新車買って数年で乗り換えるなら、何もしなくたってクルマは壊れません。
長く乗り続けたい!調子よく走りたい!ドライバーが体感出来て、故障を未然に防ぎ、クルマの寿命を伸ばすのがメンテナンス。
自動車のメンテナンスって何を想像しますか??メンテナンスでは、劣化が早く、かつ低価格で交換できる「油脂類」交換が基本。
しかし、クルマにお金を使いたい。ほどよい予算で効果的な何かはないだろうか?そんなお悩み良く聞きます。
そうしたら、急に壊れる可能性を減らすメンテナンスをおすすます。
これはまさしく考え方によって違います。しかしどれだけ愛車が大事な方でも、「過剰メンテナンスはお金を捨てているだけ」というのを頭の隅にでも置いておいて下さい。特別根拠がないのに不安だから部品交換する、これぞ過剰整備への第一歩。そして「プラシーボ効果」という言葉も絶対に忘れてはいけません。
最低限走ればいい人にとっては整備手帳に書いてあること以下のメンテナンスでよし。自動車メーカーがそういっているんですから。また新車で買って3年で売る。そう決めてる人にとってはエンジンオイル交換さえしなくていいかもしれません。
逆に新車から10年落ちまで調子よく乗りたかったら、メンテナンスはしっかり行った方が、後々まで気持ち良く走れます。それから中古車でちょっと古いクルマ、例えば中古で5年落ち、7年落ちくらいのを買った人は、まずはすこしでも新車に近づけるようにメンテナンスしていくと、運転して気持ちいいと思います。
自動車は耐久消耗財?ですから、一般的な消耗品さえ変えれば質感アップ。総合的な寿命だってグッと延びるわけです。
筆者が自動車販売会社に勤めていた経験からすると、中古車って、予想以上に荒っぽく乗られていた車や乗りっぱなしが多い気がします。荒くという表現は最適ではありませんが、売却することを前提にクルマを利用していればそれも当然。
もちろん、ちょっと見てもわからない、何かしらの理由があるから手放すなんて場合もあります。また普段から様々なドライバーを見て、乗り降りの仕方、ドアの閉め方、シフトノブの握り方、何となくですが伝わってくるものがあります。
ただし!です。ここで冒頭に戻ります。中古車買ったらメンテ!とはいっても、メンテナンスや修理に年間20万も30万も使うようなら、それは安物買いの何とかに。
中古車買って過剰整備を施すなら、新車を買った方がお得でしょう。特別な理由がない限りは金銭面で有利です。
オイル交換といえばエンジンオイル交換がもっとも有名ですが、ほかにもいくつか、オイル交換できる箇所があります。日本語でいえば、油脂類の交換というやつですね。
油脂類の交換およびそれに付随する交換箇所などをまとめます。
メーカー指定の交換時期については、クルマに付属の記録簿等で確認して下さい。
メーカー指定の交換時期については、クルマに付属の記録簿等で確認して下さい。
普通に走るだけなら交換の必要なし、でも交換することで変化が体感出来るメンテナンス。筆者の体験からコストパフォーマンスに優れたメンテナンスと部品交換を掲載させて頂きます。
エンジンやトランスミッションを支えているパーツ。ゴムや液体封入タイプが一般的で、中にはダイナミックダンパーのような重量を乗せているタイプもある。
部品代は一カ所2000円〜。形状によっては高価。交換は変えやすい箇所だけでも効果ある。
交換料金目安は工賃込み5万円程度。
別名サスペンションダンパー。サスペンションスプリングの揺れを減衰されるパーツ。乗り心地に多大な影響を及ぼす箇所。車体が揺れた後のフワフワ感が減る。
交換は自動車に趣味的興味がある方には効果絶大。興味ない方には違いわからずの可能性も。
部品代は1本7000円〜。工賃は1カ所5000円〜。D.I.Yでも難しくない(工具と体力は必要)。
エアクリーナーからの空気量を調整するバルブ。アクセルが電子制御になってなくなったかと思ったが、機械的なバルブが残っている車種もある。距離が増えたクルマでスロットルバルブを掃除すると効果はてきめん。俄然フィーリングがよくなる。
