「間違いいっぱいの自動車選び」。フィット(2015年式)「13G」の試乗レポート。
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ホンダ・フィット(3代目GK3)「13G」ガソリンモデルの試乗レポートです。
スズキスイフト、安いイメージだけど実はそんなに安くない。
マイナーチェンジで追加された新エンジン搭載車は立派な値段が付いて、ベースグレード(XG)で132万円&144万円。
スイフトの装備はベーシックなXGから充実。オートエアコン&スマートキーが標準装備。じゃあスイフトってお得なの?ここはちょっと迷う。
企業に対するイメージってあると思う。クルマに限らずどんな商品でもそうでしょ?
そこでね、「ホンダvsスズキ」というブランドイメージを気にされる方も多いらしく、メーカーイメージ含めればフィットの割安感は高い。
落ち着いたステアフィールとコンパクトカーNo.1といえる乗り心地の良さ。それからセダンのような上級指向のインパネデザイン。質感だって悪くないからノーブルと呼べる雰囲気で好感度高い。
そして個性的ながらもバランスの良いボディデザイン。小手先でアクを強くして個性的なんていうフィットとは次元が違う、かもね。
スイフトのボディタイプはフィットと同一ながらも、2人乗車+荷物置き場と言った方が正解。
ということで、スズキがだめな方、リアシートも利用するならフィット一択。逆にほとんど1名乗車なら、自分ならスイフトかな。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
2017年にデビューした4代目スイフト。
3代目も4代目もこのフィットと競合するものの、スイフトはモデルチェンジで乗り味が変わっているので、フィットと比較した際の感想・評価も変わってくる。
4代目スイフトとフィットの比較では、重視されたであろう部分が似ているのが面白い。
高スペースで高ユーティリティを特徴とするフィットも、前席優先でクルマの質感が魅力的なスイフトも、走行時の安定性などを重視しているように感じられる。
そのレベルとして、フィットが「ほんとに走りやすい??」レベルなのに対し、スイフトは「す〜るする」。気になる部分はあるにせよ、納得できるレベルを提供してくれている。
ちょっと不満でも走りやすいのはスイフト。
あちこち便利でしかも安価。万能と言えば万能だけど、言葉変えれば欲張りすぎ。そんな印象を持つフィットに対し、長所短所が明確なスイフト。
スイフトは運転席で感じる質感、上級車感覚の演出が上手。カタログスペックではなく試乗時のフィーリングに優れる。
また弱点も似ていて、雨の日風の日の市街地走行など。軽くて過敏な印象を受けるステアフィールは、日常的に使用する実用車としては少々疑問が残る。
ワゴンRの親分的ポジションのソリオ。
軽自動車とコンパクトカーの中間的モデルで、フィットをBセグメントと表せば、ソリオはAセグメントかな。
フィットと比較すれば、ソリオの車格は下なんだろうけど、クルマの魅力は同格に比較したいモノがある。車内スペースの広さは素晴らしく、落ち着いた乗用車感覚で座るフィットか、アップライトで実用車的感覚で座るソリオか、お好みで選べる。
違いは走行的キャラクターの違い。フィットは走行安定性優先。ソリオは逆に、ゆっくり走る事に主眼が置かれた優しい乗り味。
フィットで走るペースでソリオを運転すれば、ボディは相当にグラグラ。安全性はフロントのゲインを落として確保ということだろう。
「安全日?そんな事言ってたら人類破滅するよ!」そんなメッセージが聞こえてくる。一生に一度あるかないかの極限状態より、日常の快適性優先。これはスズキの英断と言っていいのかもしれない。
ボディのディメンションから想像出来ない柔らかいサスペンションかつ、フィットより安っぽさのないサスペンション。フィットじゃハード、スイフトじゃ狭い、そんな場合のちょうどいい妥協点がソリオ。
単純で明快な比較のページです。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
内容はレベルアップ!価格はキープ!お得感が魅力!フィットRSに続いての試乗です。
「たった一台のクルマで世界中の人々を満足させよう。夢以上のエンジンはこの世にない。」フィットのCMにある1部分。
これが過剰広告ではなくて、試乗すれば志の高さはイヤでも伝わってくる。車内広さという絶対条件をクリアした上で、強い個性の持ち主。ここが凄い。
総合的な質感はライバルより高く、価格はライバルより割安感がある。冷静に考えればめっちゃ凄いよ。
しかし質感高ければ快適だろう?といえばそうじゃない。質感高いけどあちこちが不快なんだよね。味付けの部分だろうか、もし自分が社長だったら、このフィット3にゴーサインは出せないw
フィット3の”総合的質感”と”お買い得度は高い”。でもオススメしにくいのは残念。圧倒的な乗り心地ならスイフト、広さと乗り心地ならノート、静粛性ならヴィッツ、ハンドリングなら旧デミオ。ライバル車も強力な長所を持ちつつ、コンパクトらしいフレンドリーさも併せ持つ。
フィットは乗り心地や走行フィールをちょっと改良してくれればね。現状はちょっと、広いけど1人用という感じです。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。