三菱・コルト・ラリーアートバージョンR辛口評価

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(2010年 三菱 コルト・ラリーアートverR
著:元自動車整備士)

コルト・ラリーアートバージョンR(後期)試乗「1」

試乗評価と批評、間違いいっぱいの自動車選び、当ページ試乗レポートはZ27A型三菱コルト。グレードはターボ付きの「ラリーアート・バージョンR」。剛性高い操作性がとっても魅力な3ペダルMTを搭載するマニュアルミッションモデルです。

コルト室内1コルト室内2
三菱自動車
  • グレード:”バージョンR”
  • 型式:Z27AG
  • 車両価格:174〜232万円
  • デビュー年:2002年11月〜
  1. このpage - コルト試乗「1-1」・エンジン&ミッション
  2. 分割page - コルト試乗「1-2」・コーナーリングとミニサーキット走行
  3. 分割page - コルト試乗「1-3」・内装とブレーキ特性
  4. 分割page - コルト試乗「1-4」・細部とバリエーション
  5. 分割page - コルト試乗「1-5」・イメージと参考データ
  6. 分割page - コルト試乗「1-6」・ライバル比較や評価総合

関連ページ - 格安輸入タイヤ「PRESA PS55」をコルトでテスト
関連ページ - 2014コンパクトカー比較(スポーティグレード編)

※2012年、編集部でコルトを実際に購入。平成19年式のコルト・バージョンR、MTの後期163馬力仕様。
以後、試乗レポートに追記が重なり、文章にまとまりが無くなっている点をご了承下さい。

概要やボディデザイン、派手でヤンチャな外観

コルト・ラリーアート、フロント21世紀になり、ハッチバックボディでスポーティな過給器付きというクルマ、日本ではとても珍しくなりました。理由は「エコロジー(環境)エコノミー(お金)トレンド(流行)」といったあたりでしょう。
(過給器はその後、海外では可変排気量という考えたで増殖中)

日本車では過給器不毛の時代。そんな時代に三菱から出力重視のターボ付きスポーティグレードが登場しました。その名も「コルト ラリーアートバージョンR」

後付のチューニングパーツではなく、市販車状態から高出力なターボ加給エンジンが搭載、合わせてクルマ全体で、走行性能重視の味付けにシフトしています。

ボディデザインもひと目でラリーアート

ボディデザインも目立つ変更・装飾が行われ、ひと目でコルトラリーアートとわかるように。

外装の事を”エクステリア”などと呼びますが、攻撃的な装飾が特徴的です。基本的な部分は変わらずとも、ディテールを変えて思いっきりアピールされています。若干張り出した黒い樹脂製オーバーフェンダーとサイドステップ、吸気口が空けられたエンジンフード、大きな口を開くフロントバンパー。古典的とも思える方法で存在を強くアピール

白いボディカラーだとご覧の通り、非常に目立ちます。「間違いいっぱいの自動車選び」の周辺では、こうしたエクステリアは苦手な人が多いだろう?と皆言います。だけどこのクルマには同クラス他車にない特徴がある!見た目は二の次三の次、走らせることそこに魅力があります。

例えば3ペダルMTがラインナップされ、新車時タイヤはネオバブランド。ターボの特性だって扱いやすさより高出力系。そして超安定志向のキャラクターだから細かい事を気にせずガンガン走って楽しめる。ドイラバーの技術不足も許容してくれます。
練習用ならローグリップのミニバン用タイヤに変えても傾向変わらず、そんな感じで走らせる事を楽しくクルマがコルト・バージョンR。

限定販売でさらなるスポーティグレードも

限定仕様で「ラリーアートバージョンR・スペシャル」「ラリーアートバージョンR・レカロ」といったモデルもデビューしています。市販モデルと同様か近い内容のレカロシートを搭載したグレードもラインナップしています。

コルトラリーアートのエンジンとミッション

シフト2シフト1

エンジン、ミッションのフィーリングについて。※追記・修正あり。

エンジンフィーリングと市街地対応力

試乗車は後期163馬力仕様のMT車。このラリーアートバージョンRのターボは高出力系で有りながらも最低限のトルク感は有り。低回転レスポンスは悪いけど困るほどじゃない。もちろん回転が上がればレスポンスも上々。低排気量エンジンに高出力ターボというといかにもな扱いにくさがイメージできますが、例えばダイハツ ブーンなどの後付け的どっかんターボではなく、回転数によるレスポンス変化は許容できるレベル

加速力やレスポンス的に美味しいのは中回転。高回転は落ち込みます。そして通常のNAエンジンと比較すれば全域でもっさりとしたフィール。特性的に低〜中回転型のエンジン特性。一言でいえばミツビシらしい味のエンジンという感じでしょうか。

