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以前より走りやすく!ライバル代わり印象も変わった2025年モデル。
トヨタ・ヤリス(KSP210)。グレード「1.0G」1000ccガソリンモデルの試乗レビュー・レポート。
当ページは2025年式ヤリスの追記です。
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このヤリスは近い親戚が購入したので、納車は筆者が引き取りに行きました。なのでまっさらの新車状態からナラシが終えた時点までレビューできます。
2020年式ヤリス、2021年式ヤリスHVに続き、追記です。
ヤリスは2024年モデルで、見える部分が変わりました。今回の2025年モデルでは装備充実と価格改定。そして見えない部分、よく熟成と言われる部分で進化を感じます。
ヤリスってデビュー当時は硬派。それが2022年頃からサスペンションは柔らかくなり、ステアフィールも穏やかに。
今回はLDAの進化からくる走りやすさと、エンジン質感という部分が感動的に良い!
その他では360度モニター。2025モデルから解像度が上がったらしい。また停止直前のスピードで自動的に、360度カメラを表示してくれます。
それからもうひとつ。エンジン特性・スロットル特性・CVT特性。
日常の走行ではトルク不足を感じさせない上に、飛び出し感もない。回転数はフワッと上がっちゃうけど、ほんとそれだけ。ヤリスの走りやすさって実はここが優れるからだと実感。
他車と比較して改めて分かる、トヨタ小排気量車の長所と思います。
上が今回の2025年式。下が前ページまでの2020年式。
共にガソリンモデルGグレード。
見え方には大きな違いがあります。
2025年式は液晶部が大きくなったから良いわけじゃない。情報が集約され、メータースクリーンへの反射&映り込みも減っている。
以前は、タコメーターと速度計が離れていて、メーター系も小さい。今度は大きくて両方同時に見える。
また以前は反射と映り込みがひどく、走行中は光がチラチラする。場合によっては自分の顔が鏡のように映り込む。
左の写真はヤリス&ヤリスクロス。共に変わっています。
お世辞にも良いメーターとは言えなかった。
スタイリッシュなんだけどね。デザイン性と鮮やかさ、液晶の透過率を優先。つまり見た目優先過ぎたと思う。
今度も昼間走ればもっとコントラストが欲しいと思うくらいなんだけど、以前のタイプより機能的には優れています。
見えないところでも進化を感じます。その一つがLDA。レーンディパーチャーアラート。車線からはみ出そうになるのをドライバーに教えてくれる機能です。
筆者がトヨタ車に乗る中で初めて、LDAを切らなくても普通に走れたと感じた。このヤリスが初めてかもしれない。
よほどのことがなければピーピー鳴らないし、軽度のアラートはハンドルがブルっと震えるだけ。
そして、車線をワイドに使ってもなかなかブルっとしない。Onのままで気持ちよく走れます。
理由はカメラ技術と解析と、これの処理能力が上がったのではないかと推測。
普段はドライバーの意思を邪魔せず、いざという時は助けてくれる。筆者がずっと言い続けてること。ヤリス、理想のシステムに近づきました。
※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!
ヤリスの魅力は価格。コスパという言葉を使うとマツダ2も素晴らしいし、リアシート使うならフィットが最高。サスペンションならスイフトが圧倒的。
なので安直にコスパが優れるとはいえない。でも絶対的に安くて、新車の楽しみは安くても味わえる。これは事実。
納車から数ヶ月で変わったね!と感じる大きな部分が2つある。ひとつはエンジンの軽さ。
納車日に運転した時は、エンジンは反応が重く、振動も目立った。
最初は、軽くアクセルを踏んだだけでエンジンは微妙に苦しそうな音を出し、2500rpmあたりに回転を上げた時は、特に敏感に振動が目立っていました。
それが今回は感じられず、エンジンは軽く、振動は少なく、すごく良い方向に変化していました。理由は後述。
これを書いてる現在、oddメーターは4000km。ナラシ期間を終えて変わったのは、良い方向だけじゃないです。乗り心地に関しては一長一短。
納車日に運転し、今度は4ヶ月後のoddメーター4000km。エンジンはすこぶる印象良くなったものの、乗り心地は良くなった部分あり、悪くなった部分あり。
良くなったのはギスギス感が減りました。これは当然だよね。
悪くなったのは、ピッチングが収まらない。
ピッチングって車体前後の揺れ。前が沈んで後ろが沈んでという揺れ。これを発生させちゃうと、1発では収まらないように。
具体的には雑なブレーキでクルマを揺すっちゃうと、ボヨンボヨンと2往復しないと収まらず。
サスペンションの初期領域で、減衰力の足りたい部分が目立つようになりました。
揺れ抑えて乗り心地も確保というと、ショックアブソーバーの質が必要ということでしょう。柔らかいという特徴はあり、質という部分でもうちょっと。これがわかりやす過ぎるほどにわかりやすい。
試乗して動画撮影して、その後に聞いた話。80歳に近づく親父が京都までドライブしてきたんだって。
第二東名飛ばして往復12時間。一気に走ってきたらしい。
エンジンうるさかったって言ってたからそりゃ納得ですわ。かなりの回転数で回ってたのが想像できる。ナラシは一気に終わりました。
動画で「やけに調子いいね」とハシャイでいる自分、先に聞いておけばよかったという後日談です。
ヤリスの「グレードGとX」は、シートが大きく簡略化されます。座るという機能は一緒でも、座り心地も乗り心地も全然違う。リアシートだって良くなります。
ヤリスは約8万円のオプション価格でセパレートシートというのが選べます。
今回はこれをチョイス。でなければ別車種のほうが良いってくらいに価値がある。
座り心地だけでなく、乗り心地は良くなり、微振動だって吸収してくれる。さらにリアシートだってクッション性良いし、リアシート開放感だって違う。もちろん見た目もいいです。
2024年からのスイフトが標準でもシート良かったけど、ヤリスもこれを選べば同レベルの質感に。
ヤリスはスマートキー・ETC・ナビまで標準だから、オプション付けるものないわって場合にぜひ。オプションは値引きに影響する場合があります。
LEDヘッドライト、リアクロストラフィックアラート、セパレートシートがおすすめです。
燃費動画で走行した往復100km。峠道から海へと走るコースでの燃費。
2人乗車でエアコンつけて、いつもとほぼ一緒の条件で走った時の燃費。
ただ今回は、昼間の走行だったので、交通量に左右される条件です。渋滞にも捕まりました。
深夜ではないので、他車との比較は無理。交通状況で大きく変わります。
そして表示された燃費は19km/L。条件良ければもっと伸びると期待させてくれます。どんなコース走ったかは動画で!レビュー語りながら、海水浴スポットまで映しています。
明るい語り口調を心がけ、楽しくレビューしています。
LDAの進化でくねくね道は走りやすくなり、エンジン&CVTの軽さ感は多くの方に好ましいと思えるもの。そして安価に新車の醍醐味を味わえる。
クルマ好きには刺激不足。でも身内にオススメしたくなる。そしてたまに乗ればけっこう良いよねと。
特に日常でのトルク感、飛び出し感のなく、脳と直結しているように加速できるスロットル制御とCVT。全開時はめちゃくちゃ遅いのに、日常ではもっとも扱いやすい。
マイルドハイブリッドのスイフトでも、1500ccのマツダ2でも、トルク不足や飛び出し感を感じる場面がありました。ヤリスだとありません。
その代わりスイフトには燃費で負けて、マツダ2には質感で劣り、全開加速力は最も遅い。
このあたり興味薄ければ、もしくは柔らかいサスペンションがお好みならば、ヤリス如何でしょうかって思います。
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
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