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2013~14コンパクトカー比較「3」

当ページは3ページ目です!

ベーシックグレード編/乗り心地、静粛性の比較

コンパクトカー比較

2013〜2014年版のコンパクトカー比較。人気の売れ筋、ベーシックグレードの比較と評価をまとめます。

当ページでは「走行感覚や乗り心地、静粛性」を掲載しています。

2013~14コンパクトカー比較・ベーシックグレード

「3ページ目・走行感覚・乗り心地や静粛性比較」

  1. 比較評価・基本ページ
  2. 内装質感・室内スペース比較
  3. 今ココ!走行感覚・乗り心地や静粛性の比較
  4. 細部特記事項・長所と短所まとめ

※2014年春・執筆  2013~14 Bセグ・コンパクト比較「1」

比較対象はヴィッツ、フィット、マーチ&ノート、デミオ、スイフト。

走行感覚を比較

コンパクトカーのベーシックグレードだから、速さや刺激の比較評価ではなく、走りやすさとか安全性とか、そのあたりを重点的にチェック。だから「走行性能」ではなく「走行感覚」ね。

真っ直ぐ走りやすい車

良くできたクルマを知っていると、国産コンパクトカーで気になるのが直進性に関する部分。リアサスが固ければ平気そうな気もするけど、全長が短いとやっぱり不利みたい。

直進性の高さといっても、平らな道でもフラフラするとか、段差や水たまりでハンドルを取られやすいとか、ステアレスポンスが悪く修正がしにくいとかいろいろあります。

今回比較しているモデルの中で、直線が走りやすいのはどれ?といえばデミオ。他車に圧倒的な差を付けての1位。特別ハンドルが重い訳じゃないのに、どんな場面でもフラフラしにくい。視界も良好で自車位置が掴みやすい。

スゥ〜と走れる感じは質感にも繋がるし、何よりラク。多車線道路の中央車線を走るなら、デミオレベルの走りやすさは欲しい。

デミオに次ぐモデルといえばスイフト。最低限、助手席の同乗者が不安を感じないだけのレベルはあると思う。ドライバー以上にフラフラ感に敏感な同乗者もいるけどね。

逆に直線が特に走りにくいのは、コルトとフィット。コルトはとにかくハンドルを取られる。路面状況の変化で極端にクルマが右に行きたがったり左に行きたがったり。

フィットはリアサスが固めなわりに真っ直ぐ走ってくれず。常にフラフラ。アレって思い、速度が上がってパワステが重くなり、路面もいい高速道路も試してみる。結果、助手席に座っているのがたまらなく苦痛。

他の試乗車でもそうだけど、念のために別の車体に試乗してみるも大差なし。運転に不慣れな方だったらステアリング微調整が難しいと感じてしまう可能性もあり。

ハンドル切るのが楽しいクルマ

安価なクルマは所詮実用車でしょ??いえいえコンパクトな車体ならではの走行感覚とか、物理的な小ささからラインを広く取れるとか、楽しむ気持ちさえあれば十分に楽しくドライブできる。

中でもオススメしたいのはデミオ。このDE型デミオならスポルトはいらない。スイフトならスポーツが欲しくなるけど、デミオならベーシックグレードでいい。

具体的に優れた部分はいろいろある。加速時のCVTプログラムは比較的ナチュラル。ハンドル切った際の反応は早すぎず遅すぎず。コーナー途中からの姿勢も気持ち良いし、タイヤによってはステアインフォメーンも感じやすい。

緊急回避も行いやすい安定感

都市部を走っていれば落下物があったり、地方の道なら動物とか、急減速や素早い回避をしなければいけない時もある。そんな時、安心して素早い回避行動を取るためには、不安を感じないでハンドルを回せる感触が必要。速度が低い時でも一緒。

ではそんな印象を与えてくれるモデルといえばスイフト。どのクルマも基本的にリアタイヤの直進性が高いんだけど、スイフトは挙動が穏やかで急な部分を感じにくい。またステアリング中立付近はギヤレシオがものすごく穏やか。だるい反面、不慣れでも雑なハンドルさばきになりにくい。

