間違いいっぱいの自動車選び。フリード・ハイブリッドの試乗レポート。
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ホンダ・フリードハイブリッド(型式GB7)。2022年式の後期モデル。グレード「G」です。
ホンダ・フリードHV。全長4300mm弱、コンパクトな3列シートミニバンです。
デビューから7年弱、信頼度も増したハイブリッドシステムの魅力!後期ハイブリッドは乗り心地や走りやすさも良いレベル。
思うのは、運転席優先と思える個性。「小さくても広い!」というより「コンパクトだからこそ」の特徴が活かされてる。
万人受けという感じじゃないんだけど、2022年のミニバン登録台数でトップ。きっと企画が優れているのでしょう。今でも人気のフリードです。
試乗したのは2022年式フリード(GB7)。2022年9月に行われた、多分最後であろうマイナーチェンジ後のモデルです。
グレード「ハイブリッドG」。価格269万円。
現状では最もベーシックなグレード。
上位にはクロスター(300万円)があり、現在は特別仕様車で「ブラックスタイル」「モデューロX」があります。
なおグレードは整理され廉価グレード(225万円)はなくなりました。
試乗したフリードのオドメーターが示す総走行距離は3500km。タイヤも十分に柔らかかったです。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
ホンダ・フリードHVから感じた特徴を一言で。
小さなミニバンだから、フロントシート優先!もっといえば運転席優先!そして優れる燃費性能。
快適性低いってわけじゃないけど特等席は運転席。お子様にピッタリであろう2列目に、エマージェンシー的な3列目。
日常は通勤、土日は家族サービス、年に1回はおじいちゃんおばあちゃんとディナー。そんな使い方が想定されたような企画が素敵!
売れてるのは企画が支持されているからと、ふと思う。企画がよければロングセラー。HP記事やyoutubeも一緒です。
運転が気持ちよく、フロントサスの質感も高い!逆にリアシートは2列目シートで気になる部分がある。
特徴明確だから魅力あり!と思います。
フリードHVのシステムは1モーターハイブリッド。エンジン+トランスミッション+モーター&駆動用バッテリー。i-DCDと呼ばれるシステムです。
モーター内蔵の7速DCTで名称は「i-DCD」。これを心臓部にした、いわゆるフルハイブリッド。エンジン停止でも通常走行が可能です。
元は3代目フィットファミリーで使用されていたi-DCD。
フィットのほかヴェゼル、シャトル、ジェイド、グレイスに搭載されていましたが、現在はこのフリードハイブリッドのみに搭載されています。
加速中の変速が気持ちよく、ジワッとしかも伸びる最大加速力。しかも燃費性能が高い。加えてエンジン音の主張もあります。
これがね、ただただ普通に加速するだけで、ワクワク感を味あわせてくれる。
最近トヨタや輸入車で、ステップ式ATのハイブリッドシステムが登場してます。
日産でもありましたが、多くが高額車。
高いクルマ=高い理由が必要。趣味性や爽快感が必要でしょうからこうしたタイプを採用する、と仮定すると、クルマ好きに好まれるのはこういうハイブリッドと予想できます。
発進時、上手にアクセルコントロールしないとクルマが前後に揺すられます。スナッチと呼びたいくらいの小さな揺れ。
クリープで動き出したらグーンと加速。そんな場面はいいんだけど、渋滞中は難しい。止まりそうな速度で速度コントロールが繰り返されるとギクシャクしやすい。
フリードは車重1420kgと重いので、こうした挙動が伝わってきにくいと思ったんだけど、ありました。
逆にこれを、滑らかに走らせようと走るのが楽しい。万人向けじゃない分、ハマる人にはハマるタイプ。
手動でギヤポジションが選べない、これがフリード+i-DCDの弱点でしょうか。
せっかくの4気筒エンジンを搭載し、静かさより音を聞かせ、滑らかさより反応が重視されている。
でも、手動でギヤをホールドしたり、シフトダウンすることができません。
初代ヴェゼルやシャトルだと、上位グレードではパドルシフトが付いていて、手動変速できます。
フリードHV、エンジン質感と加速感。
2023年現在の価格は269万円スタート。この価格で本革ステアリングも省かれます。
でもその価格に見合う質感。振動は抑えられていて、通常走行中は伝わってきません。音も豪快だけど安っぽくない。
停止からの強い発進時、ここでエンジンが始動すると、ブルッとイヤな振動がきます。
停止に近いほど振動は目立ちますし、振動が目立つ回転数というのもあります。
速度と回転数が一致するi-DCDの場合、エンジン始動を遅らせれば不快な振動は出ないのでしょうけど、それより加速フィールが優先されているのだと思います。
ちなみに以前はトヨタ式ハイブリッドでもありましたが、最近はなくなりました。
エンジンノイズは元気よく、シュゴーっとした吸気音が豪快です。気持ちよくもあり、加速している感もあり、個性もある。運転席では排気音は気になりませんから、とにかく前からの音が豪快。
音の主張と始動タイミング、フリードに合ってるか?
人気車という事は、スポーティ感の強さが魅力として受け入れられているのだと思います。
i-DCDの魅力は気持ち良いだけじゃないです。体感的な加速力が強い!つまり速い!
エンジンスペックはアトキンソンサイクルの1500cc。110馬力・13.7キロなんだけど、そこから想像するよりよほど速い。
踏んだ瞬間は完全モーター駆動のHVに劣りそうだけど、ぐんぐん伸びる感じで速度が増していく。エンジンとトランスミッションの醍醐味を味わえます。
ギヤ比はフリード専用。大雑把に最終減速比は5.9。1速4.2から始まり、6速0.6、7速0.4、というステップ比。
最終減速比はフィットが4.2程度で初代ヴェゼルやジェイドが5.6程度。
ステップ比も異なりますから車種別に調整されていることがわかります。
その他、i-DCDの印象は3ページ目に記します。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」試乗レポートです。
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フリードの適合バッテリー
ホンダ・フリード
GB7 - LEB 1500cc 2016年〜
確認中
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国産車バッテリー
エンジン質感 | |
加速は速い!音はシュゴーと吸気音が響く。イヤな振動が気になる場面あり。 |
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ミッション質感 | |
人を選ぶも良い部分が凄く良い! |
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足回り質感 | |
フロントサスの動きがいい。じわっとゆっくり。リアサスはバタつく。 |
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内装の質感 | |
メーターやエアコンパネル周辺が立派! |
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快適性 | |
乗り心地は良好。ただ2列目の着座姿勢に難あり。 |
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お買い得度 | |
変わりがないハイブリッドシステムは超魅力。そこに惹かれなければ少し割高。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。