間違いいっぱいの自動車選び。ヤリスHVの試乗レビュー。
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トヨタ・ヤリス(型式MXPH10)グレード「ハイブリッドX」2021年式です。
2021年式のヤリス、ガソリンモデルに続きハイブリッドモデルに試乗しました!
車名が新しくなり、プラットフォームも新しく。新世代が強くアピール。
車体はコンパクト用TNGA(GA-B)、エンジンは新しい3気筒1500cc、ハイブリッドはTHS2。バッテリーはリチウム系と言われています。
プラットフォームとエンジンが同時に新しくなることは稀で、車名まで新しくなっているのですから大変身!
このあたり、しばらくは大きく変わらない可能性。
つまり、とってもお得です!多分!
実際は、新プラットフォームの分だけ、車両価格が上がっていると思われます。
試乗車は2021年式のトヨタ・ヤリス。グレードは「ハイブリッドX」。
3気筒1500ccエンジン+モーターで駆動するTHSのバージョン2。THSはトヨタ・ハイブリッド・システムの略だそうで、実はそのまんまw
新車価格は約200万円です。
オドメーターが示す走行距離は10000km。新車から各部が馴染んで、サスペンションの動きが美味しい時期だと思います。
※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!
安っぽくなくてスタイリッシュなボディデザインに、最強を争う燃費性能。価格は200万円スタートと安くはないけれど、燃料代の安さが武器。
ガソリンモデルの1500ccエンジン搭載車は160万円〜なので、差額は40万円。
また1000ccエンジン搭載車の中心価格は145万円と、差額は55万円。
(実際は減税により差は縮まります)
ガソリン価格が高ければ元が取れちゃうけど、安ければ難しいという絶妙な価格設定。
そんなヤリスハイブリッド、ガソリンモデルよりマイルドな乗り味で、ここにも特徴を感じます。
筆者が試乗したヤリスクロス、ヤリスクロスHV含め、最も好印象だったのはこのヤリスハイブリッド。
以下、こうした部分を始めとする試乗レポートをまとめていきます。
エンジン型式は「M15A-FXE」。ダイナミックフォースエンジンと新しいエンジンの3気筒1500cc版です。
モーターも出力向上が図られ、駆動用バッテリーも新開発のリチウム系とのこと。充放電特性の優れたバッテリーこそ、システムを活かす重要ポイント。
乗れば力強さもEV走行時間も素晴らしいと感じられます。
モーターを活かすも殺すも、バッテリー次第ですからね。もちろん、電子制御系も進化していると思います。
爆発間隔の長い3気筒に、圧縮比が高そうな粒の強さ。ゆるさはなくてキッチリした音が聞こえてきます。
「ボボボボボ」ではなく「ボッボッボッボッ」という力強い音。お好きな方でしたら気持ち良いでしょうし、そうでなくても力強さを感じさせます。
ただ質感でいうと、目立つ振動は気になります。停止中や低速走行中にエンジン始動すると、背中や腰、フロアにペダルに、振動が響いてきます。
このあたり、エンジンの主張が強いです。ハイブリッドって静か?スムーズ?そんなの妄想と感じるくらい、クルマらしい感触です。
一方で加速感はハイブリッドの恩恵がハッキリ得られます。
以前みたいに、ハイブリッドは遅い!なんて感じません。
特に踏んだ瞬間、モーターの存在が感じられ、加速力がグッと立ち上がります。アクセルペダル踏力が半分なら0.5秒後、全開なら1秒後、しっかりした加速を始めてくれます。
びっくりするような瞬発力はないけど、走行中ありがたいレベルの瞬発力。
またトヨタ式ハイブリッドの長所である、伸びもしっかり。時速100kmまで、弱まりを感じることなく、むしろ伸びるように加速します。
純ガソリンエンジンの魅力は、違和感を感じにくいジワッと立ち上がる加速感。
ヤリスのハイブリッドはEVらしさは弱めで、ガソリン車の延長線的に運転できるバランスです。他のトヨタ車と同じ感覚ですね。
ドライブモードはエコ・ノーマル・パワーと一般的な3種類。
ノーマルを基準にすると、パワーモードは踏んだ瞬間のモーターアシストが強く感じられます。「ハイブリッド車に乗ってる!」という感覚がいつでも味わえて笑顔です。
エコモードは差が大きく、スロットル特性が大きく変化。実走行での燃費も開きが大きいです。
ノーマルとパワーモードでアクセルが早開き、ちょっと踏んだだけで出過ぎちゃうと感じたらエコモードが走りやすいです。
なおディーラーでの試乗時は、パワーとエコを試されると、短時間でも違いがわかりやすいと思います。
エンジンが駆動も発電も柔軟に行う「シリーズパラレル式もしくはスプリット式」と呼ばれるハイブリッド。
発電用モーターと駆動用モーターの2つを持ち、特徴的な動力分割機構を介して駆動します。走行しながら充電もこなし、最適解にミックスされる、高度なシステムと言われます。
THS2と呼ばれる最近の世代では、高い速度でもエンジンが停止するようになり、従来より柔軟に制御されているように感じられます。
またヤリスクロスHVで試したところ、バッテリー残量が多い時にはEV比率70%オーバー!を確認してます。走行時間の7割が、バッテリーのみで走行したということになります。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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動力系質感 | |
質感より実用性能重視! |
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足回りの質感 | |
TNGAらしいリアサスの動きかつ、ノイズも少ない。 |
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内装の質感 | |
走り優先、その分内装は、上級クラスとの差別化はしっかり。 |
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外装の質感 | |
パーソナル感強くてかっこいい。 |
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曲がりやすさ | |
フィールは人工的。でも、舵角が一発で決まる |
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お買い得度 | |
アクアデビューで立場厳しいかも。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。