サスペンションは柔らかいのに不安感なく回避行動が取れるって、このクラスではなかなか貴重だと思います。

ブレーキのフィールとか扱いやすさはどれも最低レベル。もちろんABSが作動するから制動力には問題なし。

あえていえば、デミオのブレーキがガシッと踏めるけど、試乗車によってペダル踏み力に違いがあったり。女性の方にはちょっと厳しいほどペダル剛性が高い=重い車体もあった。非常時には力一杯踏む、これ日常から心がけるの推奨。

すぐ馴染み、操作系も不安なし

初めて運転してもいつもの乗り味、ハンドルを回す感触やスイッチの操作感を始め、走行中に感じる様々な情報etc.こんな部分で不安がないのはやっぱりトヨタ車。

最も売れているメーカーだから体が慣れてるという部分を除いても、なぜか日常的な当たり前を感じさせてくれる。その分、スペシャルな特別感は無いんだけどね。

だからコンパクトカーの比較なら、ヴィッツということに。一家で複数台所有するとか、セカンドカー需要で購入するなら、こうした部分の評価も意外と重要だと思います。

チープ感高いから”超”気楽に走れる

簡単にいうと軽自動車に近い感触。「ちょっとそこまで」が面倒なクルマって多い。歩いた方がラクじゃないかなって。

でもね、マーチは違うのよ。超が付くほどチープな内外装で、視覚的に気楽。ちょい乗りはクルマが傷むなんて考える必要も無いし、適当に座って適当に動かせるあの感じ。そしてBセグコンパクトカーの中でもよりコンパクト。あえて言えばアイドリングストップが邪魔だけど。

またマーチほどじゃないけどヴィッツ、1000ccモデルならよりハンドル軽いしサスペンション柔らかいし、乗り降りもラク。それからデミオ、フロントシートでも乗降性は多少劣る。でも狭い場所での取り回しはとてもラクチン。

ミッションと走りやすさ

今回比較している車種のミッションは、デミオだけ4ATで他はCVT。4AT搭載デミオは長所あるけど短所もある。昔ながらのフィールが顔を出す。

他と条件を揃える意味でもCVT搭載グレードを取り上げます。

シフトノブ:ヴィッツヴィッツ、渋滞中レベルより強く発進すれば、発進時にやや高めの回転数を使おうとする。

少し気になるのは事実ながら、全体的にマイルドなフィールでギクシャク感は他車より少ない。いや全然少ない。

ドライバビリティは普通だけど、質感で評価すれば最もいい。

シフトノブ:フィットフィット、アクセルが全開の場合は最大出力回転数と思われる回転数をキープし、速度だけ上がっていくタイプ。

それ以外のシチュエーションではなるべく低回転から速度に合わせて回転数を上げていこうとする。

目立つのはギクシャク感。丁寧なペダルワークを心がけても、スムーズに加速できない場面がある。

シフトノブ:デミオデミオ、スカイアクティブグレードや1500ccのスポルト。かなり低回転を利用しようとするし、スピード上昇に合わせるような回転上昇をシミュレートしているよう。

一見、燃費重視と思えばペダル踏み始めのアクセル特性が早開きかつ唐突。瞬間燃費計とニラメッコ。燃費重視走行には非常にセンシティブなアクセルワークが求められる。

CVTの特性は良くてもスムーズに発進しにくく、非常に神経を使う。

シフトノブ:マーチマーチ、元祖CVTのような昔ながらのフィール。軽く発進したくても高めの回転数を利用しようとするから、第一ステップで回転上げる、第2ステップで加速するみたいなオタンコレスポンス。

