ヤリス試乗レビュー!ハンドリング豪華一点主義?ヴィッツから大変身の新世代コンパクト!
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トヨタ・ヤリス(KSP210)。グレード「1.0G」1000ccガソリンモデルの試乗レビュー・レポート。
2020年式のヤリスに試乗しました!ヴィッツから車名が新しくなり、またプラットフォームも新しく。新世代が強くアピールされているモデルです。
トヨタのヴィッツがヤリスになりました!
知名度抜群だったヴィッツという名を捨ててまで、若い世代に向けたアピールを強く感じます。
運転好きユーザーを意識している量は、若返りが言われるクラウンやカムリに勝るとも劣りません!
試乗すればプレミアムなフィールかつ、ドライバー最優先という特徴が前面にでています。
車体はコンパクト用TNGA(GA-B)、エンジンは主力の1500ccが新開発3気筒、さらにはミッションだって新しいフィールを持っています。
プラットフォームとエンジンが両方新しくなることは稀で、車名まで新しくなっているのですからまさに大変身!
今買えば、10年以上先まで大きく変わらない事が予想されます。
つまり、とってもお得です!多分!
試乗車は2020年式のトヨタ・ヤリス。グレードは「1.0G」。
3気筒1000ccエンジンを搭載し、その中では上級グレードです。新車価格は約161万円。
オドメーターが示す走行距離は10000km。新車から各部が馴染んで安定してきたころだと思います。
筆者及び編集スタッフは、1000cc&1300ccのヴィッツを所有しています。そのあたりとの比較も交えつつ、試乗レポートをお届けしていきます。
※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!
特徴を一言で表現すると、「ハンドリングの豪華一点主義」。もうこれしかありません!(LDAはカットするという条件付き。後述。)
内訳はこんな感じです。
ただ、乗り味はプレミアムライク!中でも、日常でのハンドリングが走りやすい!
逆に気軽さや日本車的な静粛性も失っています。こんな感じで、今までのトヨタ車的コンパクトとは価値観が変わっています。
先にお伝えしたいことは、試乗に行かれたら「LDA」を切って試乗してみて下さい。ということです。
LDAを簡単にいえばレーンキープサポート。筆者的に、せっかくの走りやすさをLDAが台無しにしちゃうほどだと思いました。
試乗感は後述しますが、騙されたと思って試してみてくださいね!
トヨタ車中、ヤリスのワンランク下に位置するクルマに、パッソというモデルがあります。
ボディサイズ的にはAセグメントっぽい(3680mm)ですが、ヤリス(3940mm)と同様のBセグメントクラスと言われることもあります。
このパッソだと現在、同エンジン搭載車で30万円ほど安い値付けがされています。
トヨタのピラミッド的に上下関係を考えると、内装質感や豪華装備で差がつけられそうなものですが、以外にも違います。
ここの上下関係は走行的質感が大きな違いです。
ヤリスの内装が思うほど質感高くないのと、ヤリスの走行フィールが思うより上級車ライクだからそう感じられます。
お値段もお高いので、ここまで必要なければパッソという選択肢だって満足感高いと思います。この場合は119万円のグレードが魅力ですね!
ボディデザインも個性的です。好みは分かれるかもしれませんが、ぶっ飛んでるわけでもなく、新鮮で新しさを感じさせてくれます。
シルエットとかプロポーションと呼ばれる全体では、横から見て「前半分が後ろ寄り」「後ろ半分が前寄り」と、タイトに濃縮されたようなデザインです。
写真ではわかりにくいですが、Aピラーはかなり寝ています。
「後ろ寄り」のバランスが大きく、プライベート感覚の強い2BOXスタイルに見えます。
キャビンフォワード(前寄り)のプリウス、不評な意見が多いらしい。ので、こうしたヤリスのプロポーションは受け入れられやすいのかなと思います。
しかも、ヤリスならでは!と思えるコンパクトカーなのが素晴らしい!
また曲線が見せるラインは、すべて繋がっているような一体感があって素敵です。
ディテールなどと呼ばれる細部は筆者的に、ちょっと厚化粧かなと感じました。
ただ同時に、1年もすれば人畜無害に見えてくるのかな、とも。
具体的にはフロントとリアで、主張の強い部分があります。
フロントはヘッドライトの形状です。
斜め45度にスパッと持ち上げたようなアイメイクは、曲線美の中でここだけ、直線的に主張をしています。
リアは黒く輝くガーニッシュが存在感十分すぎます。1本線を入れたらTバックなんて考えちゃだめですw
このガーニッシュが着目点になることでバランスが取れているとも思いますし、黒いボディカラーを選択すれば存在感を緩和させることもできます。
つまり、お好みで選べちゃうわけですね!
今回から新しく採用されたTNGA(GA-B)と、新しくなった3気筒エンジン(1500cc版のみ)。これによって、今後しばらくは、同じような乗り味が続くと予想できます。
平たく言えば、「10年くらい、大きく変わらないんじゃない?」かということ。
乗り味を大きく変えるのはやっぱりプラットフォーム。でもこれって、2世代3世代と流用される事が一般的です。多分ね、ヤリスもそうなりそう。
もちろん熟成によって進化していくんだろうけど、熟成時の大変化は稀です。もしくはマニアックな大変化なら有りえます。という程度。
なので2020年とかの今買えば、長い間、古さを感じにくいと予想します。
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エンジン質感 | |
3気筒のネガティブ面がしっかり。燃費に優れるわけでもなく、比較すれば厳しい。 |
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ミッション質感 | |
発進時にギクシャク感が出る場面を除けば普通にスムーズ。 |
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足回りの質感 | |
フラット感の高さがプレミアム感につながる。硬めでドタバタする場面は多い。 |
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内装の質感 | |
微妙な利便性と個性、内装パネルの低い素材感がクラスを物語る。 |
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外装の質感 | |
前後のバランスが新鮮。新しさは十分。 |
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曲がりやすさ | |
LDA切って走れば、期待以上のハンドリングを味わえる。 |
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お買い得度 | |
長所がわかりにくい点から、割高感を感じやすい。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。