走行中は具体的に、1500回転以上2000回転以下でも巡航可能なトルク感。負荷を掛けなければ不快な音や振動も目立ちません。時速60kmでトップギア5速、2000回転以下で巡航もこなせます。4速以下なら1500回転レベルからでもジワッとした加速なら許容してくれます。

またボディサイズからすると全体的にハイギヤード。それでもこんな感じだからギヤチェンジをサボっても最低限の再加速は可能です。

扱いやすいから楽しい

エンジンフィーリングはゆるゆるで精密感なし。反面、シビアな感覚はなし!ターボ車らしい低圧縮感をもつエンジンに軽く踏めるクラッチ、気難しいところがないミッション。ごく低回転での粘りも意外と優秀で坂道発進もラクラク。だから一人でドライブしても、複数人でドライブしても、楽しい。特別な儀式、クセ、ピーキーさなど、気にしなくていいんです。

気むずかしさと官能性能を併せ持つ機械を使いこなすのも楽しいが、それとは違った楽しみ方。それがコルト・ターボにはあります。とにかく細かい事を気にしなくて良いから、自分の走りたいように走れ、さらには安定志向のハンドリング特性。
本格派のスポーティカーや上質セダンからみればチープだって思われるかもしれません。でもいいんです、おもちゃにしかない楽しみだってあるんですから。意味なく加速したくなる貴重なコンパクトカーだと思います。

高回転型エンジンと比較して

このコルトはもともと筆者の知人が購入し、その彼女は「ホンダアコード・トルネオ(VTEC2000cc)」からの乗り換えだったのですが、「足回りには不満があるものの、加速感には不満は無い」と言っています。

最もDOHC-VTECのカキーンと回る高質なエンジンから比べれば、高品質的な質は低い。でも動力性能という面だけみれば上々。ホンダみたいな高回転至上主義は時代遅れ?? 中回転型エンジンは良さを活かせる場面が多い。試乗すればわかります。

試乗:動力性能その他

コルト・ラリーアート、エンジンルーム絶対的な加速力を比較すると、他の国産コンパクトカーにはなかなか無い加速力なのは間違いなし。さすがに1500cc+ターボ、ボディもコンパクトだから体感的な加速力も強いです。

特性的にも2500回転も回っていれば力強く加速してくれるのは他の低排気量エンジンにはない特性です。

コンパクトでパワフルだから体感的な加速力は強く、絶対的な加速力だって一つ上のクラスと勝負できるレベル。さらに後述するゲトラグ製のミッションは超扱いやすく、いつでも思い通りにギヤが選べる。つまり加速力を活かしやすい。

ただしその分、コルトの価格は高いですよ〜。新車購入時の値引きだってありませんでしたから、2500ccのクルマと大差ありません。ほんとアルミホイールを買う程度の価格差しかないんです。パフォーマンスが上位クラスに迫る分、価格も迫ります(中古車ならお得!かもしれません)。

そして排気量が大きなクルマと比較すれば、どうしても絶対的な加速力で不利な場面も出てきます。コルトラリーアートがが如何に軽量ボディ!広いパワーバンド!といっても、速度が高い場面や最大加速力では排気量の差がでます。ボディやシャシーの安定性的にも、大きいクルマの方が安心して踏める時間が長いというのもあります。

まとめると、コンパクトなボディで上位クラスに迫る加速力。駐車場問題などもあるでしょう。全長4000mmクラスでこれだけの動力性能を持つクルマは貴重。現在では他に選択肢がありません。

MT、ギヤチェンジのフィール良し

コルトはゲトラグミッションエンジンは加速力が強い(速い)だけ、特別な演出というか官能性能が高いかと言われればそんなことはありません。
しかしこのマニュアルトランスミッションの方はというと...、これはビックリ素晴らしすぎます。

搭載されるMTは「ゲトラグ」というメーカーかブランドのミッションで、このミッションには扱いやすさも立派なガッチリ感もある!回転数に合わせたショックのないシフトチェンジも非常に簡単。シフトノブに軽くチカラを掛けて抜いて、次のゲートに軽く押し当ててエンジン回転を合わせればスッと入ります。

抜く、入れる時のフィーリングとしてはガッチガチ。いってみればミッションオイルが固めな感じ+強い節度感。多少ザツに扱ったところで全然壊れなさそうな力強さが伝わってくるのが心強い。
回転数がシンクロしたのを感じてスムーズなシフトで腕を見せるのもよし、コンパクトらしく豪快にたたき込むのもよし、どんなふうにも使えるこれはまさに質実剛健、魅力的なミッションです。

