間違いいっぱいの自動車選び。ヤリス(ガソリン車)試乗レビュー。
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トヨタ・ヤリス(KSP210)。グレード「1.0G」1000ccガソリンモデルの試乗レビュー・レポート。
まるでハンドリングの豪華一点主義。ヴィッツから大変身の新世代コンパクト
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ヤリス最大の魅力は、ロールを感じる前までのハンドリング。フラット感強い車体の動きと、反応の良いステアフィールで、走りやすさは十分です。
その車両価格ほど立派に見えない内装に、チープな3気筒エンジン。パッソとの差はどこにあるのよ?って感じですが、走れば納得できます。
そうです。パッソから30万円ほどお高くなった分は、走行的質感に割り当てられています。
「滑らかに」とか「アグレッシブに」とか、走りたいイメージがあるドライバーには、「思い通りに走りやすい」かはどうかは最重要事項かと思います。
このヤリスなら、筆者は合格点です!
穏やかかつ反応を示してくれるステアフィールは、曲がりたいと思った時にハンドルを切り始めるだけ。もっと高価で立派なクルマに近いフィーリングです。
他車と比較すれば、同世代のマツダ2(デミオ)のガソリンモデルとか、スイスポ(スイフトスポーツ)といった評価の高いモデルと比較できるレベルだと感じます。
寧ろ、兄貴分TNGAのCH-Rとか、カムリとか、クラウンとか、上位クラスのTNGAプラットフォームと比較しても、運転している感覚が強いという特徴が輝いています。
可能ならクルマの動きがもっと伝わってくれれば楽しいのですが、今後の進化に期待します!
LDAってレーンキープアシストの類。思い通りに走りやすいヤリスが、これひとつで全て台無しに...みたいなね。介入の量も強さもかなりのものです。
マツダやスバルの長所を奪いつつあるトヨタも、こうした部分はトヨタ的思想なのかな。せっかくね、素性の良いクルマなのにもったいなさすぎます!
詳しくは後述しています。
タイヤのグリップ力を考えるほどペースを上げると、ネガティブな部分も出てきます。
固めながらも乗り心地も考えられたであろうサスペンションは、ダンパー減衰力の弱さが気になります。
スプリングが勝るバランスが好みの筆者でも、そう感じる場面があります。
これにより、フラット感の高さがウリのヤリスも、ペタッと素早くロールするクルマに変わります。
ネットも見てもどこを見てもハンドリングが良いと言われるヤリス。ディーラーでの試乗時には良い点ばかり印象に残ると思いますが、LDA切って、適度なペースで、という注釈付きかなと、筆者は思います。
ペダルの移動距離こそ大きいものの、手前から神経質な部分が感じられないブレーキです。
ハイブリッド車が如何に踏みやすくなったといっても、市街地での繊細な操作性はこうした従来ながらのブレーキがまだ、扱いやすいです。
プラスして、筆者が良いと思ったのは郊外での減速。今までのコンパクトカーと比較すると、減速時のノーズダイブが小さめです。
着座位置の低さから小さく感じやすいというのもあるでしょうが、前のめりになりやすいクラスでこれは優れたポイントです。
※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!
1000ccモデルのエンジン型式は「1KR-FE」。3気筒1000ccエンジンで、質感など従来からの延長線上なのは体感的にもわかります。
(1500ccモデルのM15Aは新開発エンジン)
ヴィッツ時代の4気筒の価格で、3気筒しか買えなくなって...というより3気筒しか選びようがなくなってしまいました。
すると3気筒にも、4気筒と大きく違わぬ質感、もしくは高い経済性を期待したいところです。
価格が上がってチープになるだけではユーザーは損していくばかりですからねw
1000ccエンジンは今までと同じエンジンです。ということで、ネガティブ要素も相変わらずです。
具体的には車内に伝わる振動と、車内車外に聞こえるエンジンノイズが気になります。比較すればよくはなっていますが、差は小さいです。
レスポンス、アクセルペダル操作に対する反応は、大きな不満を感じないレベルです。
例えば軽自動車の3気筒エンジンとは全く異なります。
軽い空ぶかしをしてみれば反応良く、回転数もシャキッと落ちてくれます。
走行中も、比較的強めなエンジンブレーキと相まって、アクセルoff時には空走感を感じることなく減速状態に移行してくれます。
現在のところメリットは思いつきませんw
メーカーのPRや評論家様の知識では3気筒だからこその長所があるのでしょうが、筆者ヒラリーや筆者の身内、同僚、知人などでポジティブに語る人は思い当たらず。
燃費だって従来の4気筒1300ccと変わらず、車内のスペースが広いわけでもなく、加速力が変わるほど軽量でもない。自動車税だって変わりません。
もしかしたら長所が一つ!
