フィット2代目(GE6)グレードはG・自動車比較

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(2009年記事 ホンダ フィット
著:元自動車整備士)

フィット・試乗インプレ「1」

今回の試乗レポートは2代目フィット(GE6)グレードはベーシックな1300cc、「G・Fパッケージ装着車」。スポーティグレード「RS」(CVT)については追ってレポートを掲載予定。

※新しいモデル:次の3代目フィット試乗レポ

2代目フィットのインパネ2代目フィットのメーター
ホンダ
  • グレード:“fit-G Fパッケージ”
  • 型式:GE6
  • 車両価格:119.7万円
  • デビュー年:2007年10月〜

※内容は辛口評価です。試乗して購入の際のチェックポイントとしてお役に立てれば幸いです。

  1. このpage - フィット試乗「1-1」・概要とエンジン&CVT
  2. 分割page - フィット試乗「1-2」・リアシートとラゲッジスペース
  3. 分割page - フィット試乗「1-3」・燃費と運転感覚
  4. 分割page - フィット試乗「1-4」・ライバル比較と総評

中古車をお探しならこちらもぜひ。初代フィット試乗レポート
1500ccモデルをお考えならこちらがおすすめ。フィットシャトル試乗レポート

試乗車概要

フィット・フロント

今回の試乗車は2007年デビューの2代目フィット(GE系)。カローラ33年連続No1販売台数をストップさせた「コストパフォーマンスの鬼」として有名です。

その魅力は2代目になってまたまた進化しています。

試乗車概要

試乗したクルマは2009年式のフィット、G・Fパッケージ装着車。ベーシックな1300ccエンジン搭載グレードでミッションはCVT。新車時価格は約120万円。

軽自動車と同じ価格帯で一クラス以上の走行フィール、そしてボディディメンションや車両重量から感じる安全性能。また同クラスライバルと比較すればスペース的コストパフォーマンスは相変わらずの1番。

パッと見の長所は満載。しかし長い期間のお供なら、見えにくい短所を知っておけば、より納得して購入出来るし、何よりクルマ選びが楽しくなる。当記事では長所に対する短所にも注力して記載しています。

フィットの基本キャラクター

従来のコンパクトカーになかった魅力を武器に大ヒットした初代フィットですが、走行感覚や質感などに荒削りな部分がみられました。2代目ではそうしたネガティブ要素のいくつかが改善され、熟成しています。

フィットの素晴らしい点は相変わらず、1にラゲッジ広さ、2にリアシート余裕、3に比較的スムーズなエンジン。数あるコンパクトカーの中でフィットが一番のポイントです(のちに2代目ノートが並ぶ)。

しかし、ハンドル握って良いかは別問題。
良いクルマだと先入観で試乗すると、大きなショック
を受けます。

当サイトスタッフであるヒラリー男爵も巷の評価にだまされていた口です。運転しにくいと感じる部分がキビシイです。

あれもこれもはやっぱり難しいのかな

これだけ立派に見えるうえに100万円ちょっとで販売されるクルマ。あれもこれも求めるのは間違っているというのは正論と思えます。

長所があれば欠点もあるのは皆一緒。フィットは短所が見えにくいというか運転しないとわからない。気になるのはクルマとしての走行感覚。もしかしたら日本車ワースト1を争うレベルかもしれません。
このあたりはセンタータンクレイアウトに起因する問題もあるのでしょう。リアシートアレンジやラゲッジスペース重視のしわ寄せが、走行フィーリングに寄っています。

コンパクトカー選びの基本は間違いなくフィット。しかし自然に乗れるクルマをお望みならマツダ、トヨタ、スズキ、日産、他車も試乗して見て下さい。ということで以下、具体的な内容に触れてみます。

評価・初代フィットと比較など

フィットのイカリング初代フィット(特に前期)は「ごつごつ」乗り心地と段差を拾いやすく、同時にピョコピョコする乗り心地。これはホンダの中でフィットだけ、ショックアブソーバーにカヤバを採用しているからという話があります(2009年現在)。

この2代目フィットでも評価の低いカヤバですが、ホンダもカヤバに慣れた?なんて言われています。

ヒョコヒョコした動きで質感が低く感じられる方向性は一緒。しかし落ち着きました。特に乗車人数が多い時では、大人3人も乗車すればヒョコヒョコが気にならない優しい乗り心地です。

追記:2代目になってショーワ製のショックに変わったというウワサもあります。未確認。

早くも新設計?新型プラットフォーム??