同時にアイドリングバルブも掃除するといいです。
清掃工賃は無料でやってくれる場合もあるらしい(ディーラー)。基本はD.I.Y。
ウェザーストリップとか呼ばれるアレ。静粛性を気にされる方にオススメ。手でゴムを触ってみて、柔軟性が無くなってきた場合やゴム表面が白くなってきた場合に交換する価値がある。交換前の一時的になら遮音スポンジを貼って試してみるのもいい。
部品代は中型車全体で2万円代〜。工賃目安は2万円程度。
キャリパーピストンの戻しを担うゴムや油圧を作動させるシリンダー内パーツの交換。新車時からの比較でブレーキペダルのタッチがプカプカになった場合などに効果が期待できる。
部品代はオーバーホールセットが2000円〜。工賃について、予想は1万円以上。基本はD.I.Y。
準備中
準備中
エンジンオイルを頻繁に変える効果はよくわかりにくいもの。しかし中古車を購入する場合には前オーナーのメンテナンス内容が気になるのは確かでしょう。
ちょっと昔は、まめにエンジンオイルを交換するのと、そうでない場合は、走行距離が増えた時のエンジンノイズに差がでるなんて事もいわれました。
ちなみに筆者は、実験のため1000キロごとにエンジンオイル交換をした事もありますが(BB4プレリュード)、10万キロまで走る前にエンジンが壊れました(クランクシャフト破損)。なのでメーカー指定時期以上にオイルを交換する意味はよくわかっていません。
多くの日本人にとって自動車は、住まい購入の次に高価なものです。場合によっては宝物の様に感じてるかもしれません。しかし、せっかく買って乗らなかったら逆にもったいない。大事にしているだけで手放す時期が来てしまうのももったいない。
自動車の部品はゴムやバッテリー、オイルなど、乗らなくても置いとくだけで痛んでいくものが多いので、どうせならいっぱい走っていっぱいメンテナンスもした方が楽しいと思います。
で、メンテナンス計画を立てていくわけですが、いろいろな考えがあるでしょう。なるべく長く乗りたいとか、手間は掛けてもいいけどお金はかけたくないとか。また、壊れなければいいとか、気持ちよく走れないとイヤとか。大事なのは常に後どれくらいこの車に乗りたいか考えましょう。
それから道具として丈夫なのが自動車。据え切りしてはだめだとか、水温80度までは暖機しろとか、高回転を保つのはいけないことだとか言う人もいますが、自動車はそう簡単には壊れませんというのが筆者の持論。
世界一の自動車大国・日本の世界に名だたるスーパー自動車メーカーが作った日本のクルマです。もう思う存分楽しんで下さい。壊れた後の余計な心配は後ですれば良いんです。
筆者も最低限、クルマは丁寧に扱うことを心がけます。しかしこれは無意識に行っていること。機械や電気製品を扱う”コツ”のようなモノです。キチガイのように神経質といわれることもありますが、間違いなく無意識。サーキットに行けば気持ち良く走る事のみ考えます。
痛む壊れる傷が付く。昔のクルマしかしらない説教くさいオヤジがいうことです。確かに昭和の時代とか昔はドライブシャフトが折れたり、エンジンのピストンリングがすり減ったり、ドアが取れそうになったり、現代の自動車にない様々なトラブルがあったといいます。
今でも3ペダルMT、マニュアルトランスミッションだけは丁寧に扱うと、いつまでも気持ち良いというのはあります。ミッションのシンクロ機構が痛むと運転中にストレスを感じる事になるので、特別な目的がなければ大事に使った方がいいと思います。
(トランスミッションについての記事はリンク先にて)
まとめれば、必要以上にメンテナンスや愛車のことを気にするあまりに、楽しく走れなくなる様なことはストレス・苦痛の原因に。
だからほどほどにがちょうど良い。過剰整備に気を付けて。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。