間違いいっぱいの自動車選び。フィット(2021年式)の試乗レポート。
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ホンダ・フィット(4代目GR3)「e:HEVベーシック」です。
2020年デビュー、”フィット4”とも呼ばれる4代目フィット。小さくて広い!というコンセプトはそのまま、乗り味はしっとり重厚という方向に大変身!
ボディデザインから乗り味まで、そつなくまとまり、刺激は控えめ。こういうクルマを優等生的なクルマと呼ぶのでしょう。そんなイメージ!
そして同じフィット4同士でも、ガソリンモデルとの違いは大きいです。
パワートレーン以外の乗り味も異なりますので、各パートで比較しながら触れていきます。
試乗車は2021年式のフィット「ベーシック」。車両型式はGR3。
e:HEVと呼ばれるハイブリッドシステムを搭載し、車両価格は200万円。
当ページはハイブリッドモデルの試乗レポートです。4代目フィットは以下、フィット4とも略します。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
先代からみればスポーティ路線がコンフォート路線に変化。一新されたハイブリッドシステムを搭載し、加速減速感は滑らかさが強いタイプに変わりました。
また乗り心地やステアフィールも、重厚とも感じられるゆったり方向に変わりました。
2代目アクアやヤリスHVと比較すればエンジンも静かで低振動。またノートと比較すればリアシートのスペースと乗り心地で優位。
逆にフィットはハンドリングで少し気になる面もあるかな、というポジションです。
そしてフィット4ガソリンモデルと比較すれば、重厚で上位モデルにも感じられる運転感覚。
思うポイントはこの、重厚感。ズッシリしていて、固いけど固さを感じにくい。
4輪全てで重厚と感じられるサスペンションによって、どこに座ってもどっしりとした乗り心地を味わえます。
乗り心地重視、リアシート重視のBセグコンパクトはフィットだけになってきました。
スペース系コンパクトのオリジナルであり、残ったのはフィットだけ。フィット強いです!
フィットか、ハイトワゴンか、どっちにするか?このサイズでリアシート優先するならそんな選択になるかと思います。
2000ccクラス( i-MMD)から降りてきた、1500cc版の2モーターハイブリッドがe:HEV。駆動用と充電用のモーターをメインに据えて、エンジンは充電メインに条件次第で直接駆動。
エンジンの駆動は高速巡航中に直結で駆動。再加速はモーター駆動に変わっての加速だと思われます。
エンジン駆動での巡航はミッションで言ったら4速固定の感覚で、何km以上の速度でかはわかりませんでしたが、高速道路の速度です。
試乗中の条件では、エンジン駆動は加速には使われていないようでした。
加速中はエンジンで加速しているような「音」が聞こえてきます。
しかも、ミッションで変速しているような音です。
加速に合わせ、エンジン回転数を上げながら、ブォーンブォーンと回転数を変化させます。
加速感はゆっくり加速を初めて、数秒後にグーンと伸びる味付け。
予想外!と、多くの方がそう感じられるのではないでしょうか?
フィットe:HEVの加速感は、モーター駆動らしい加速感というより、エンジンらしい加速感がシミュレートされているように感じられました。
逆に言えば、刺激が足りない!とも思えます。もっと欲しいよね。
モーターって言うと、瞬間的に最大トルクを発揮し、踏んだ瞬間に最大出力。逆に高回転では抵抗によりパワーダウン。
そうして言われてきましたし、実際にそれを魅力としている車種が多いです。
なので、フィットは意外です。わかりやすい刺激をウリにしていないという特徴は、ボディデザインからも共通性を感じます。
「2番手メーカーはインパクトこそ商売!」と考えたら、意外で意外すぎる存在に思えてきます。
こうした加速開始ですから気難しさはなく、そもそも1秒踏んですぐ戻しちゃったら普通に弱い加速力。
さらには重いステアリングやサスペンションと合わせたかのように重いアクセルペダルの踏み心地。
ハイヒールで運転してもギクシャクしないような、そんなアクセル特性を感じました。
速度が上がっての巡航時は、エンジン駆動になるそう。どういう時にエンジン駆動になるか、多分ですがこんな時と感じられました。
予想の元は、エンジン始動時の回転数。低速時は2000rpm超、高速時は1500rpm程度で回っている様子。
ここからして、低回転で回っている時はエンジン駆動されているのかと仮定できます。
速度のしきい値はメーター読み70〜80km/hの間くらいから、そんな感じでした。
減速時、「D」レンジでの回生ブレーキは弱く、アクセル緩めると一般的なCVT車と同じ様に転がっていきます。
試乗したフィットには、ヴェゼルにあるようなパドルスイッチが備わっていなかったので、減速力を強めるには「B」レンジを使います。
「B」レンジでは、アクセルOffでの減速力が強まります。コーナーが連続するワインディングや、ゆるく流れる渋滞時に速度コントロールがやりやすいです。
減速力は体感的に、アクアの快感ペダルと同程度。
また日常的な速度だと、エンジンをエンジンブレーキとは使用しない様子でした。なので「B」レンジでアクセルをOffにしても、エンジンは始動しませんでした。
直結時のギヤ比を考えると、低速時に無意味だというのは想像できます。日本の制限速度を超える速度域ではわからないです。
エンジンの静粛性や振動、燃費などは別ページに記載します。
乗れば良いクルマ、なんて言われちゃってるフィット。平たく言えばボディデザインが...ということになりますでしょうか。
ボディデザインについて、ガソリンモデルのページで思うことを記述しています。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」一部の画像は拡大します。
フィットハイブリッドに試乗した時の動画です。長所とか短所というより、「特徴をわかりやすく」がモットーです。
FITモデル別の違いやマイナーチェンジ
その他の概要はリンク先で掲載中。
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エンジン質感 | |
振動が気にならない4気筒エンジン。 |
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足回りの質感 | |
前後輪とも質が良好。少し硬めで重厚感を感じる乗り心地。 |
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内装の質感 | |
親しみやすくて道具感覚。 |
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外装の質感 | |
親しみやすいけど高級感とは違うかな。 |
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快適性 | |
静粛性の違いから、ガソリンモデルより良好。リアシートの違いも大きい。 |
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パッケージング | |
やっぱり、fitだね! |
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ハンドリング | |
ガソリンモデルより落ち着き、好印象。 |
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お買い得度 | |
4人乗れて燃費良好。運転支援系も充実。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。