シエンタ（ガソリン）「1」
エンジンやCVTの質感

3代目シエンタ概要

全長4260mm、コンパクトな3列シートミニバンのシエンタ。レビューは2022年登場のモデルです。

モデル的な特徴としては新世代のエンジンとプラットフォームが上げられます。
またガソリンモデル、HVモデルともに、全グレードに5人乗りと7人乗りがラインナップされます。

価格は195万円スタート。上位のノア/ヴォクシーが267万円/309万円スタートですから、立ち位置的にも今や中心の存在でしょう。

試乗したシエンタ

試乗したのは2023年式シエンタ・ガソリンモデル。グレード「G」7人乗り。

車両価格は234万円。oddメーターが示す総走行距離は約1000km。

このシエンタで開けた幹線道路と山道を200kmほど走行し、買い物にも使ってみました。

クルマのキャラクター

乗り味に関する話。サスペンションの質感は良くないんだけど、ボディ周りの良さによって、特定の路面で滑らかな発進や巡航を味わえます。

ガソリンモデルらしい部分では、日常で静か、全開にすれば迫力満点のエンジンノイズ。音量すごい！ギャップがいい！

加えてCVTは10速MTモード付き。好きでガソリンモデルを選ばれる方のお気持ちを大事にしてるんだろうなと思います。

ユーザー目線という言葉はデザインや利便性で使われますが、これだってきっとユーザー目線。そして、ガソリンモデルだってまだまだ価値を上げられるということでしょう。

また全体的な静粛性では、フロントシートが静かで、2列目そこそこ、3列目はグッとにぎやかに。

乗り心地も静粛性も、ギャップがすごい！

ガソリンモデルに限って言えば、快適性には割り切りを感じ、素晴らしく良いわけじゃない。

でも良い時は良くて、路面によって滑らか。またHVモデルでは異なる質感を見せてくれる予感。
（HV試乗後の感想：ガソリンの方が快適な時も多いです）

「便利」「気楽」に魅力！

乗り味は路面による差が大きいんだけど、「便利」「気楽」という点では、どこでも優れています。

運転席に座ると、座面の高いコンパクトカーみたいな着座感覚。

ちょっと動かすという時でも、重ったるさがありません。つまり、気楽に便利に使いやすいと思います。

 

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※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

試乗：エンジン質感

エンジン型式は「M15A-FKS」。ダイナミックフォースエンジンと呼ばれる3気筒1500ccです。

このエンジンが奏でる音、そして車内での聞こえ方。実はシエンタの大きな魅力かも。

音に特徴！エンジンノイズ

日常域で静か！

普通に走っていれば、エンジンは静か。これがクルマ全体の静粛性としても、大きく効いています。

全開時にすごい迫力！

アクセル全開にすると、中回転〜高回転でかなりの音量でサウンドを奏でます。

録画中は、エンジンノイズで自分の声が録音できているか不安だったくらい。理屈など関係なくテンション上がってます（様子は動画で）。

音質だって悪くない！

今までに聞いたことのあるM15Aの中で、もっとも良い音に聞こえました。

具体的には、3気筒っぽいボボッとした中低域の音が目立たず、響きさえ感じられます。

質感とパワー感

エンジンからの振動は目立ちます。

路面からの振動は、路面によってはかなり低減されているので、逆にエンジン始動が目立つ。

足を置いてるフロアや運転席シート、ペダルで振動を感じます。

パワー感としてはこの振動と、前述の音。これらの迫力により、実際より速く感じられ、スピードメーターが上がる様子を見てないと、もっと加速していると勘違いしてしまいます。

試乗：ミッション（CVT）の印象

組み合わされるのはCVT。10速MTモード付きです。

発進が滑らか

ブレーキペダルを離してアクセルに足を置いた直後、滑らかです。特に、ハンドル切った状態で発進した時は、かなり滑らか！

ハンドル切っていればタイヤの抵抗が増すので、負荷から振動が出がち。
同時に駆動系も抵抗から滑らかさを欠きやすい。シエンタではこんな場面が滑らかです。

例えば渋滞中、例えば駐車場、例えば短時間のディーラー試乗。とても滑らかなフィールを感じられるはずです。

刺激的なMTモード

MAモードは10段、用意されます。時速60kmまでだと6段、時速80kmを超える場面だと10段まで使用できます。

変速は素早く、かなりスパッと変わります。その分大きめのショックを伝えてくる。

このショックを刺激と捉えれば、積極的にガソリンモデルを選ぶ理由になりそう。高回転でのエンジンノイズと合わせ、HVにはない楽しさを味わえます。

手元の操作は上下で変速。ここもゴリッと剛性があり、刺激に一役買っています。

ドライブモードは3種類

ドライブモードは「エコ」「ノーマル」「パワー」の3タイプ。メーター内の色が変わり状態を教えてくれます。

エコでも発進時は回転を上げるし、パワーでも巡航に移れば回転下げる。差はそこまで多くないので、乗車人数によって使い分けることもよいかもしれません。

筆者の場合、１人2人乗車だと、エコかノーマルが走りやすかったです。

パワーも運転しにくくはないのですが、加速時は必要以上にノイジーな領域を使う印象でした。

 

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評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

動画：シエンタ試乗レポート

総合試乗レビューです。テーマに沿っての動画は他に複数本アップしています。