間違いいっぱいの自動車選び。デミオの試乗レビュー。車名は2019年からマツダ2です。
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マツダ・デミオ(4代目DJ3)。グレード「13C」の試乗レポート。
2014年10月にデビューし、グッとオトナっぽいスタイルへ変身した4代目デミオ。
マツダの末っ子でありながら上級車種と近いボディデザインは車格ピラミッドを感じさせません。
試乗しても、走行感覚はアテンザやアクセラと同じ方向性で、ボディデザインも!走行感覚も!まさに、新世代のマツダ車。
内容的には4気筒1500ccディーゼルエンジンの登場がトピックス。
ミッションにステップ式6ATを採用しているのもトピックス。
ガソリンエンジンを搭載するベースグレードから6ATは変わらずで、低排気量+有段ATを愛する方には貴重な選択肢。
試乗車は、デミオ「13C」。ミッションは6AT。ガソリンエンジン搭載グレードで車両価格135万円。
2015年式で現在までの走行距離は約2万km。このデミオで600km超を走行しました。
ディーゼルエンジン搭載車に続いての試乗ということで、ディーゼルの試乗レポートを基本に、違いを比較するカタチをメインにレポート。
基本的な特徴はディーゼルのページをご参照下さい。
先代DE型デミオは、狭いとこでもラクチンな見切りの良さと、日常域で楽しめるハンドリングの持ち主。
小さいとはいえない欠点に目をつぶれるほど、「長所が魅力的なクルマ」でした。
ボディデザインがオトナっぽくなったのに合わせ、走行キャラクターもオトナっぽい路線に。
3代目の長所はなくなっちゃったけど、また違った魅力の持ち主に。
4代目デミオ(ガソリン)のキャラクターを箇条書き。
このガソリンエンジン搭載車は、優れたバランスが魅力。ディーゼル搭載グレードと比較すれば、あちらは個性が強く、長所短所が際立つ。クセが強く一言で評価出来るクルマじゃなかった。
こっちは逆に、欠点が少なく、大きな欠点もないのが特徴。まるでトヨタ車じゃないかって思う時も。おばちゃんにだってオススメしやすい1台、そう評価出来るバランスの良さが魅力。
※一部画像は拡大します(横長画像など)。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
デミオは2019年、マツダ2に車名変更されました。ディーゼルが話題のDJ型デミオの、ガソリンエンジン搭載車です。
スカイアクティブと呼ばれるマツダ自慢の新世代エンジンとミッション。エンジン型式「P3-VPS」で6ATの組み合わせられる。
話題性高いディーゼルと比較すれば地味なガソリンエンジンだけど、筆者的には十分あり得る選択肢。同格に比較できます。
評論家からは評判の良いディーゼルも、冷静に考えればまだまだ発展途上と思えるから。誰にでもオススメしやすいのはこっち。
「乗り慣れた安心感」とか「上質感」を重視すればガソリンエンジン。従来のマツダ車と比較すれば、グッと運転しやすくなったスロットル特性。ミッションも含めれば同クラス他車にはない魅力があります。
クルマの質感を大きく左右するエンジンのノイズや振動、それからアクセルペダルのスロットル特性。
このデミオの場合はまず、滑らかな発進加速という部分は「並み」評価。
広い幹線道路での流れに合わせた発進時など、ちょっと負荷が強い発進以上では振動が気になる。
アニキ分のアクセラ1500ccがもっと滑らかに発進するから、ここは差別化の部分でもあるんだろう。このクラスとして常識的な質感で発進加速する。
このデミオみたいな高級が意識されたボディをしていると、どうしても立派な内容をイメージしてしまうからメーカーは大変。巷の評価はネガティブなものになりやすい。
ライバルは同クラスじゃなくて1クラス上、みたいになり、走り始めでいきなり、アニキ分との差をドライバーに感じさせることになる。
エンジンノイズ、エンジンから発せられる騒音のことだけど、気持ち良い音質ならエンジンサウンドなんて呼ばれる。
デミオのそれは、エンジンサウンドって言ってもいいかも。
試乗車(13C)にはタコメーターがない。だから回転数はわからないけど、日常域では耳障り。中回転から上で色気が出て来て、それが高回転まで続く。
中回転から空気を吸うような音とか、ちょっとメカニカルな高域の音が混ざって、なかなか気持ち良いのよね。実用4気筒らしさが上手く隠れていると思う。
他車と比較すれば、もちろんディーゼルより魅力的な音。優良なディーゼルといっても、あっちの音質はトラックに近い。
ヴィッツはガラガラとした実用感バリバリだし、ノートは3気筒らしさが感じられる場面があるし、スイフトは悪くはないけど軽自動車のようなうなり音がする時がある。
フィットはRSは迫力あってヤミツキだけど、ベースグレードでは個性的なだけ。ツヤやかさという面でこのデミオのエンジン音に軍配。
以前のマツダ車からみると、ずいぶん優等生的なスロットル特性になった!普通に乗りやすい!
