「間違いいっぱいの自動車選び」。フィット(2015年式)「13G」の試乗レポート。
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ホンダ・フィット(3代目GK3)「13G」ガソリンモデルの試乗レポートです。
リアシートスペースは、フィットだから当然広い!
2代目と比較しても、8cm延長されたされたらしい。8cm”も”ですね!凄いです!
リアシートの足下、いわゆるレッグスペースはコンパクトカーに期待する以上の広さ。
よい子ちゃんスタイルで座った場合、身長182cmのスタッフが座ってコブシ1個余裕があり、身長172cmの筆者なら2個超の余裕がある。
フロントシートのシートバックは一見厚そうだけど、布張りの中に空間があり、その奧に固いフレームが触れる。
座り方によっては急ブレーキ時に、ヒザが当たるかも、しれない。ベルトしてれば普通は大丈夫。
横方向は3人乗れるように考えられている。フィットは3人掛け優先の外寄りレイアウト。
4人乗車なら隣の人との空間が広くリラックスできる。
一方で、外側は狭く、慣れないと落ち着かない。着座位置が外寄りに指定されるシートなんだよね。軽自動車の、足下は広いけど、腕のやり場に困るというのに似ている。
筆者としては4人乗りに最適化し、5人目をエマージェンシーにする配置にして欲しいと思う。4人乗りグレードがあってもウレシイな。
広ければ快適かといえば、そうじゃないのはご存じの通り。
快適性とか、良い部分と気になった部分、惜しい部分も積極的に触れてみます。
フィットのリアシート、良い部分はなんと!お年寄りに最適されているかと思ってしまった。
おじいちゃんおばあちゃんをリアシートに載せる時もあるでしょう?そんな時、最も大事なのは乗降性の高さじゃないかな。乗り心地は2の次。
座面はミニバンじゃ高過ぎ、クーペじゃ低すぎ。ドア開閉は大きく重くなる傾向。筆者もお婆ちゃんを乗せて思うのは、このフィットはお年寄りにピッタリなんじゃないかって。
お年寄りがラクに乗り降りできるなら、誰でもラクに乗り降りできるよね。
乗降性が高いという長所。一方で短所は乗りこんだあとの快適性。上記の通りで一言でいえばあんまり快適じゃない。積極的に言えば不快です。
不快な部分は、路面からの細かい振動がシート座面に伝わってくる点。バイブレーションのようなブルブルした周波数の振動で、ダイレクトに伝わってくる。
もうね、マッサージ機能付きリアシートって表現したいw
ブルブルするのは座面のみで、シートバックは大丈夫。だからお尻と太ももが、マッサージ機に座っている気分になる。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
初代から相変わらずフィットのラゲッジスペースは広く、使いやすい。ライバルの日産ノートがフィットに”広さ”で追いついたといっても、使いやすさはフィットの方がまだまだウワテ。
幅も奥行きも、不満ないサイズです。開口部の設計も好ましいと感じるもの。
フィットとノート、寸法的には手元の計測で大きな差はない。でも細部が違う。
左の画像は日産ノートのラゲッジスペース。フィットが上手な部分は、まず視覚的な部分。
ホイールハウスの出っ張り形状を見ると、フィットの方が頑張ってる感が強い形状をしている。
そしてこの部分、フィットはラゲッジ内装と同じ素材でカーペット調。
一方のノートはプラスティックによる内装素材。狭く見えるし、キズや汚れが目立つ。
次にハッチ開口部の形状。ノートのラゲッジ寸法を測った時に気付いたんだけど、フィットと同数値といってもそれは中央の最長部だけ。
ノートは「くの字」型が強い。スクエアな段ボール収納など考えると、思ったより小さなサイズしか入らない。
フィットは開口部下側のボディラインが横に延び広がる形状で、最大寸法のスペースが大きい。
またフィットはリアバンパーが出っ張っていない。もう少しでボディとツライチかw 軽自動車のリアを想像してみるとわかりやすい。
バンパーとしての役目は微妙。ボディデザイン的にも微妙。だけど荷物を積む際にはバンパーなんてない方がいい。
ラゲッジスペース下の収納部、リアアンダートレイなどと呼ばれるが、フィットのアンダートレイは大きい。
発泡スチロールによって小物入れにされているけれど、外すと広大なスペースが出来上がる。上のフロアを支える部位がなくなっちゃうけど、それは木の板でも敷けば問題ない。
リアシートの収納は、ミニバンの2列目のようにたためるフィット。かなりフラットなスペースが出来上がります。大きく大事なモノを積むなら、フィットのシートアレンジは優れている。
ノートの場合だと、普通のコンパクトカーのように、リアシートバックが前に倒れるだけ(と思う)。
試乗したフィットに装着されていたタイヤ銘柄は「エナセーブEC300」という銘柄。新車時装着タイヤです。
新車時装着タイヤって知名度高いブランド名が付いているけど、実際には市販タイヤとは別物ということが多い。例えば「エナセーブ」というブランドより「EC300」という品番がタイヤの名前。
これも、省燃費タイヤラベリングもわからないし、市販のエナセーブと同じモノかと感がれば、違う可能性も高い。
エナセーブとかプレミアムとかアドバンdBとか、別の銘柄が付いてくることもあるだろうけど、基本、ホンダの社内基準を満たしたモノだろうから、どれも同じレベルのタイヤだと思う。
フィットの乗り心地を改善したい、なんて考えました。
スズキのコンパクトカー・スイフト(3代目)。納入されるタイヤが決まっていて、それに合わせたセッティングを車体側で行ったらしい。
筆者ヒラリーが聞いた話で信憑性は高いけど、自分たちユーザーにとってそんな事はどうでもいいw でも実際スイフトは乗り心地いいよね。
いわゆるエコタイヤって、微振動を強く伝えるタイヤが多い、もしくは多かった。
輸入タイヤなら安くて乗り心地の良いタイヤもあるから、タイヤ原因で乗り心地悪い!と判断したら、ササッと交換しちゃう手も。安くて満足できれば、素晴らしい改善なですね。
輸入タイヤはどれも特徴が強い。乗り心地の良いタイヤだけじゃなくてカチカチの固いタイヤも多い。よかったらタイヤ使用感のページもご覧下さい。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
内容はレベルアップ!価格はキープ!お得感が魅力!フィットRSに続いての試乗です。
フィットと近い価格でリアシート快適性を考えるなら、最高のモデルがある。それはトヨタ・カローラ。
何が凄いってリアシートの静粛性が高い。ほんと、安価でベーシックなクルマとは思えない静かさがある。
トヨタはユーザーが何を望んでいるかしっかりユーザーの方向を向いているのだろう。筆者の周りでは静かならそれで良いという方は多い。乗り心地はチープだけどね、それは平らで真っ直ぐ真っ平らな道を走れば気にならないし。
プラットフォームがヴィッツと共用とか、カローラという名前に嫌悪感を感じて、それだけで選択肢から省いてしまうのはあまりにもったいない!
筆者ヒラリー、知人にオススメしたいクルマがカローラ!(自分じゃ買いませんごめんなさい)
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。