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2016〜17コンパクトカー比較「2」

当ページは2ページ目です!

コンパクト比較/内装質感と使いやすさ比較

コンパクトカー比較2017年版のコンパクトカー比較。人気の売れ筋、ベーシックグレードの比較と評価。

2016〜17Bセグメント・コンパクト比較

「2ページ目・内装質感と使いやすさ比較」

  1. ボディサイズや取り回し
  2. 今ここ!内装・質感と使いやすさ、車内スペース比較
  3. 走行感覚・運転感覚と乗り心地、静粛性
  4. 比較まとめ・長所と短所マルとバツ

※2017年春・執筆。 ヴィッツ、フィット、マーチ&ノート、デミオ、スイフトを比較評価。

室内の質感を比較

ヴィッツ&フィット

インパネ:ヴィッツインパネ:フィット

左がヴィッツ、右がフィットのインパネ(タッチで拡大)

ヴィッツのインパネはマイナーチェンジにより、アクが和らいだのが好印象。質感というよりデザイン的にまとまった。

同時にカラフルに塗装されていた助手席前のパネルが一体感ある塗装に変更されたのも効いていると思う。ただし他車と比較すればまだちょっとチグハグ感残るデザインに見えてしまう時もある。

フィットはそのボリューム感からして立派。インパネもシートもドアトリムだって、造形とか細部というよりまるで1クラス上のクルマに座っているようなボリューム感。

コンパクトカーらしからぬ印象から、質感とはまた違った上級感を受ける。もちろん安っぽいという意味ではなく、奥行きが表現された部分などは最近の重要項目をしっかり抑えている感がある。さらにシートも悪くないしカップルディスタンス(左右シート間距離)も広い。

マーチ&ノート

インパネ:マーチインパネ:ノート

左がマーチ、右がノートのインパネ(タッチで拡大)

マーチの内装は、質感より価格が重視されたであろう事が容易に想像できる。デザイン的にも相当にアクが強い部類で親しみ持てず。

見た目だけでなく各スイッチの操作性だって渋く扱いにくい。エアコン操作部はオートエアコンありきというところか。

ノートの内装は大きな加飾なしでも魅力を感じる点に惹かれる。上級グレードとなる「e-power」などの内装パネルを見ると、立派な部分が目立つ反面、パネル表面の安っぽさも目立つわけだったりする。

そういった点から考えると、ベーシックグレードでのまとまり感は清くお上品。上級車からのダウンサイジングでも抵抗なく受け入れられそう。

デミオ&スイフト

インパネ:デミオインパネ:スイフト

 

左がデミオ、右がスイフトのインパネ(タッチで拡大)

インパネを始めとする車内質感でクラストップを争うのがこの2台。

デミオは兄貴分達との共通イメージを持つ点から、高級感を感じやすい。また茶目っ気というか遊び心は子供っぽくなく、欧州車ライクな印象さえ与えてくれる。
コンパクトカーらしさを感じる”軽さ”も忘れずに、そんな方向性に好感。

ただし試乗すればテカりやすいパネルは残念だし、グレードによりメインメーターの差別化が大きかったりする点は、大いに悩ませてくれる。

スイフトはベースグレードから文句無いのが魅力。一方で、あまりにコンフォート寄りなデザインは、ユーザーの世代により魅力を感じない可能性も否定できない。
なおメインメーターはマイチェンで意匠が変わり、新世代風デザインが強調される。

インパネやドアトリムの質感という点で評価すればスイフトは完璧。写真では良く見えないかもしれないが、実車を見ればビックリの質感。

当たり前の造形で質感高いこれは、ノーブルという表現がピッタリだ。素材感よく仕立てよく、各スイッチやシフトセレクターの操作感も良し。

持論を元に順位を付け評価

1位・・・スイフト&デミオ

インパネの質感を評価すれば、スイフトの内装が立派。面白みがない造形なのに作りや素材感で立派と思えるところが凄い。

これがベースグレードから変わらないから、妥協することなく購入しやすいし、知人にもおすすめしやすい。

インパネのデザイン的な造形で魅力的なのがデミオ。大人っぽさと遊び心が同居するデザインは国産コンパクトでは数少ないタイプだと思う。

内装パネルの安っぽさはシボや反射処理の問題だろうか。立て付け剛性が気になる部分もあり、質感より造形が魅力。でもそれが重要でしょう。そしてコンパクトカー離れしたドラポジはフロントシート優先系で、ここも大きな特徴。

