自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2020年記事 全8ページ
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ヤリス(1000cc)試乗評価「5」
内装(リアシート)

ヤリス!ハンドリングの豪華一点主義?ヴィッツから大変身の新世代コンパクト!

5ページ目です。

「内装(リア)、ラゲッジスペース」

トヨタ
  • グレード:“1.0G”
  • 年式:2020年式
  • 車両価格:161万円
  • デビュー年:2020年2月〜
ヤリス・内装1(昼)ヤリス・内装(夜)

内装(リアシート)

ヤリス(1.0G)リアシート

ヤリスがフロントシート優先のデザインなのは試乗すればすぐわかるほど明確です。リアシートはどちらかといえばクーペ的。
狭くて乗降性も今ひとつだけど、お上品に座っていれば乗り心地や静粛性はなかなかです。

リアシートの快適性

リアシート乗り心地

リアシート1

コンパクトカーってリアサスペンションが硬いことが多いのですが、ヤリスならフロントと同じくらいです。体感的にね。

フロントシートに近い乗り心地が確保されています。

その分というかなんとか、長時間だと体にフワフワ感が残る部分も、フロントシートと一緒です。

リアシート静粛性

リアシート2

静粛性もフロントシートと大きくは変わりません

ゴーゴーとタイトなノイズが響く代わりに、中高域のシャーというノイズは抑えられ、また3気筒らしいエンジンノイズと振動が気になります。

リアシート3・ドア

違う点は、ハッチ(テールゲート)周辺からのミシミシ音が気になる点

試乗したヤリスでは走行中、ミシミシギシギシと嫌なノイズが発生していました。

確認すれば、ハッチ裏側やラゲッジボード下の遮音/制振処理が簡略されているような感じでした。

上級グレードでは立派に処理されている可能性も高いです。

ハイブリッドはまた別の快適性!

同じヤリスでもハイブリッドモデルは乗り心地が異なります。フロントシートは違いを感じにくい差だけど、リアシートはハイブリッドの方が良く感じられます。

TNGAのリアサスペンションらしい動き方で、フラット感高く、お尻の下でサスペンションが動いている感覚で、ゴツゴツ感も気になりません。

 


※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!

リアシートのスペース

ヤリス(1.0G)リアシート

見るからに狭そうで、フロントシートの圧迫感も強い。でも、リアシートの形状は立派です!

男性2名が座ってみました

身長172cmの筆者がドラポジを取った状態(少し前寄り)で、その後ろに座ってみました。

身長172cmのヒラリー男爵

リアシート4リアシート5

膝前はコブシ一個。足元は自然な場所に置けます。

シート形状的にカカトは少し浮き気味です。1cmか2cm、座面を下げたい気分。

 

身長182cmのもとお車整備士

リアシート6リアシート7

体が大きければ手もでかいw コブシは0.2個ってところでしょうか。無理やり押し込んでいます。

足も28cm超の靴を履くので、でかいです。それでもフロントシート下に入りました。

体勢は膝を抱え込むようなスタイルなのと、フロントシート背もたれ(コブシのところ)が固くなっているところから、このボディサイズは想定外なのかもしれませんね。

万一の急ブレーキの際には、膝が固いところにぶつかりそうで不安です。

タイトな着座姿勢

リアシートの背もたれは角度が強く立っていて、座面は前方が上がっています。サポート性能の高いクーペ的な形状です。写真だとちょっと極端に見えるかもしれません。ごめんなさい。

リアシート8リアシート9

実車を見れば一目瞭然です。座ればやっぱりタイト。チャイルドシートの座りも気になります。

ヘッドレストを伸ばさなくても座れるのは優れている部分です。

シート形状に感激!

包まれるようなシート形状が心地よい

写真はリアシートの起伏を写しています。サポートの盛り上がりが強く高級感あります。思わずミドルクラス以上のセダンなどをイメージしてしまいます。

リアシート10リアシート11

板っぱみたいなリアシートもあるなかで、これは良いです!