エンジンオイルの交換にかかる費用は安いかもしれません。
ヴィッツ時代と同エンジン同士で比較すると、質感が向上しています。
大きくはノイズに関する部分ですが、人間が体感できるレベルで、エンジンノイズがマイルドになっています。
同じエンジンを搭載していても、クラスが違うと印象が異なる事が多いです。「立派」もしくは「大きい」クルマほど、エンジンの印象が弱まる傾向です。
ヤリスの場合だと、DNGAプラットフォームといわれるライズや、それと同じような特徴を持つルーミー。そしてこれらの兄弟車と比較できます。
ヤリスと比較すると、特に車内で乗員が感じる振動で差が大きいです。ライズなどはアイドリング中から加速するまで、かなりの振動が伝わってきます。
ヤリスでは、ボディやエンジンマウントの差や、制御系が入念に調整されたであろうことが予想できます。
絶対的な加速力は排気量なりです。
ミッションと合わせても、マイルドな印象のCVTですから、瞬発力を感じることがない反面、神経質な唐突さを感じることもありません。
アクセル全開時は別ですが(後述)、ほとんどの領域で穏やかに加速減速することができました。
加速力に問題ないとすると、足りないのは余裕です。
単独での走行中は、ドライバーや乗員が快適に感じるように加速すれば良いのですが、流れがある時は変わってきます。
アクセル開度が高くなり、使用する回転数も高くなります。これによってエンジンのネガティブ要素が目立ってきます。
燃費的にも、効率が悪いとされる回転数を多用しますので、気にされるドライバーだと不快かもしれません。
ミッションはおなじみのCVTです。黒子のように地味な変速を特徴にしますが、アクセル全開時には演出も隠されています。
マイルドな変速を基本として、無理のない回転数を使ってくれるヤリスのCVTは、「裏方」という言葉がピッタリだと思いました。
機敏さを強調することなく、燃費コンシャスでもなく、違和感を感じることもありません。
アクセル全開時はちょっとした演出がありますが、通常は黒子に徹してくれる変速はミッションの存在を忘れてしまうほど。
楽しさはありませんがドライバビリティは上々!地味だけど賢いです。
発進時、ガコン!っとショックを出しながら加速していく場面がありました。いつもじゃなくて、300km試乗したなかで30回くらいかな。
試乗したヤリスのオドメーターは約1万km。古いわけでもないし、トヨタがこの状態で発売しているとも思えない...。
ということでもしかしたら、個体による不具合かもしれません。
例えばガソリンが古くなっているとか、エンジンかスロットルボディに汚れが溜まっているとか。低回転ではちょっとした条件の差で不具合が出ることは他車でも経験しています。
ヤリスのミッションはCVTですが、ステップ式の6ATみたいな制御に変わる場面があります!
それはアクセル全開にしてある程度の速度がでている時。ぼぉ〜〜〜ん!ぼぉ〜〜〜ん!と1段ずつシフトアップする様子を演出。しかも!場合によっては、ぼんぼ〜〜〜ん!とダブルクラッチを演出することも!
CVTの長所としては最大効率の回転数をキープすることもできるはず。それを捨てる代わりに、気分を盛り上げてくれます。
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
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