2代目フィットは、早くも新設計シャシーに新設計ボディとウワサになりました。大きな進化のためわずか1世代でデザインし直したみたいです。これにより室内スペース向上と、配線の短縮化など細かな軽量化で、総合的な効率アップを果たしたとのこと。

エンジンもリニューアルi-VTECエンジン

メインとなる1300ccのエンジンも変わっています。1気筒2プラグシステムの廃止や、大幅な出力アップをしています。新しいi-VTECエンジンに変更され、カタログ値での最高出力は2割増加

質感だって実用車用エンジンと思えば悪くありません。ライバル他車と比較すればマイルドな音質で不快感は小さく、単純に大幅進化しています。
(動力性能についてはミッションとの合わせ評価になるため後述)

装備面では一部簡略化、もしくは簡素なものに変わっています。例えば自発光メーターの作りやカードキータイプのスマートエントリーシステムなど、過剰だった部分がベーシックなタイプに変更されているように感じます。

エンジンやミッションも改善

コンポーネンツ的な部分ではその他、CVTのフィーリングが改善。ギクシャク感が減りました。CVTの制御プログラムも変わり、通常モデルでは最高出力を活かした加速が重視され、走りやすさより性能優先タイプに。

またRSなどホールド機能が付いたグレードでは、ホールド中も自動シフトアップするようになりました。キビキビ走りたい時には進化でなく劣化となりました。

コーナーリング中に自動シフトアップしないようにタコメーターとにらめっこ。とか、手動と自動で2回シフトアップしちゃうから早めに。とか、人間が機械に合わせる必要があります。

車体はホイールベース延長

ホイールベースが伸ばされ、実質的なサイズ感はアップしています。それでも車重はほぼ一緒で重くなっていないあたり、新設計の効果でしょうか。車内スペースは一段と広くなりました。

走行的な部分でも改善が目立ち立派になっています。独特の乗り心地は改善され、エンジンはパワーアップ。CVTも総合的には進化。

試乗:走行してみると

ステアリング周辺

筆者は先代のフィットを所有していました。現時点では手元にありませんので記憶で比較しながら2代目に試乗してみると、様々な部分で進歩しているのがわかります。

CVT、通常走行時のギクシャク感がかなり軽減

先代で大きな不満だった、走り出した瞬間のギクシャクがなくなりました。合わせてアクセルを戻したときのギクシャク感もなくなりました

そぅ〜っと発進しても普通に発進してみても改善されているのがわかります。相当注意して発進してみても、普通に発進できました。No1コンパクトカーとして期待したいのはやっぱりこういう細かな部分。
停止直前、”カコン”と僅かなショックがきますが、気になる時は停止直前にNレンジにシフトするとなくなります。大事な方を乗せたとき限定の裏技です。

乗り心地、フィットらしさは継承

乗り心地に関してこちらも基本、問題なくなりました。ライバルとなるヴィッツほど柔らかくはありません。しかしヒョコヒョコとした独特の不快感は軽減され、ドタバタ感も減りました

コンパクトカーなので決して快適な乗り心地とはいえませんが、昔のコンパクトカーみたいなチープさはありません。フィットにしばらく乗って慣れてしまえば、こんなものと納得してしまうことでしょう。
この乗り心地に関しては、今回ホイールベースが延長された点も効いているはず。ホイールベースが長い方が揺れが早く止まるといいます。

クルマが好きな方限定で、厳しめに評価すると、フィットらしい乗り味は継承されていて、やっぱり気になります。多少はストローク感ある。だけど、揺すられるのにギスギスしている、まるでバネのプリロード高すぎのような感覚。ダウンサイジング的に上級車からの乗り換えでは、まだまだ不満が大きいと思います。

驚きのフィットのエンジン

2代目フィットのエンジンルーム1300ccのエンジンは気合いが入っています。以前は86馬力だったものが100馬力と14馬力アップしました。

コストをかけにくいというコンパクトカーですが、また低燃費重視、実用性重視エンジンにも関わらず、最高出力も向上。カタログ馬力だけではなく、実際に中回転から上が伸びやかな感じです。

ちょっと前のコンパクトカーでは、これくらいのカタログ出力はありました。しかし今は燃費性能が重視される時代。そんな特性に合わせた低回転重視型エンジンが当たり前で、エンジン出力は低くなる一方。
カタログスペックも評価されなくなり、全開加速性能より瞬間的な加速力が重要。そんな時代にこうしたエンジンが登場するとは、流石ホンダだと拍手したくなります。

1300ccと1500cc、2種類から選択できるエンジン排気量。どちらが魅力的かと言われれば経済性の高さで1300ccが魅力的です。車両価格で20万円前後の開きがあります(装備面でも差異あり)。

