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2024年執筆、3代目GT系フリードのハイブリッドとガソリン比較。
大人気コンパクトミニバンの最新モデル!燃費と走行フィールの比較です。
※2024年・執筆 この記事を書いたのは?著者:ヒラリー男爵
同じところを走って燃費比較。またそれ以外の、試乗時燃費。
条件はすべて大人2人乗車、ACがonです。
交通量に左右されにくい夜間、同じコースを同じ条件で走って燃費比較してきました。
結果はハイブリッドが予想以上の好燃費で、嬉しすぎる驚き。一方のガソリンモデルは逆でございまして。
どれくらいの燃費差だったのか?動画にしていますのでぜひご覧ください。当ページ下部のサムネイルをタッチするとご覧いただけます。
カタログ燃費(WLTCモード燃費)は25.3km/L。
交通の流れに沿った巡航をメインに、加速減速やコーナリングフィールをあれこれ気にしていた時の燃費。
距離47.5km/Lで燃費28.4km/Lが表示されました。
そのままトリップ計をBに切り替えると、145km走った燃費が出てきました。
距離145.7km/Lで燃費20.7km/Lが表示されました。
場所は混雑しない都内から千葉市のあたりを走行しています。
トリップAの方では30km/Lを超えた表示がされる時もありましたから、燃費良い時と悪い時の差は大きめに出そうです。車載燃費計の特性かもしれません。
カタログ燃費(WLTCモード燃費)は16.3km/L。
多少混み合う市街地から幹線道路に抜けて、もっとも悪い燃費が表示されていた時の燃費。
26.9km走って燃費10.2km/Lが表示されていました。
高速道路と流れの良い幹線道路をメインにしたシチュエーションでの燃費。
127.0km走って燃費13.0km/Lが表示されました。
1400kgという車重とボディ形状考えたらこのくらいになっちゃうのかと思いつつ、でも排気量や走行パターン考えたらもう少しとも。
まだほとんど新車なので、これから伸びていく可能性も考えられます。
フリードのハイブリッドモデルとガソリンモデル。燃費の比較と、試乗しての乗り味印象を比較。
ホンダ・フリード(ガソリンGT1)
新車価格:274万円
グレード「エアーEX」2024年式。
レビューは準備中です。
ハンドルの回し心地、微妙な挙動の違いを感じました。その影響から、曲がる時の印象も異なります。
切っていく方向は自然なフィールで、戻してくる方向は違和感とも感じるフィール。
切るときは回し始めから軽く、自然な感じなんだけど、戻してくる時は舵角やアクセル操作に関係なく、一定の速度や反力で戻ってくる感覚。
ごく低速時は、自立する二輪車みたいなイメージがちょっと。
もちろん良いからこうなってるわけだろうから、それだったら中心付近も固めて、そうした乗りやすい味付けの方が、フリードというクルマに合っているように思いました。
後にガソリンモデルに乗ると、ハイブリッドのこうしたところが気にならない。
全体的に重めの回し心地で、気になる部分が目立たなかったというのもあるでしょう。筆者的には、普通っぽくドッシリしている感覚。
ただ重いけどね、荒っぽさを感じさせない重さ。そして直進性の話に繋がります。
ハンドル中心付近の感覚違いから、無駄な操作少なく直進させやすいと思われるのは、ガソリンモデルの方。
中心付近が重いほうが直進性よく感じやすいと思います(筆者は緩いほうが好み)。
逆に曲がる時、スゥーッと曲がり始めるのはハイブリッドモデル。切り始める瞬間、回し始めが軽く、抵抗なく曲がり始める感覚に繋がります。
またコンディションの違いか重量配分の差からか、フロントが僅かに動きやすかったのもハイブリッドモデル。
この2つ合わせて、比較してススっとした感覚だったのはハイブリッドの方でした。
試乗した2台のoddメーター(走行距離)はハイブリッドが900kmから、ガソリンが100kmから、試乗開始でした。
特にガソリンモデルはほとんど新車で、本来のコンディションではなかったと思われます。
乗り心地の印象はほとんど一緒でした。少し固めながら、小さい領域で衝撃を吸収。タイヤも柔らかく感じられます。
荒れてデコボコな路面での乗り心地が良いです。
凹凸といえるような段差では、相応の突き上げ感はあるものの、上下動に唐突なところがなく、ドタバタ感がありません。
上で「ほぼ一緒」と述べたのは、若干の違いを感じたのがホントのところ。
ガソリンモデルの乗り始めは新車らしいギスギス感がまだあって、oddメーター200kmに達する頃には気にならなく。
それで単純な比較では、こっちの方がフロントが揺れにくく感じられ、微振動も少なく。
まだ本調子でないと仮定すると、こっちの方がアタリ車両かも。なんて思いつつ、言うほどの差じゃないです。個体差や勘違いレベル。
乗り心地良いね!と思える乗り味からすると、静粛性はどちらも低く感じられます。
冷静に考えればコンパクトクラスのミニバンなので、多くを望んだら価格が上がるだけですが、何かを削ってでも静粛性を優先して欲しいと思います。筆者の場合ね。
目にした開発者インタビューによると、先代フリードと同レベルの静粛性とのことです。
内装の使い勝手でひとつ、大きな違いがあります。
駆動用バッテリーの搭載により、ハイブリッドモデルはフロントシート下〜リアシート足元のフロアが盛り上がります。
先代から続く、フリードで仕方なしと感じる部分です。
写真に写ってるのはフロントシート左右の間。
このあたりの盛り上がりが異なります。
少しなんだけどガソリンモデルの方がフラットに近く、少しの差でウォークスルーのしやすさに違いがでます。
かかとの運びかな。もともと余裕があるわけじゃないからね。もしかしたらハンドバッグの置きやすさにも違いがあるかも。
同様にこの盛り上がりは、リアシートに座って足を置く時の差になります。
やっぱり少しなんだけど、フリードの2列目は座面高が低いから大きな差に繋がります。ハイブリッドモデルはフロアが盛り上がり、オシリとかかとの高低差が小さいです。
6人乗りキャプテンシートで足を伸ばして座るほうが気になりにくいというのはあります。ベンチシートの方が弱点として感じやすい。
合わせて思うのは、小柄な方に最適化されているとか、着座姿勢より頭上の余裕を優先しているだろうという点。
比較しての印象をまとめ。
コンパクトミニバンに求めたい普通さを始め、乗って良さを感じたのはガソリンモデル。筆者が思う普通っぽさだけでなく、馴染みやすさ、安定感、加速感と減速感といったあたり。
なんだけど、実際に買うとか知人にオススメするとなればまた別で、ここが悩ましいところ。
特別なクルマ好き以外だったらハイブリッドをオススメするだろうし、それでいて馴染みやすい良さを持っているのはガソリン。
もし聞かれたらどう答えようかと脳内ループしてました。
でも結局のところ、最大の違いは電動と高い燃費性能。些細な部分は慣れの範囲。するとやっぱりハイブリッドとなるよね。
ということで、ハイブリッドが好きじゃない方には文句なしにガソリンモデル。注釈はございません。そうじゃなければハイブリッドモデル。なんて思っています。
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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。