ヴィッツ(2017年式)。ちょっと乗れば割高感高し!ゆっくり乗れば魅力高し!噛めば噛むほど...な1台。
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3代目ヴィッツ(130系)。2017年マイナー後1000ccモデルの試乗レポート。
2017年式のヴィッツに試乗しました。130系として最終モデルになるかもしれないモデルです。
2010年に登場し、トヨタブランドこそ最大の長所だった3代目ヴィッツも、数回のマイナーチェンジで内容改善。初期モデルとは中身が大きく異なっています。
良くなった分だけお値段も上昇。2014年のビッグマイナーでは大きく値上げされ、ヴィッツの1000ccは競合車の1300ccと同じお値段に。
そんなヴィッツの長所は、軽自動車と同じ気楽さを持ちながら、より高い衝突安全性を持ち主。
さらにマイチェンを繰り返し進化したポイントは、高速での安定性向上とステアリングフィール向上による走りやすさ向上。
日常の足代わりで真価を発揮し、たまの長距離ドライブにも対応してくれます。
1000ccモデルは特に、旧来的なコンパクトらしさが強く、需要に応えるからこそ、購入後も期待を裏切りません。
試乗車は2017年式で2018年納車のトヨタ・ヴィッツ。グレードは「1.0Fセーフティエディション」。
3気筒1000ccエンジンを搭載するグレードで、新車価格は約138万円。
オドメーターが示す走行距離は2000kmで、筆者の身内が所有するクルマ。足回りは馴染み初め、それでいて新車に近いという、美味しい時期です。
※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!
なんだかんだでトヨタブランドやボディデザインで選ばれていそうなヴィッツ。
仮にそうした理由で選んだとしても、購入後に後悔しないだろう魅力が特長です。
「眺めて満足なボディデザイン」からの
「ディーラー試乗して残念な快適性」からの
「購入後に満足な日常性能」
筆者は現在、この1000ccヴィッツと別の1300ccヴィッツが近くにある状態で生活しています。すると、購入してみなければわからない魅力に気づくわけです。
そうして感じる特徴は、とにかく気楽。昔ながらのコンパクトカー路線で日常生活を快適にしてくれるクルマです。
率直に言って、強力でわかりやすい魅力を持つライバル車ほど、単純な良さは発見できません。上級車的なデミオ、走行性能の高いスイフト、室内が広いフィットetc...
ヴィッツが備える日常性能の高さには、高い収納力とか高い利便性など持ちえず、しかも快適性の低さはわかりやすい。
それでいて割高な車両価格。つまり非常に難解...。
日々のお供にしてこそ!それがヴィッツの特長です。
このヴィッツはグレード名に「セーフティエディション」と付く、衝突軽減ブレーキ付きを代表する安全装備が付いたモデル。
自動ブレーキとも呼ばれ、トヨタでは「セーフティセンス」と名付けされる機能。これにもグレードがあり、ヴィッツはコンパクトカー向きの「セーフティセンスC」が搭載される。
画像左:当ページのヴィッツ、画像右:1.3U・1300ccのヴィッツ
当ページのヴィッツ1.0Fは、昔ながらの液晶表示部しか持ちえないのに自動ブレーキ付き。実は購入前、最も疑問を感じていた部分。
今まで自動ブレーキの付いた車種には、グラフィカルな液晶表示部もセットかと思っていた。細かい設定もこのディスプレイで行うし、作動時には作動内容に応じた情報が表示される。
このヴィッツでは設定どうするのだろう?と思ったんだけど、そもそも前走車追従型のオートクルーズなどはなかった。
つまり最低限の自動ブレーキと踏み間違い防止機能だけなら、設定は必要なさそうな様子。
車線飛び出しアラートや自動ハイビームは、物理スイッチでon-offを切り替える仕組み。
メインメーター下部には3つのプッシュスイッチがあり、左側が時計設定、右側が表示切り替え。夜間は表示が見えず間違えやすいからご注意をどうぞ。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
リアのボディデザインが軽視されていそうに感じるクルマって多い。普通は素っ気なさすぎるかコテコテすぎるかどちらかなんじゃないかな?
このヴィッツは、夜間に洒落っ気を感じられる工夫がされていた。
ナンバー灯を活用するボディデザイン。間接照明のような優雅さで、夜の顔を演出しています。筆者ヒラリー、これには感動しました。
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エンジン質感 | |
競合車と同価格で3気筒エンジン。質感は当然、大幅に劣る |
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ミッション質感 | |
低排気量車のCVTは長所が目立ち、短所を感じにくい。 |
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足回りの質感 | |
トヨタの末っ子!平らだと思ってた道でコツコツゴトゴト。 |
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内装の質感 | |
もとのデザイン性は低いけど、マイチェンごとに質感が上がっている。 |
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外装の質感 | |
シルエット端正、ディテールこってり、ちょい個性的。それでいて全体的なまとまりに好感。 |
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快適性 | |
きついエンジンノイズと悪い乗り心地で不快感高い。 |
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お買い得度 | |
じっくり乗ってこそ良さがわかる!でもやっぱり、高いものは高い。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。