「元お車整備士」がお届けするメンテナンスコーナー。
サンコーワークス「ネオチューン(Neo Tune)」を試してみました。ほんとに良くなる?寿命は?胡散臭くもあったので、実際に試してみました。
試したクルマはマツダ・アクセラです。新品のショックアブソーバーを購入、しばし走行を行いその後、ネオチューンをお願いしてきました。
試したしたクルマはこちら!アクセラです。
株式会社SANKO WORK'S(サンコーワークス)が行っている「ネオチューン」というサービスを試してみました。
純正のショックアブソーバーを加工し、乗り心地や車両安定性を向上させるというサービス。
日本で特許を取得しているので、特許番号で検索すれば施工内容が確認できます。特許検索というHPがあります。
「 4115505 (日本の特許 2008年4月取得)」
レビューとかインプレとか、口コミを検索しても参考になる情報は見つけられず。
有名な評論家の先生がオススメしていますが、今や企業案件とか当たり前。
自分たちだって「ハマった!」「プラシーボ!」いっぱい経験してきていますw
それでも、ショックアブソーバーにうるさい評論家がべた褒めしてたら、試してみたくなるってものです。
ネオチューンは劣化したショックアブソーバーを復活させるようなメンテナンスではないと思われます。
シール材が傷んだり、オイルが滲んでるショックをリフレッシュ、とはならないと思います。
なので新品のショックを購入・取り付け、ナラシ走行のあと、ネオチューンをお願いしました。
以下、もう少し詳しくね。
ネオチューン後、試運転というかドライブ。変化は全然感じられません。
100km走っても200km走っても、「言われてみれば変わった」程度。
フレコミにあるような、柔らかくて減衰力も感じられるサスペンションとは全く異なります。元のアクセラそのまま、固くて動かない足です。
ところが、6ヶ月くらい経過したら状況一変。
なんと、ショックアブソーバーが柔らかくなりました!気のせいとかそんな小さな変化じゃなくて、サスペンションがハッキリ動くのがわかります。
これが抜けた領域で作られた柔らかさではなく、減衰力は失っておらず、ソフトになりました。これは満足!
ネオチューンをお願いする時、バランス変更をお願いしました。「フロント強め」「リア標準」です。
ソフトになったのを感じられたころから、このあたりも感じられるようになりました。
総合的な乗り心地は改善され、リアサスは左右それぞれが個別にストロークしているのがハッキリ感じられます。
またハンドリングも、元のアクセラでみられた唐突な部分が低減され、走りやすくなりました。
その他、減衰力が低くなったというか動きやすくなったのは縮み側だけじゃないです。伸び側も柔らかくなりました。
路面のうねりや高速走行では、締まっていたほうが良いと思う部分もあります。
普段このアクセラに乗っていない筆者ヒラリー、久々に運転してみました。
結果、明らかに劣化しているような、抜けとかフワフワ感は感じられませんでした。自分の感覚だと、まだまだこのまま使い続けようという感覚です。
もちろんモノですから、少しずつ劣化しているでしょうし、少しずつ柔らかく変化していると思われます。
ネオチューン加工したクルマはアクセラ。今回はたまたま上手くいったかも?という前置きの上で、しっかり効果を感じられ、望む方向に変化しました。
効果を感じたのは数カ月後。最初は違いがわからなくて、焦ったけどねw
新品ダンパーに交換して、ナラシ走行を行って、ネオチューン施工。かかった費用は10万円超。1日か2日のクルマ預けで、代車は無料で貸してくれました。
でコスパ。クルマのメンテナンスとして考えれば高くはないし、分解して組み付けるだけでも作業大変。だから内容からしてもボッタクリ価格とは思えません。
一方で、アフターパーツのショックアブソーバーとか車高調の価格を考えたら、そちらの魅力の方が高く見えてしまうのも事実。
車高下げずに使ってもよいしね、動きやすい直巻構造や短筒式が味わえます。
この場合も減衰力調整が付いていれば、ネオチューン同様に「バネに対してダンパー負け気味」の状態が作り出せます。
そこは一緒ですが、同じくらいのバランスにセットしたら、ネオチューンよりハードなバランスになることが多いと思います。
ネオチューン試しての印象や変化の過程、車高調との比較、アクセラについて、走行しながら述べています。
意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
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評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。