間違いいっぱいの自動車選び。ライズ「G・4WD」の試乗レポート。
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トヨタ・ライズ(1000cc+ターボ G・4WD・型式A210A)、2020年式です。
リアシート座面はお尻が痛くならないクッション性が確保され、コンパクトクラス中では使いやすいリアシート。静粛性やスペースは異なるものの、フロントシートと同じような乗り心地が確保されています。
フロントシートとリアシートの差が少ない!これはライズの長所だと思います。
前後で差が少ないサスペンションと、シートの質が確保され、フロントシートとそう変わらぬ乗り心地。
リアシートの乗り心地は妥協され、「フロントシートに座りたい!」なんてクルマが多いし、クラウンなどでは明確に「リアシートは乗り心地重視」な味付けがなされています。
どこ座っても同じ様な乗り心地って、多人数で乗る時に良さを感じるんじゃないかな。
なお、後述の静粛性や振動の関係から、シートが良くても長時間ドライブは苦しいのが残念。
静粛性はコンパクトカーの上級グレード同等と思えるから、悪くはないです。
ただ気になる点があって、目立つ音域があるのと、リアホイールハウスあたりから気になるノイズが常時聞こえてきます。
お子様が喜んじゃいそうな面白い音です。
そして致命的なのが、振動。シートやフロアがブルブルするクルマは珍しくないけど、ライズはかなりの振動を乗員に伝えます。
フロアの中心付近を触ると振動が目立つから、もしかしたら4WDによる影響かもしれません。FFモデルは未試乗です。
スペース的な広さはそれなりです。だらんと座ったり足を組んで座るスペースはありませんが、普通に座れるスペースは確保されています。
身長172cmのスタッフ(ヒラリー男爵)がドラポジを取った状態で、そのままリアシートに。
シート深くにきっちり座った状態で、膝前にはコブシ1個半。足先はフロントシートのシートレール間に置く形で、お股は閉じ気味に座ります。
同じ状態で身長182cmのスタッフ(もと車整備士)が座ります。
コブシは押し込んで1個。ヒラリー男爵とはコブシの大きさが異なります。大きいですw
つま先はキツく、スペース的には不足しています。想像するに小柄なユーザーに合わせてあるのでしょう。
もと車整備士の体型でも、着座姿勢はよく、シートバックのサイズも対応しています。
太ももの裏も、あまり浮き上がらず、スライドドア系のリアシートより座りやすいスペースになっています。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
試乗してわかったトリビア的な長所短所
試乗中、鍵なくしちゃったかもー!?みたいな事がありました。もしくはインキーしちゃったかもって。
理由はそう、ドアハンドルに手を入れてもロック解除されなくて。
焦りましたが答えがわかりました。ロックするタッチスイッチでロック解除も行う方式。
このあたり、機械的なプッシュスイッチで操作するダイハツ式っぽい感じ。ただ、メッキだしタッチ箇所のマークも一緒だし、一般的な解除方法かと思っちゃいました。
間欠ワイパーの使い方がよくわかりませんでした。
わかんない部分は、間欠の時間調整。多分、車速連動のオートだと思うんだけどね。
雨滴検知は良いんだけど、車速感応の欠点は小雨の時。オートに任せておくと早すぎてゴリゴリ鳴っちゃうかも。
これだとね、手動でon-offすればいいじゃんって気になっちゃう。どうしても気になる場合は、ダイヤル式の調整パーツも販売されています。
フロントドアのカップホルダーは片側2個。
ドリンクあるの忘れて、また買っちゃう時ってありません?そんな時に便利だと思います。
距離も適切に離れてて、使い勝手も問題ありません。
ライズのボディ全長からすると、ラゲッジスペース(トランク)は広いです。
簡単に脱着できるトノカバーに、大きめのスペアタイヤが収納できるアンダースペースも備え、使いやすいラゲッジスペースだと思います。
メジャーで大雑把に測ったところ、前後方向が71cm、横方向が有効範囲で80cmくらい。
コンパクトクラスの前後方向は60cmくらいが一般的ですし、広いと言われるフィット(奥行き69cm、最大幅1m)と比較しても同レベル!
リアシートを寝かした場合は、フラットとは言いにくいスペースで、実用性はあるのかないのか、そんなスペースができました。
良いと思ったのは、元々それなりの奥行きがあるので、めったにお世話になることは無いだろうという点。
リアシートは前に倒すだけ。複雑なシートアレンジを持つクルマより単純明快です。使用頻度が低い操作部分は、単純な機構が好ましいです。
トノカバーとはラゲッジ内を外から見えなくする仕切り。最近ではオプションだったり装着されない事も増えてきました。
ライズはこのトノカバーが、便利な作りをしてます。適当に掴んでグイッっと引っ張れば外せます。
変形する素材で出来ていて、引っ掛けてあるだけです。外すのも付けるのも簡単。同時に、カタカタとノイズが出る心配もなさそうです。
柔らかい素材なので、空間を分離するという機能は今ひとつ。ラゲッジ内に転がる荷物を入れておいたら、ゴロゴロ聞こえてきそうです。
ハッチドアとかテールゲードなどと呼ばれる部分。ライズはここの作りも良くて、開閉は軽く滑らかな方です。
トヨタ/ダイハツ車らしく、ハッチは金属ではなく樹脂を主な素材にしている様子。軽量で遮音性も高いです。
これにより、ハッチの開閉も滑らか。開ける時はスッと開き、閉める時は軽く。引っかかりも感じさせません。
あえていうと、もっと軽く滑らかな車種もあるのと、ハッチが高くまで開きすぎるのが厳しい。
身長160cmだと背伸び気味で、身長170cmでギリギリくらいの感じです。
ライズはロッキーの兄弟車。SUVタイプで個性が強められたコンパクトカー。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)。
意味はないけどビックリした点。ヘッドレストが抜けませんw
抜けないっていうのは、天井につかえて抜けないという意味ね。逆にいうとこれだけ伸ばすこともできちゃうという。
どれだけ高身長対応なんですかww
こんな人いたら、きっと半端ない胴長...いや独り言ですw
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。