間違いいっぱいの自動車選び。ライズ「G・4WD」の試乗レポート。
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トヨタ・ライズ(1000cc+ターボ G・4WD・型式A210A)、2020年式です。
ライズはヴィッツなど一般的なBセグ・コンパクトカー同様のボディサイズ。そして流行のSUVスタイル。
さらには車両感覚の取りやすさにも優れ、「売れないわけ無いでしょ!」そんな1台です。
ライズを試乗すれば、軽自動車を大きくしたクルマ、そんな感じを受けます。
言葉変えると、軽自動車の良い点を詰め込みつつ、衝突安全性など性能面が高められ、ボディデザインは立派に。
そして価格は高級軽自動車と同レベル(167万円〜)。お得感の高さが連想できます。
トヨタ系ディーラーで販売されますが、ダイハツ生産のクルマらしく、ダイハツ版はロッキーという名で販売される兄弟車です。
ライズは、先にデビューしたトヨタのタンク/ルーミー、ダイハツのトールなどと近い関係です。
スライドドアかヒンジドアかという部分を除けば、価格もボディサイズも乗り味も似ているので、ルーミーなどとの比較も交えてレポートしていきます(プラットフォームは異なるようです)。
試乗したのは2020年式トヨタ・ライズ。グレード「G 4WD」。
車両価格は213万円で、上から2番目の上級グレードの、4輪駆動モデルです。前輪駆動車より25万円ほど高い値付けで、ライズの中では上級タイプ。
オドメーターが示す走行距離は約1000km。ちょうど新車から旨味を増してきた、そんなあたりです。
一点ご了承いただきたいのは、タイヤがスタッドレスだった点。「ウインターマックス」というドライ路面で好評のタイヤですが、やっぱりノーマルタイヤとの違いはあります。
メインリポーターである私ヒラリー、脳内でシミュレートしながら試乗してきました。
こんなライズのハンドル握って300km試乗。リアシートなど含めた試乗を行い、他車と比較し、印象をまとめた試乗レポートです。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
ライズの特徴を、内容的な面からと、ポジショニング的な面から見てみます。
ライズのボディサイズは、最大のライバルであろうスズキ・クロスビーと比較すればけっこう大きく、それでも一クラス上のトヨタC-HRと比較すればけっこう小さい。
またヴィッツやフィット、マツダ2など普通のコンパクトカーよりは個性・趣味性が高いSUVタイプ。それでいて使用感は普通の領域内。
価格面では軽自動車と比較すれば割安感を感じ、普通の小型車からみたら割高だけど代わりがなく、よくいうコンパクトSUVと比較すれば絶対的に安い。
こんな感じだから、BセグメントのSUVが欲しければ、代わりが思いつかないのがライズ。妥協案といえば聞こえは悪いけど、往々にして人気を得るのはこうしたクルマ。
人気車=売却価格がお得。と考えると、見逃せないポイントです。
唯一、ライズの上位グレードを狙う場合は、C-HRの下位グレードが悩ましい存在に。
C-HRのコスパは素晴らしいから、装備妥協すれば僅かな差額で、圧倒的にランクアップしたクルマを所有できる事になります。
試乗したライズは中級の4WDで213万円、C-HRはベーシックなFFで230万円台。この差額で質感は圧倒的にレベルアップします。
兄貴分のRAV4に似ていると言われるライズだけど、実はヴェゼル的な部分もあり、人気のツボを抑えているようなボディデザイン。
ライズの魅力の中で、大きな部分を占める部分じゃないかな。
全体的にはラウンドしている部分が多く、質感とかボリューム感を表現。一方でシンプルに直線基調のフロントマスクは、無骨なれど力強さを感じる。
クルマってフロントマスクの印象が強いから、四角くて力強いイメージを強く感じるかもしれません。でも実はラグジュアリー感も強い欲張りデザインという。
編集部スタッフが好きなのは、リア周りの形状。端正でノーブル、違和感なく馴染めました。
ボディサイズは全長3995mmの全幅1695mm。5ナンバーサイズだけど前後ビューは大きく見え、サイドビューは非常にコンパクトです。
ご覧頂きたいのは、切り詰められた前後バンパー。ボリューム感高いボディデザインの上で、しっかり切り詰められていると思う。
その分バンパーの意味は薄いだろうけど、軽自動車からの技術や発想を想像させる部分。
前後オーバーハング(タイヤの外側)も軽自動車ほどじゃないけど短く見えます。
こうして切り詰められたスペースは、きっと必要な部分に割り当てられているはず。
ボディ見切りが良いことも合わせ、寄せることも苦じゃありません。
もちろんぶつけてないですよw
詳しくは見切り&車両感覚のコーナーで後述します。
試乗して感じた特徴や、2WDモデルと4WDモデルで感じる事。その他、内装などで取り上げたい点をまとめています。
エンジンやミッションに関する動画は別にアップしています。
ライズはロッキーの兄弟車。SUVタイプで個性が強められたコンパクトカー。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)。
ライズにあって他のコンパクトカーにない長所。それはドアの、滑らかな閉め心地。
フロントドアも!リアドアも!軽く閉まって高質な音。筆者が思う高級の定義だと、このクラスで1番かなって思います。
兄弟車的なタンク/ルーミーだってこうじゃなかった!スライドドアより良くない?
乗り降りも全然、不便じゃありません!
最近は、軽いチカラでパシャンと、滑らかでメカニカルなノイズをもって閉まるのが高級車的。
正確には、重厚感に滑らかさをどれだけミックスさせているのかが、各車の違いかな。
ライズに試乗したらぜひ、軽いチカラで品良く閉めてみてください。
気持ちよく「パシャン」と閉まってくれると思います。
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ライズ
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国産車バッテリー
動力質感 | |
ターボが付いてアラが目立った感あり。振動が目立つ。 |
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駆動系質感 | |
ターボ加給の長所短所では、短所の方が目立つ。CVTはギクシャクしにくい特性。 |
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快適性 | |
先発のルーミーよりは良い印象。でも乗り心地は厳しい。 |
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足回りの質感 | |
アラっぽさが逆に、SUVらしさを強調する印象。 |
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内装の質感 | |
ほどほどの質感です。 |
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外装の質感 | |
好きならSUVタイプというだけで魅力的。 |
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運転しやすさ | |
見切りよく、取り回し性能に優れる。 |
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お買い得度 | |
高級軽自動車と比較すれば割安感ある。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。