3位・・・フィット

知らなければコンパクトカーとは思えないボリューム感。ダッシュボード奥行きあるしセンタークラスター張り出してるし、この奥行きと厚みにはビックリ。

さらにはシートも大きいし、左右シート間距離も広い。単純に体で感じる立派さっていうのかな、そういう立派さは1番。

4位・・・ノート

基本的に落ち着いた雰囲気で悪くない。ワンポイントの加飾よりバランスの高さこそ高質感に繋がるのではないかと考えさせられる。

ダッシュボードなどパネル質感は今ひとつながらも、パッ見は気にならず。センタークラスターのクセが強い形状だけ、好みが別れるかも。

5位・・・ヴィッツ

ビッグマイナーでインパネ形状がまとまり、抵抗感なく受け入れやすくなったのは大進化。

初期型ヴィッツの、安直に個性や遊びをもたせたデザインって、クリエイティブ分野全般で厳しいわけで。

マイチェンで普通ぽくイメチェン。それでも気合入った他車と比較すれば、上級クラスとの差別化を重視しているように感じてしまうイメージは大きい。

6位・・・マーチ

これは相変わらず。ただし、前回までとは状況が異なる。デミオのモデルチェンジ、ヴィッツの大幅値上げ、さらにはノートだって高くなったおかげで、相対的にマーチは割安になった。

デビュー当時はタイ生産でこのクオリティでこのお値段。お得感なんて全く無かったマーチが、他車の都合により俄然お得に。

価格は2017年6月現在、なんと106万円〜!同クラス他車比で20〜40万円安いわけだけら、単純比較は厳しいかな。

ちょっと取り上げたい部分

スイフト(夜間)

インパネ:スイフト夜間メーター:スイフト夜間

スタンダードな造形で質感が高い=ノーブルなのは夜間でも一緒。上級感ある色使いは落ち着きがある。好みが合えば中古車世代になっても全然イケてるはず。今のところ代わりがないです。

フロントのカップホルダー

カップホルダー1カップホルダー2

写真左がスイフト、写真右がフィット。立派なのは収納できる方、パッと使えるのは穴が開いてる方。フィットの安定感高い形状も気軽に使いやすく感じる要因かと。

カップホルダー・デミオこちらの写真がデミオ(写真はディーゼル)。

カップ形状のドリンクはセンターコンソール部に。スタバのグランデサイズも2つなら安定して置ける。

カップホルダー・デミオまたヴィッツ、ノート、マーチではシフトセレクターの前方にレイアウトされている。

シフト操作の邪魔にならない反面、ドライバーは手を伸ばして取り、手探りで置く感覚。走行中は大変です。筆者はハンドル右前方におけるタイプが最も好み。

内装の各部

シートベルト・フィット

フィットのベルト収納部。

走行中に使っていないシートベルトからノイズが出にくいようにデザインされている。ココが無造作なクルマって、もっと高額な車種でも普通にある。

こうした部分は気配りとか熱意とか丁寧さとか、さりげないけど重要な部分じゃないのかな。

カップルディスタンス

カップルディスタンス・フィットカップルディスタンス・デミオディーゼル

写真左、フィットのフロントシートのカップルディスタンス(シート間距離)。5ナンバーサイズの上級セダン並みの距離がある。

写真右、デミオのカップルディスタンス。数値だけでなく感覚的にも広さがわかるというのが凄い。シートがやや小ぶりな影響もあるのかな。デミオはこんな部分からもフロントシートの快適性が重視されているように思える。

居住空間のスペース

どんなクルマでもそれなりのスペースは欲しい=コンパクトカーこそスペース効率が重要ということで、小さい割に広い室内を持つクルマはやっぱり人気。

単純な広さだけでなく、タイプとしてはフロントシート優先、リアシート優先が存在し、座り心地の良さなども居住性の比較として見逃したくない部分。

差が出やすいリアシートの居住スペースを比較

車内の広さで大きく差が出るのはリアシートの広さと着座姿勢。広さで選べばフィットかノートという選択肢になる。もう当たり前になってるよね。体感上、この2台が抜けている。