体感できる加速力には大きな違いは感じられません。CVTのギアチョイス、変速の関係もあり、直接比較しなければ差は極小。違いがわかないという意見も聞きます。
違いは主に余裕という部分。CVTがどういった変速をするかとう部分です。1300ccの方が忙しないです。

試乗すればすぐわかる、クラス1番の動力性能

ペダルレイアウトフィットの特徴と言えば1にラゲッジの広さ、2にリアシートの広さ。3にシートアレンジの使いやすさ。つまり車室内スペースが1番の魅力だけど、4つめの特徴といえるのがこのエンジン。なにしろ、日産ノートやマーチ、スズキ・スイフトなどライバルと比較すればすぐにわかるだけ、動力性能が優れているんです。
具体的には、低回転時の加速力は大差なし、違いはシフトセレクター「Sモード」での全開時。6000回転キープでの加速は違いを体感できるだけの差がある。効率の良い回転数をキープしたまま、速度だけ上がっていく。逆に例えばデミオのCVTなんかは速度と比例するような感じで回転数が上がっていく。好みで選べるのが嬉しいこの点、フィットならいざという時の余裕がプラスされる印象です。

絶対的な加速力

試乗して体感する加速力はどんなものか?
100km/hを過ぎても加速してくれ、140km/h位まで実用域。最高出力と思われる高回転キープのまま加速し続けます。加速体制に入るまではちょっと時間がかかる。しかし一度加速体制に入ってしまえば競合車よりパワフル。

CVTのフィーリングは?

クルマが好きな人の間ではゴミ以下の扱いをされる事もあるCVT、しかしこれ、仮に200段のATだと考えれば、最上級のミッションとも思えます。もし可能なら自分でプログラムを考えてみたいモノです。

フィットのCVTは、Dレンジで低速域の場合は、それなりに速度に合わせてエンジン回転数を上げます。この領域では乗りにくさは感じない。いっぱいアクセル踏んでいこうとすると迷いがあるようなへんな挙動も極たまにみせるがご愛敬。

Sレンジにしてアクセル全開時は6000回転を保とうとする。エンジンは6000回転一定のまま、速度が上がっていきます。レッドゾーンは6500回転〜になっているから、最高出力がでる回転数っぽい。効率は良いのでしょうが旧世代CVT的なフィーリング。速度計をしっかり見ていないと速度を認識しづらい他、気持ちよさという部分で不満が残ります。

ホンダ フィット
ホンダ

fit (フィット)

  • 試乗グレード:“fit-G Fパッケージ”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2009y
  • 型式:GE6
  • 新車時価格:119.7万円

概要

  • 排気量:1300cc
  • ボディサイズ:3900/1695/1525mm
  • 車重:1010kg
  • 発売開始時期:2007年10月〜

FITモデル別の違いやマイナーチェンジ
その他の概要はリンク先で掲載中。

試乗レポ・ライター

当記事は「元自動車整備士」がお届け致します。
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適合バッテリー

フィットのバッテリー適合詳細


フィット 2代目

GE6 - L13A 1300cc 2007年〜
42B19L


フィット 初代

GD1 - L13A 1300cc 2004年〜
42B19L

 
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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

振動はある、でも、このクラスでは幾分マイルドな音質。

足回りの質感 5段階評価

フィットらしさは相変わらず。

内装の質感 5段階評価

インパネは立体感あって部品点数も多し。

外装の質感 5段階評価

初代からグッと洗練されました。

快適性 5段階評価

アイドリング時の静かさはトヨタ並み。

パッケージング 5段階評価

特にラゲッジの広さは感動モノ。

自然な乗り味 5段階評価

こんな人もいます。(できれば助手席にも乗りたくない・・・)

お買い得度 5段階評価

2代目もコンパクトカー比較の中心。



上:基本はCVT。シンプルなシフト回り。ストレートタイプだが意外に剛性感ある。
下:RSは6MTが選択可能。少しグニャグニャなフィールが残念。だけどラインナップしてくれるだけでうれしい。

シートベルト収納時
使っていないシートベルトは異音がでにくいようにフローティングされている(赤い矢印分だけスペースがある)。


ペダルレイアウト
ペダルは若干内側にオフセットしてレイアウトされる。欧州車ほどではないのでそれほど違和感はない。大きめなフットレストはちょいのりには邪魔かもしれないが、左足で踏ん張りたい時は大きな味方になる。





上:メーター(標準グレード)液晶表示部は良い感じで光る
下:メーター(グレード「RS」)。先代フィットの質感重視の自発光メーターは普通に。残念。メーター内液晶パネル

リアシート1

2代目フィットのエンジンルーム

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同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

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