アクセル早開きの印象もわずかに残るけど、瞬間的な部分が相当マイルドに。
ディーゼル搭載車と比較しても、圧倒的に乗りやすい=普通なのはこっち。
従来マツダ車といえば、ちょっと踏んだだけでドカンが当たり前。神経使うし疲れていれば唐突な加速感が出てしまう。
短時間のディーラー試乗時だけ考えられたような特性だよね。
今度のデミオ(ガソリン)は、普通にマイルドになって、この良さをマツダも積極的にPRしている。
今まで何だったのよw でも、コンパクトカーでこうした部分が重視されるようになったのは最近だからね。
デミオ(ガソリン)は欠点が少ないんだけど、欠点のひとつは非力な印象のパワー感。
あまり踏まないドライバーには関係ないんだけど、そうじゃないドライバーだと非力を感じる場面が出てくる可能性。
例えば上り坂では速度キープもちょっと大変。先読みしてのアクセルワークが必要になるし、速度や坂の程度によって踏み込み量を操作しなければならない。
そうした事を考えないと踏んだり戻したりが大きくなりがち。
3人以上の乗車ではキックダウンの回数で一生懸命さが伝わる。
デミオ(ディーゼル)がハイギヤードにも関わらず速度キープがラクだった事を考えると、やっぱり非力か各種センサー類含むセッティングの問題か、いずれにしても実用上、最近感じる事のない”不足感”を感じることになった。
実際はね、排気量なりだと思う。だから”感”。
スロットル特性は穏やかなタイプ。非力感を感じる反面、ギリギリの低燃費走行もしやすい。
パワー感の不足を感じる原因は、ミッションによるものかもしれない。
CVT全盛になる以前、低排気量で満足に加速するクルマは少なかったし、3AT4ATの軽自動車など特に、満足に走ってくれなかったはず。
それが今ではミライースでさえ問題なく100km/h超まで加速するわけだから、小排気量にベストマッチなのはやはりCVTなのかも。
この6ATは非力な分、積極的に楽しもうとする心構えがあればこそ、有段ミッションの良さを味わえる。
滑らかに発進し、速度の上昇に合わせて回転数上昇。そして、シフトチェンジ。フィーリングは上級車のように素晴らしい。
ディーゼルのベースグレードにはなかったスポーツモードが搭載されているように、これを利用したり、ギヤポジションをホールドしたり。
あとは非力な分、アクセル全開で走る時間が長くなる。コーナーでは全閉ではなく半分戻して速度コントロールとか、他のクルマでは味わいにくい楽しみ方が可能。
有段6ATだからこそのフィーリングはCVTにはない魅力を味わっちゃおう。
ミッションの特性はディーゼルが3速以上でハイギヤードだったのに対して、ガソリンはローギヤード。
例えば6速、ディーゼルでは80km/h以上が守備範囲。ガソリンでは50km/h以上となっている。またギヤ比が詰まっているせいかロックアップも早く頻繁という感じもする。
街中でも6速に入るセッティングは、シフト回数多くてせわしない。反面、積極的に楽しむこともできる。
ただ、同乗者が居る時にはちょっとやかましくて申し訳ないのと、1〜3速ではちょっとショックが出るからね、アクセルワークで駆動力を抜いてあげたり考える。
ショックと唐突なエンジン音の高まりは、疲労に直結すると思うよ。
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デミオ
DJ3 - P3-VPS 1300cc 2014年〜
確認中
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国産車バッテリー
エンジン質感 | |
良い音する。特性マイルドで扱いやすい。 |
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駆動系質感 | |
レスポンスは良い。パワー感的には小排気量とのマッチングはきつい可能性も。 |
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足回りの質感 | |
ほどほどの固さと減衰力。路面のザラツキは拾うけど美味しい部分もある。 |
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内装の質感 | |
オトナっぽいメーター周りが印象的。パネル質感が惜しい。 |
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外装の質感 | |
隣に大きい車が来なければ、立派に見える。 |
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快適性 | |
リアからの騒音進入はかなりのレベル。 |
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総合バランス | |
致命的な弱点は見当たらず。バランス良し。 |
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お買い得度 | |
長所も短所も少なめ。バランス良くてオススメしやすい。 |
左側光らないのは残念。
各種スイッチの押し心地、回し心地は軽く、操作性良好。
シフトセクレター操作感も軽く、ポジションを間違えにくい。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。