リアシート:フィットリアシート:ノート

写真左がフィット、写真右がノート。足下が広いのはフィット。足を奥ける位置が優れているのもフィット。

また5人乗者が考えられているのがフィット。一方でシートにボリューム感あるのはノート、頭上の圧迫感少ないのもノート。4人が快適なのはノート。

乗降性でも同じように、足元がラクなのはフィットで、頭がラクなのはノート。補足としてノートはe-powerだと運転席シート下のスペースがきつくなり、つま先は入れにくい。

フィットはまた写真のように、シート下にスペースがあるから、足下の自由度が高い=違和感少ない姿勢で座れる。かかと引いて座れるからね。

ノートのシート下は構造物が普通に。ホンダのフィット系は特別。

実際のところ、ノートのココは良い方で、例えば輸入車のVWポロなど、足を自然におろした場所に足を置けなくて苦痛です。
国産車でもこうしたリアシートはたびたび見受けられる。フィットに着座中は足の自由度が高く、乗降性の高さもある。

なお、フィットのリアシートも手放しで完璧というわけでなく、かなり外側(ドア寄り)に着座させられる。3人掛けの意識が強いのかもと感じた。

その他モデルの特筆点

デミオ

デミオのフロントシート

デミオ、コンパクトカーにしては足を伸ばして座るスタイル。運転席は自然なドラポジが取りやすいプラス、ゆったり座れるといってもいい。

他のコンパクトカーと比較すればシート高は低め。助手席だって「ローソファかチェアか」くらいの感覚。フロントシートを優先したければデミオということに。

仕方ないけどそのしわ寄せはリアシートに来る。どうしてもフロントシートの位置は後ろに下がるからね。前席乗員の体格が良ければ良いほど、後ろに下がる割合が大きくなる。

スイフト

リアシート:スイフト

スイフト、シートバック(背もたれ)が直角に近い。加えてヘッドレストもキツイ。直角に座って体上部はさらに前に出る感じで座る。筆者は5分と座っていられなかったような。

マーチ

リアシート:マーチ

マーチ、シートバックはまるで非常用かと思わざるをえない大きさ。高級軽自動車と比較してもミニマムサイズという表現になってしまう。

画像でホワイトアウトしてる部分が身長172cmの男性。シートバックは脇の下より下まで。ヘッドレストは収納したままだと邪魔だし、伸ばしても低く、適正な位置と言えるかどうか...。さらには頭部とリアウインドも近く、残念ながらおまけシートっぽさが強い。

ヴィッツ

リアシート:ヴィッツ2

こちらはヴィッツ。後席センターを除いてヘッドレストを伸ばさなくてもとりあえず座れる。フロントシート背もたれがヘッドレスト一体型でなくなったのもあり、ユーザーに優しい。スペース的には狭め。

ラゲッジのスペース

ハッチバックだからリアシートを寝かして荷物を積むことも出来るけど、商用ワンボックスではないからできれば、4人乗車の状態でそれなりのスペースは欲しいラゲッジ。4人乗車でお買い物に行けるというのが理想だと思う。

ではラゲッジの広さ。リアシートだけでなくこちらも、フィットとノート

ラゲッジ:フィットラゲッジ:ノート

写真左がフィット、写真右がノート。ライバル比較なら一クラス分大きな奥行きがある。
この2台が奥行き実測67〜68cmで同じくらい。
一応、形状の違いでフィットの方が便利に利用できそう。ノートは中央部でフィットと同一。端にいくに従い強く絞られている。

ラゲッジ:フィットあと、アンダートレイ。写真はフィット。やっぱりあると何かしらに利用できる。

またフィットは構造体ごと取り外してしまえば、ここに広大なスペースができあがる。非常用の非常用。

ラゲッジ:スイフトラゲッジ奥行きが短いのはスイフト。トノカバーがかなり小さいことからもそれが伝わる。

4人乗車でのお買い物なんていえば、特に厳しいことが予想できる。

ラゲッジ:ヴィッツラゲッジ:マーチ

画像は左からヴィッツ、マーチ、デミオ。どれもリアシートを倒した際に大きな段差ができる。

ラゲッジ:デミオ

ヴィッツはグレード別標準装備または純正オプションでこの段差を無くすボードが用意されている。

デミオはラゲッジ開口部の最低地上高が高く、中が深いのが長所でも短所でもある。

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