2022年執筆のスバル・レヴォーグとトヨタ・カムリの比較。2ページ目!
同じ予算でハイブリッドを取るか?趣味性含む先進性+4WDを取るか?レヴォーグとカムリの比較です。
※2022年春・執筆 この記事を書いたのは?著者:ヒラリー男爵
車両感覚の取りやすさが走りやすさに効いているのは前ページでお伝えした通り。それだけじゃなくてハンドルの応答性も、両車ともに優れていて、ワインディング(くねくねが続く道)が走りやすいです。
レヴォーグもカムリも、ワインディングが走りやすいです。
踏んでフルブレーキしてまた踏んで...そんな乗り方でしたらスポーティカーにはかないませんが、軽く全開、ゆっくりブレーキしてステアイン、みたいな乗り方でしたら十分以上!だと、筆者は思っています。
デビュー時期が3〜4年古いカムリですが、ここに関してはそんなに古さを感じません。
ハンドル操作に対する応答性はどちらも良くて、より良いのはレヴォーグ。細かい操作に応えてくれます。
この点で優れたボディ構造など想像できますので、レヴォーグの方に新しさを感じます。
一方で前後バランスでいうとカムリの方に新しさを感じなくもありません。理由はフロントよりリアが柔らかく感じるバランス。
正確には古い新しいという部分ではないのでしょうけど、最近はこうしたバランスが増えてきているように思います。
レヴォーグはフロントが動きやすく、フロントを動かして曲がり始める印象。これによってグイッと曲がっていく感触も強いです。
最大の違いと思えるのは、ハンドルやシートから伝わってくるインフォメーションや、ハンドルを回す時の感触、及び回す重さの変化・過渡特性。
率直に言って、ハンドル回す喜びや走るだけで感じるワクワク感は、レヴォーグが優れます。
カムリは回し始めから戻し始めまで、一定して重いだけ、みたいな印象。レヴォーグは回し心地が軽く、手応えの変化も感じられます。
このあたりが「ワクワクvs真面目」という印象や、「直進安定性の印象違い」、「コーナー進入時の印象違い」などに繋がります。
どっちも走りやすい!でも、お味は異なる。そんな感じです。
1800ccターボのレヴォーグ、2500ccHVのカムリ。エンジンの質感や加速感。
エンジンなどパワートレーン(駆動系)の質感はレヴォーグが高いと思います。いや明確に高いといってもいいかな。
エンジンは静かで振動は相当に少なく、CVTも滑らか。大きく踏んだ時だけエンジンサウンドを聞かせてくれます。
カムリは希薄燃焼的な振動が目立つので、質感より燃費優先なのが想像できます。
またエンジンノイズも、特に停止中や低速時に目立ちます。
速度が出ていればロードノイズと相殺されるのでそれほど気になりませんが、静かと感じる時よりうるさいと感じる時が多いです。
でも、ロードノイズや風切り音など外からの音はけっこう静かです。
加速感はレヴォーグ、停止からの発進時に限りアクセルの早開きが気になります。
また2人以上乗車している時にはアクセルを大きく踏んで加速するようになりますので、回転数が増したところで加速力を増すターボ車的な特性を感じます。
これは1人乗車の時には感じにくいのと、スポーツモードにすると日常域でも2000rpm超をキープするようなギヤ比になるので、リニア感が強まります。
カムリはノーマルモードで穏やかというか普通という感覚が強く、スポーツモードにすると初期から敏感です。
それでも絶対的な加速は唐突な山がなく、このクラスのセダンとして好ましいと思える加速感です。
踏んだら踏んだだけ、低速時は穏やかに加速力を増し、速度が上がったところで力強く加速。大きなアクセル開度も使いやすい特性と感じました。
同じコースをドライバーAとドライバーBが走行。これを2台で行いました。
コースは夜間の幹線道路から山道。レヴォーグではたいへん走りやすく、カムリだって得意とまでいえなくても、滑らかに走りやすいコースです。
走っている場所や内容、詳しくは動画にしています。
意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。