間違いいっぱいの自動車選び。フリードハイブリッド(e:HEV)の試乗レビュー。
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ホンダ・フリード(2024年式GT5)ハイブリッド・グレード「e:HEVエアーEX」の試乗レポート。
2024年6月に登場した3代目フリード。
燃費は25.4km/L(WLTCモード燃費)。先代からシステム変わって、多くの方に支持されるであろう加速感に代わり、燃費性能もアップした様子(実際に走った燃費は次のページで)。
ここが大きなポイントであって、e:HEVを搭載するためにボディ全長(フロントオーバーハング)で45mm延長されています。
先代フリードのi-DCDならではの魅力はそちらのレビューで!
試乗したのは2024年式フリード・ハイブリッド。グレード「e:HEV エアーEX」。2列目がベンチシートの7人乗り仕様でした。
オドメーターが示す総走行距離は1000km。
「エアーEX」の2024年価格は7人乗りで309万円、6人乗りで305万円。よりベーシックなグレード「エアー」ですと286万円です。
純ガソリンモデルだと、エアー251万円〜。
エアーEXはリアクーラーも装着される装備充実のグレードで、このグレードだと6人乗り仕様と7人乗り仕様が選択できます。
フリードの中心は「6人乗りで2列目キャプテンシート仕様」でしょうか。セールスポイントであってまた、価格も4万円安い。キャプテンシートの方が安い設定は相変わらずフリードの特徴です。
内装色(エアー)は黒系と白系を目にすることができ、撮影もできました。
布系のイメージで優しげな表面処理がされる内装パネル。白系の方が主張があり、黒系は夜間ですとほとんど気にならないレベル。
選べるのが嬉しい!でも悩みます!
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
フリードのボディデザインは2BOXスタイルが強まりました。オーソドックスにミニバン的で大きく見えます。
ヘッドライト周辺は先進的な印象。白くクッキリ光るデイライトが存在感を示し、切り替えで黄色くウインカー点滅します(動画で撮影しています)。
コンパクトミニバンとしてアイデア詰まってるのは先代と変わらず。2列目3列目リアシートは、長所も短所もほとんど一緒!若干良くなったといっても、若干です。
乗り味はハイブリッドモデルでは大きく代わり、加速減速では市街地での滑らかさが一気に増しました。個性や趣味性を失った代わりに、人気車らしい乗り味に。また燃費性能も、一般的な市街地走行で進化したと考えられます。
サスペンションは柔らかすぎない範囲で、動き出しがスムーズ。路面からの衝撃を和らげ、乗り心地の良さに効いています。
きっとサスペンションが動きやすいように工夫されているのでしょう。動き出しの抵抗感がありません。
一方でハンドルの操舵感とかフロントシートは、人を選びそうなところも感じます。このあたりは続くページで。
※今回のレビューは7人乗りベンチシートです。
先代フリードハイブリッドが「フロントサス豪華一点主義」だったとすると、今度は4輪しっかり違和感なく。リアサスの気になる動きが大きく改善され、クルマ全体で一体感ある乗り心地です。
合わせてリアサスのドタバタ感が抑えられた関係から、速度を上げた時の落ち着きが増しています。
先代の数少ない弱点が、リアシートでの乗り心地でした。
今度の3代目も、着座姿勢という部分では苦しいですが、不用意に伸びたり雑な衝撃が気になるという部分は改善されています。
ベンチシート仕様では座面も背もたれもクッションが柔らかく、衝撃吸収性にも優れています。
フリードのパワートレーンは1500ccハイブリッド。駆動の基本はモーターで、巡航時に限定的にエンジン駆動が行われるシステム。名称はe:HEV(LEB)です。
フリードハイブリッド(エアーEX)の車重は2WDで1480kg。
この車重を電気のチカラで走らせるわけですが、2名乗車なら重さ感じず、ギクシャクもせず、滑らかに加速減速してくれます。
加えてブレーキホールドからの発進もショックを感じません。
クリープも弱くゆっくりで飛び出し感なく、上手に繋がっていってくれます。
ハイブリッド車では擬似的にクリープを作り出していると思われますが、クルマによっては強すぎたり速度出過ぎたり、いろいろあります。
フリードの加速感について、大きく踏んだ時の印象など。刺激ないけど唐突さもなく、フリードによくあっていると思います。
アクセル全開で加速する時は、ゆったりマイルドな加速といいますか、モーター駆動らしいグンと出ていくような刺激はありません。
同じハイブリッドシステムを搭載するフィット(MC後)では刺激とも感じられる加速開始を味あわせてくれますが、フリードではそれはありません。
とはいっても、フィット(MC前)のような、アクセル踏むとしばらく待たされてから加速するようなラグも感じません。加速時の山が穏やかなので、それによってアラが目立たないとすると、フリードによくあっています。
気になった点もあります。
加速時はホンダおなじみのステップ制御が行われます。これが忙しないと感じる場面もありました。
具体的には低速からの加速時。実際の加速力は弱いのに、回転数だけビュンビュン上がって細かくシフトアップしていく感覚。
ギヤ比がショートで、各ギヤごとの守備範囲が狭いクルマっぽい忙しなさ。パワフルなクルマほどギヤごとの守備範囲が広い=速度が出ます。
もう少しゆったり回転数を上げていってくれたら、また印象異なるのにね、と思う部分。
逆に速度上がってからの中間加速では、息の長い加速をしてくれました。なので条件によってはという部分です。
調べるとフリードハイブリッドのバッテリー容量は、ヴェゼルと比較して20%くらい少ないらしい。システム型式での品番はこの差という話も。
乗っていて思ったのは、バッテリー残量表示が下の方を指している多いということ。
にらめっこしたわけじゃないんで、ふと目にすると...という感じなので適当です。
スペース的に搭載できるセルが限られるのかもしれません。でも、試乗中の燃費は良かったです!続くページで!
シフトセレクターはストレート式。いわゆる電制式やボタン式みたいな新しさはない反面、どなたでも直感的に操作できる普遍性が魅力です。
フリードがモデルチェンジという噂が出たときから、シフトセレクターはどうなると注目されていまして、筆者は「ホンダだったらボタン式がいいな」と思っていました。
結果はストレート式だったわけですが、操作感が良いです。
軽くて節度感あって、次のポジションまで行き過ぎません。手の力を抜いて軽く操作すると、良さが味わえます。
フリードってコンパクトミニバンですが、車両価格は安くはないです。中心価格で305万円。ミニバン以外に目を向ければ様々な車種がある。
フリードでは割高にも感じられる分だけというか、こうしたちょっとした部分も丁寧な仕立て。上級車ライクな細かな部分です。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
走行フィールから内装までまとめた総合レビューです。細かくはテーマ別の動画をアップしています。
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フリード
GT5 - LEB 1500ccHV 2024年〜
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国産車バッテリー
ハイブリッド質感 | |
市街地走行での加速減速、全開時の加速も穏やかで刺激ないけど唐突さもない。 |
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足回り質感 | |
やわらかく抜けている領域が衝撃を緩和。その領域で少し動きが大きい。 |
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内装質感 | |
最近のホンダらしく道具的な印象強め。 |
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外装質感 | |
ヘッドライト周辺を除きシンプルでオーソドックス。 |
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お買い得度 | |
価格考えたらもう少し華があればわかりやすい。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。