4ページ目です!
2023年版・ダイハツの軽自動車比較。みんな異なる乗り味で選ぶ楽しさ最大級!
タント、ムーブキャンバス、タフト、キャスト、ミライース、ムーブ、ミラトコット。
「間違いいっぱいの自動車選び」まとめページです。
※2023年夏・執筆。著者・ヒラリー男爵 2023年新車で発売されているダイハツの軽自動車、タント、ムーブキャンバス、タフト、キャスト、ミライース、ムーブ、ミラトコットを比較。
乗り心地は車種だけでなく、グレードや年式で乗り心地が異なる場合もあります。
ネット評価などで快適性をチェックされる場合は、車名だけでなく年式とグレード、執筆年月もチェックされることをオススメします。
試乗したグレードは「Gターボ」。ターボ搭載車でも全体が柔らかく、質が高い柔らかさと表現したい乗り心地です。
フロントシートだけでなくリアシートも柔らかく快適。
乗り心地の質というと、固いクルマでよく使われる言葉だけど、柔らかければアラが目立ちにくいというというのもあると思う。
ちなみに固くて質が高いと感じるのは、タントのターボエンジン搭載車。
フワフワなシートが乗り心地を作り出す。そんなダイハツ車はキャスト。
サスペンションは常識的な固さがあって、ゴツゴツ感も感じなくはないんだけど、乗員に伝わってくる衝撃は小さい。
同時に「柔らかいシート=高級車」みたいなイメージで乗れば、高級感高い座り心地です。走らなくても座るだけでわかります。
飛びぬけて車重が軽いミライース。それは乗り心地からも感じられます。
正確に言えば、軽さ感のある乗り心地。
ちょっとしたうねりや段差で、伸びるようというか跳ねるようと言うか、場合によっては軽快感というか、そんな感じ。
ミライースと逆の乗り心地といえばウェイク。車重ある分、乗り心地にも重厚感があります。
この世代になってNA車とターボ車で乗り心地の作られ方が変わったようです。
どちらも固めなんだけど、NA車はゴツゴツ感あって、市街地での乗り心地はそんなに良くないです。
ターボ車はしっとりした固さで、ゴツゴツ感とは異なる固さ。
価格差ある分、質に差があるのも仕方なし。可能ならターボ車の方が快適。試乗したのはカスタムRSターボです。
リアサスペンションもよいタントやタフト(ターボ車)と比較すると、フロントサスペンションの質が高いと感じるのがムーヴ(NA車)。
フロントサスペンションが良いと、フロントシートに座った時に良さを感じやすいです。
NA車でもフロントは良いというのがムーヴの特徴。登場時期やプラットフォームが異なるので、次期モデルでは変わるかもしれません。
軽自動車で最も大きなノイズは、エンジンノイズ。どうしても負荷の高い部分を使う頻度が高いからね。
なので、ターボエンジン搭載車が静か。
理由は2つ。ひとつは使う回転数が低くなりやすいこと。同じ加速力もしくは同じ速度で走るなら、低回転で走ることができます。
もうひとつは構造的に静かということ。ターボ車の構成部品であるタービンは消音器ともいわれるくらいですから、ターボが付くと静かになる傾向です。
シートが柔らかくてふわふわなキャスト。このシートによって、助手席での快適性が高いです。
助手席で、と書いたのは、運転席では良い点ばかりとはいかないから。
路面からタイヤ、サスペンション、ボディ、シート、人間と繋がるなかで、シートは大きな緩衝材。つまり固いとダイレクト、柔らかいと曖昧に。
シートが柔らかいキャストだと、衝撃や振動を吸収してくれる代わりに、クルマとの一体感が減ります。
一体感が減ると、クルマの挙動に合わせて操作するのが難しく。反応が遅れ、操作が遅れ、その反応が遅れ、となりがち。なので、先読みして操作が必要に。
細かいこと気にしなければ問題ないんだけど、上手に乗りたいと思ったら難しい。
でも、柔らかい高級感もあるから一長一短。
こうしたモデルも用意してくれるから、ダイハツ車の豊富なラインナップが際立っていると思います。
春の山道を気持ちよく運転しながら、各車の印象を述べています。
次のページ!5ページ目・比較まとめ・長所と短所
意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。