実際に座っても包まれ感を感じ、実際よりも大きなシートに座っている感じです。走行中も体が動きにくく、安心して座っていられます。

ラゲッジスペース

ヤリス(1.0G)ラゲッジスペース

見るからに狭く見えるヤリスのラゲッジスペース、それでも有効的な広さは標準的です。同様にカタログ値でよく見る「何リットル」という数値が小さいですが、日常では関係しにくい部分です。

ラゲッジスペース1ラゲッジスペース2

容量値が小さい主な理由はラゲッジ上部と思われ、ここが絞られているからこその長所も見つけられました!

どちらかというと、リアシート座面や足元に詰める荷物が限られる方が厳しいと思います。

スペース、サイズ的な部分

ラゲッジスペース3ラゲッジスペース4

ラゲッジ底面のスペースは、奥行きで60cm強、幅で100cm。開口部の形状から、このサイズのモノがスッポリ入るわけじゃありません。開口部の段差もそれなりにあります。見た目的には低めかな。

幅に関しては、内装形状がフラットな感じがいいです。積みやすさというか安定感の高いイメージを感じつつ、荷物を詰めます。

右の写真は、お買い物に行った時の写真です。
24本入りのドリンクを買ってきました。

ダンボールがちょうどいい感じで収まってくれますが、開口部の段差が気になります。重い荷物は段差がないほうが楽ちんです。

シート寝かした時の段差

ラゲッジスペース5

リアシートを寝かした時の段差は大きいです。ものすごく大きいです。

このままですと、大きくて大事な荷物とか、間違っても積みたくありません。

もし、リアシートを倒す事がありそうでしたら、アジャスタブルボードという装備があります(グレード別もしくはオプション装備)。

アジャスタブルボードを利用することで、ラゲッジ底面が上がる反面、フラットな状態を作り出せます

もしかしたら車内の静粛性の向上にも効果を発揮するかもしれません。

ハッチに関して

ハッチドアとかテールゲートと呼ばれるハッチ部分。ここが使いやすくなければハッチバックの長所が薄くなってしまいますから重要です。

ラゲッジスペース6ラゲッジスペース7

ハッチは常識的に上の方まで開きます。閉める時には手を伸ばすのも普通です。

ハッチを閉める時の重さも普通に重いです。抵抗感もあります。軽いもしくは滑らかな車種もあるので、改善を望みたいところ。ラゲッジを頻繁に利用されるのなら、悩みどころです。

ヒンジ位置が良い部分でもあります

良い点でもあるのが、ハッチのヒンジが前の方にある点。

ハッチを開けた時、後方に飛び出す量が少なそうです(未確認)。ホントだったら駐車場で強い味方です。

ヤリス・メーター1(昼)ヤリス・内装(助手席側)

フロントシートはオプションで選択可能

どうしても安っぽく見えちゃって、リアシートに座れば圧迫感の強いモノフォルムシート。ヴィッツ時代は下級グレードのみコレでしたが、今回は1000ccの上級グレードでもコレでした。

フロントシート・後ろ側

気になる場合はオプションで「コンフォートシートセット」というものが用意(Gグレード限定)されています。

フロントシートがセパレート式になるほか、いくつもの加飾やシートアンダートレイ、シートバックポケットなどが付いてくるそう。

価格も5万円程度ということでお得感あります。リアシートの圧迫感も改善されるかもしれません。

トヨタ ヤリス

トヨタ

yaris (ヤリス)

  • 試乗グレード:“1.0G”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2020年
  • 型式:KSP210
  • 新車価格:161万円

エンジン概要

  • 排気量:1000cc
  • エンジン型式: 1KR-FE

その他概要

  • ボディサイズ:3940×1695×1500mm
  • 車重:970kg
  • 発売時期:2020年2月〜
  • 新車時価格帯:140万円〜

車両型式

  • KSP210 - 1000cc FF
  • MXPA10 - 1500cc FF
  • MXPH10 - 1500ccHV FF
試乗レポ・ライター

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