「間違いいっぱいの自動車選び」。フィット(2015年式)「13G」の試乗レポート。
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ホンダ・フィット(3代目GK3)「13G」ガソリンモデルの試乗レポートです。
”フィット3”とも呼ばれる3代目フィット。ホンダの末っ子ながら、1台で全てをこなせるクルマを目指す意欲作。小さくても広いということでお馴染みですね。
今回のモデルチェンジは気合いが入っているようで、車体もエンジンも新開発とのこと。2代目までの弱点を改善してくれるんじゃないかと、試乗前から期待高まります。
大きな進化を期待させてくれる3代目フィット。試乗すればハード的にはとても立派に! フロントやリアのボディ剛性感なんて部分も進化してます。
そしてまた個性が強い!キャラクターは運動性能重視に振られているよう。ボディデザインだってアクが強いという表現がピッタリです。
試乗車は2015年式のフィット「13G」。車両型式はGK3で駆動方式は前輪駆動、ミッションはCVT。
オドメーターが示す走行距離は約1万km。
グレードは最もベーシックなグレード。1300ccエンジンを搭載し、車両価格は約130万円。
エアコンがマニュアルタイプになるのが目立つ特徴。なお3代目フィットは以下、フィット3とも略します。
ホンダ・フィットといえば、「全て1台で事足りるコンパクトカー」とか「なんでも対応できるコンパクトカー」を目指しているというイメージが。
また初代フィットのデビュー時から、軽自動車と比較できる価格をキープ。
なので正確には「100万円少々で全てがまかなえるクルマ」。
フィットは初代から中国製パーツを多く使用すると聞きます。想像以上に一生懸命作られているのでしょう。さらにホンダ初だったかカヤバ製ショックアブソーバーとか、おなじみセンタータンクレイアウトとか。
パーツに妥協しても、コンセプトに妥協せず。素晴らしいじゃないですか!
日産ノート(2代目)の登場まで、車内スペースの魅力でライバルなし。しかし走行感覚や乗り味にクセがあり、不快な方向での特徴あり。
初代〜2代目フィットに試乗すると、フィットらしい弱点が目立ちます。
3代目フィットは、らしい弱点は普通になって運転しやすく。しかしバランスはより走行安定性に振られ、新たな弱点を持ってきたw
もうほんとね、1台でなんでもカバーできるって、サーキット走行までカバーできるって意味かも。そんなフィットの特徴・長所短所をチェックしていきます。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
内装を見ます。インパネやセンタークラスターの印象から。
エアコン操作部はセンタークラスターに大きくデザインされる。だから視覚的な質感に及ぼす影響も大。「13G」はダイヤル式だから、ここはコンパクトカーらしい印象。
しかしそれ以外、インパネ全体では立派! 広い左右シート間の距離、ボリュームあるインパネ、高い開放感、さらには後述する立派なシートなど、イメージでより大きなクルマに乗っていることを想像させてくれる。
細部の質感やおしゃれな造形といえば今一つ。フィットは相変わらず無骨な感がある。筆者の主観ではデミオやスイフトの方が立派に見える。
でもね、立派なクルマに乗っているという凄さは断然フィット。
細かいシボとか、手を触れる部分の剛性感とか、立派な色を組み合わせるデザイン性とか、それはマニアの評価基準w
「高級には見えないけど大きなクルマみたいよね」、フィットの魅力はそこ。単純にデミオやスイフトに負けているわけじゃない。
女性とか女の子とか、子供とか、さあどっちを評価するだろうか?? でかい広い大きいが立派というのもわかりやすくていいでしょ。
コンパクトな3列シートミニバンが、ホンダのフリード。
フィットファミリーだけどこちらもボリューム感強く、ミドルクラスミニバンのような質感が魅力です。
フィットの内装で嬉しいのは、ベーシックなグレードでも差別化が少ない点。
メインメーターはタコメーターが装備され、大きな液晶部も装備。上級グレードとそう変わらないほど。満足感高いです。
ドアトリム(ドアの内装)も、デザインがシャープで塗装部分もあり、質感に不満ありません。
「13G」というグレードはダイヤル式のマニュアルエアコン。上位グレードはタッチパネル式のオートエアコンになるので、タッチパネルがニガテなら必然的にこのグレードに。
このダイヤル式スイッチはどちらかといえば少数派だろうから、そのあたりも含めた印象で続けていきます。
こちらの写真はフィットRS。
エアコン操作がタッチパネル方式になる。ナビ下のブラックアウトしている部分がそこ。