他車のMTと比較すれば

世の中には繊細で丁寧な操作で良さが感じられるミッションもあります。軽く滑らか、それでいてメカニカルなフィーリングが手に伝わってくる。アルテッツァやシルビアに搭載されるアイシン精機の6MTなどがそうです。
筆者としては、ドライバーの体調が良く、完璧に操作がこなせる時に最高の喜びが得られるタイプだと思っています。コルトのゲトラグ製ミッションとは逆のベクトル。

ではコルトと同じ方向で優れたMTはあるの?? これだけいいMTはそんなに思いつきません。思いつくのは希少車になります。一台はトヨタの80スープラではよりショートストロークでしかもミッションダイレクトな後輪駆動。「ガッチン」というフィールが強調されます。
もう一台はミツビシのランエボで5MTが搭載されるグレード。けっこう希少です。こちらは基本が前輪駆動ですし、ドラポジ的にも普通にセダンですから、操作感がコルトラリーアートに近いです。

こんなところから、このマニュアルトランスミッション、ゲトラグ製5MTのためにコルトラリーアートを選ぶのも全然あり!だと思います。

メーター(昼)メーター(夜間)

ミニサーキットでは?

コルトラリーアート・エクステリア

サーキットに行けば安全に走れ、1速を使うコーナーならパワーをコントロールする楽しさも味わえる。安全というのはリアタイヤは極端な旋回ブレーキをしなければブレイクしにくいし、フロントはグリップを失うにしても戻るにしても挙動が穏やか。

ステアリングインフォメーションはものすごい希薄だから、クルマとの会話という面では全然十分じゃない。お恥ずかしながらコーナーでアンダー出しながらロックまで切ってしまったこともある。わかりにくいし反応ない。でも急にはすっぽ抜けない。ブレーキさえ気を付ければ大丈夫。足らないのは面白さと爽快感。

フロントがグイグイ入ってくれるクルマが好みなら別のクルマをぜひ。

詳しくは次ページにて!

ミツビシ・コルト
ミツビシ自動車

colt (コルト・ラリーアート)

  • 試乗グレード:”バージョンR”
  • ミッション:5MT
  • 年式:2007y
  • 型式:Z27AG
  • 価格:約190万円

エンジン概要

  • 排気量:1500cc+ターボ
  • エンジン:4G15

その他概要

  • ボディサイズ:3925/1695/1535mm
  • 車重:1110kg
  • 発売時期:2002年11月〜2012年10月
  • 新車時価格帯:174〜232万円
    (ラリーアート限定)
試乗レポ・ライター

当記事は「元自動車整備士」がお届け致します。
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適合バッテリー

コルトのバッテリー適合詳細


コルト ターボ(ラリーアート)

Z27AG - 4G15 1500cc 2006年〜
42B19L

コルト

Z26A - 4G19 1300cc 2004年〜
42B19L

 
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国産車バッテリー

ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

レスポンス悪く回転数によって感触が大きく変わる。高回転域はただ回るだけだが、低中回転から加速力は強い。

駆動系質感 5段階評価

ゲトラグ製のマニュアルミッションはなかなか味わえない質感。エンジンも鈍いから合わせてラクラクギヤチェンジ。

足回りの質感 5段階評価

フロントの動きは良い。リアは質感悪い。

内装の質感 5段階評価

上品なデザインは評価出来る。

外装の質感 5段階評価

これ、大人が乗っても良いのかなぁ。

快適性 5段階評価

気にしない、気にしない。

お買い得度 5段階評価

絶対的には高いけど、ライバル不在だからこの価格もしょうがないでしょう。


コルト・ラリーアート、フロント

インテリア2
内装の質感はコンパクトカーとしては好感が持てる。比較的良い方だと思う。パーツの継ぎ目が亜ハッキリしている点や部品点数の少なさなどといった問題を、上品なデザインでうまくいなしている印象を受ける。

レカロシート
コルトにつけたレカロシートはSR7だかSP7だか。ホールド感はそこそこ、でも表皮素材により滑りにくい。クッションは薄めで柔らかめ。個人的にはエルゴメドより快適だ。
使ってみてわかった欠点、服の生地材質にかかわらず静電気が起きやすい・・・。

シフト1
シフト2 ゲトラグ製マニュアルミッション。節度感はかなり強め。
ギヤが入りにくいとき、回転数を合わせて適度に押しつけてもダメなら、一度クラッチを切ってアクセル吹かして、もう一度クラッチ切って回転合わせる。(ダブルクラッチが有効)

コルト・ラリーアート、フロント

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