アクセル開度や速度、回転数の感覚が取りにくく、希望の加速力で希望の速度まで滑らかに加速するのはちょっとハイレベル。
発進加速も再加速も良くありません。

シフトノブ:ノートノート、マーチと同じフィールかと思っていたけどそうじゃないらしい。なぜかノートの方が頭使わず発進しやすい。

アクセルペダル開度が大きい領域では、ステップ的に回転数を保って加速しようとする。この領域での加速フィールはあまり好ましいとは思えず。

シフトノブ:スイフトスイフト、制御に関する部分は印象薄く、あまり記憶に残っていません。ごめんなさい。

印象に残っているのは2つ。一つはエンジンノイズと合わせ、軽自動車のようなノイズを感じる。

個人的に不快感を感じる音。それから副変速機が付いたタイプのCVTらしいけど、この切り替え時と思われる時に、お化けが登場するような音がするw

加速を終えて巡航に移って数秒後、救急車が近づいてきたような音が聞こえるような、そんな音。

走行時快適性(乗り心地や静粛性)

車種により乗り心地にはけっこう違いがある。一方で走行中の静粛性についてはどれもロードノイズが大きく、一部車種を除きどれも似たり寄ったり。

乗り心地の比較

近所のお買い物とか、混み合う市街地では、サスペンションが柔らかい方が快適な場面が多い。ついでにゴムブッシュもシートも柔らかく。近距離メインで速度も時速40kmとかがメインなら、サスペンションは車体の安定装置というよりはクッションじゃない?

では単純に柔らかい車種は? スイフト、ノート、ついでにコルト。この中でスムーズに動く感触があるのはスイフト。頭1つ抜けている。足下からのカチャカチャ音も少ないレベルだし、乗り心地で選べばスイフト一択かな。一応、リアサスのストローク感が短いなど欠点もある。

ノートとコルトは普及点。ノートやコルト、ショックアブソーバーが固いんだか渋いんだかで動きはゆったりかつ、揺れが止まるのは遅い。ドスンドスンとストロークする感じは、重厚感あるって言い方も出来そうだけどやや苦しいような。実際にはこんな感じだけどクラスを考えれば仕方なし。

普及点以下はその他4台

ヴィッツとマーチ、パッツンパッツンでお話しになりません。相変わらず、アブソーバー=ストロークを妨げる障害物って感じになってる。ヴィッツの場合、1000ccエンジン搭載車の方が柔らかい。マーチは、先代K12よりはガチャガチャ感は減ったけど、トラックだと覚悟して乗るくらいがちょうど良い。

ここにデミオを比較に入れると、リアサスは同じようにチープで安っぽい。フロントサスは多少マシ。でも少し固い傾向。

フィット、これはもう相変わらずフィット。ものすごいピョコピョコ感で不快度MAX。ギスギスにプラスして伸び側減衰力弱い?プリロード高すぎ??特殊な組み方???素人でも疑っちゃうほど怪しさ満点。

筆者は苦手な乗り心地だけど、最近のホンダ車にお乗りの方だったらそんなに違和感ないかも。ホンダのコンパクトクラスは他車も近いような感覚がある。

車内の静粛性について

エンジンノイズ、アイドリング〜普通の加速時に静かなのはヴィッツ。やっぱりトヨタだね。でもちょっと音質的にはイヤな音。発電機なんていっちゃダメです。趣味性が低い実用車ではやっぱり静かな方がいいし、音質的に耳障りでなければなおいい。

加速中のエンジン音、最もうるさいと感じるのはデミオ。2000回転〜3000回転あたりは気になる音量、音質。

そのほかでは足回りからのノイズがいろいろ聞こえてくるのはマーチ。雨の日、水がボディに当たって響くのはノート。この2台は条件が悪いときっつい。

ロードノイズに関してはどれもが非常にうるさいので評価は付けられず。タイヤサイズや銘柄どうこうという以前に、クルマがアレです。特にフロントシートでは同じような感じ。あえてネガティブ方向でピックアップすれば、飛び抜けてうるさいと感じる事があるのはスイフトとデミオ

スイフトといえば先代と先々代、とても屋根が付いてるとは思えないほどうるさかった。それよりはマシ。デミオはリアシートに座ると、ハッチ中央部からかなりの音が伝わってくるのがわかる。

当ページは3ページ目です。続きのページがあります

  1. コンパクトカー比較・基本ページ
  2. 内装質感・車内スペース比較
  3. 当ページ!走行感覚や乗り心地、静粛性
  4. 長所と短所、比較まとめ

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