ナビゲージョンは大きなディスプレイで魅力。表示される文字もデカイ。「大きい」と言うより「デカイ!」。
ツルツル・テカテカなパネルが大きな面積を有し、ハザードスイッチの表面もテカテカ。これはね、反射が気になる時があった。
フィットの内装では、フロントシートのボリューム感が印象的!シートサイズは初代フィットから大きく、継続される特徴になっています。
当時のホンダは他メーカーよりチープなシートが当たり前。それもあって初代フィットのインパクトは凄かったものです。
フロントシートは2代目、3代目となってもやっぱりフィットの魅力。
3代目はホールド感が強まり、単純な大きさより、形状が立派になりました。特に座面は”適切”サイズ”だよね。どちらかといえばまだ男性向けサイズ。
今までよりタイトといっても、成人男性が必要なだけのサイズもボリューム感もある。
「シートが小さくなった」とか「チープになった」という評価も多いようけど、座り心地の悪さが問題かもね。たしかに、このサイズのシートから想像出来るだけの座り心地ではないかな。
フィットの内装は、ボリューム感高いインパネとか、このシートサイズもあわさり、大きなクルマのような印象を乗員に与える。
大きさや座り心地なら子供でもわかる=家族から評価される。「質感」という評価軸以外で立派。車両130万円でこの満足感。素敵です。
左の画像:初代フィット標準シート。
右の画像:初代フィットにシビックタイプRのレカロシートを付け、ドア内張りを張り替えた時。
左の画像:2代目フィット。
右の画像:同モデルのフィットシャトル。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
内容はレベルアップ!価格はキープ!お得感が魅力!フィットRSに続いての試乗です。
評価の前に価格が重要!フィットは車両価格が130万円〜と安い!ライバル車と比較して高い競争力を感じます。
この価格は、2013年のデビュー時から3万円のアップのみ。
マイナーチェンジの度に価格が上昇するのは当たり前だし、同じフィットでもRSは13万円アップしている。
初代フィットと価格を比較すれば、2001年のデビュー時は107万円。およそ22万円の値上げとなっている。
これ、調べたワケじゃないけど為替相場の変化などによる輸入パーツの値上げを予想すれば、同価格のような感覚をうける。
人気分野は値上げされても仕方ないし、燃費が良いんだから一緒でしょ?そんな風潮の中でフィット13Gの価格にはとても好感がもてる。質感高いクルマが欲しければ上位車種があるんだしね。
FITモデル別の違いやマイナーチェンジ
その他の概要はリンク先で掲載中。
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エンジン質感 | ![]() |
個性は強い、質感は音や振動がとってもダイレクト。 |
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足回りの質感 | ![]() |
単純に動きません。 |
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内装の質感 | ![]() |
まるで大きなクルマのように感じる。だからベースグレードから立派感。 |
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外装の質感 | ![]() |
好きか嫌いかハッキリしそうなアクの強さ。 |
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快適性 | ![]() |
音、振動、衝撃、様々な要素がダイレクト。スポーティカーのノリ。 |
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パッケージング | ![]() |
やっぱり、fitだね! |
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自然な乗り味 | ![]() |
やっぱり、fitだね! |
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お買い得度 | ![]() |
ライバル他車が値上げされたことで相対的にお得感アップ。 |
ベースグレードでもメインメーターは上級グレードと大差ない。タコメーターだってちゃんと付いてる。
ナビゲーションを多用するなら、できればメーカーオプションのナビが使いやすい。画面大きいからね。周辺とのマッチングもいい。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。