自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2020年記事 全8ページ
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ヤリス(1000cc)試乗評価「4」
内装(フロントシート)

ヤリス!ハンドリングの豪華一点主義?ヴィッツから大変身の新世代コンパクト!

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「内装(前席)インパネなど質感と造形」

トヨタ
  • グレード:“1.0G”
  • 年式:2020年式
  • 車両価格:161万円
  • デビュー年:2020年2月〜
ヤリス・内装1(昼)ヤリス・内装(夜)

内装質感

ヤリス(1.0G)内装

インパネ〜センターコンソール、ドア内張りなどのデザインや質感について。

写真だとよく見える内装パネル

ハンドリングやステアフィールは予想以上、快適性は予想くらいときて、内装は期待していたより質感が低かったです。

やっぱり写真って、美しく見えるように撮るでしょ??というわけです。

内装1実際に試乗し、数日間を共にしてからの印象は、「クラスとか車格を重視しているよね」という感じです。

日産ノートよりは立派な内装ですが、それ以外のライバル車を考えると、ピラミッド作りがトヨタ的かなって思いました。

内装で選ぶなら

ヒエラルキー、明確にピラミッド分けがされるなら、上下のクラスと比較するのも楽しいです。

ヤリスを中心にして、モデル末期のアクアを除くと、下はパッソ(120万円)、中にヤリス(140万円)、上はカローラ(190万円)

内装質感を比較すると、価格差なりにパッソに近く、カローラとの差は大きいです。逆に乗り味はカローラに近いので、乗り味で比較すればお得なのはヤリスですね(2020年現在)

試乗レポート中のヤリスは160万円なので、ヤリスの上級グレードを選ぶならカローラのほうがお得感があり、高い満足度を得られるかも。

その他、落ち着いた上品さを求めるなら、併売される旧カローラという選択肢も。150万円程度という価格からすると、魅力的な内装です。

内装各部の質感、使い勝手

モニターの飛び出し感が強い

ナビモニターはフローティングタイプ。固定式で飛び出した形状です。

思うのは、モニターがでかい!

内装2ヤリスのインパネサイズからすると絶対的に大きく、圧迫感が強いです。

写真ではわかりにくいんですが、モニターの下のくぼみによって、一段と飛び出し感が強調されています。

なおこのモニターは標準装備で、ナビなしでもバックカメラを付けられるそう!通勤用とかご近所用なら、ナビいらないよって思ったりしますよね。
バックカメラの新車時オプション価格は16500円と安価。総額が安くなります。

コンパクトなメーターフード

ハンドル・ステアリング内装3

メインメーター周辺のパネルは個性的な形状をしています。主たるメーターフード(ひさし)が小さく、個々のメーターにもフードが付きます。

バイクっぽくてスポーティな雰囲気はありますが、ちょっと演出過多にも思えます。メーターは離れているのに小さく、日差しの強い夏は普通より反射が気になりました


このあたり上級グレードとかヤリスクロスの一部グレードでは一般的な形状が採用されています。

メーター上級グレード1メーター上級グレード2

ベーシックなヤリス(同ヤリスクロス)では、視認性や実用性よりデザイン性重視みたいです。メーター?見ない人も多いよね、って感じかな。

内装その他

ドアトリム(内張り)の掴む部分と引く部分。どちらもインナーハンドルと呼ばれたりしてわかりにくい部分です。

内装・ドアハンドルお伝えしたいのは、掴む部分の造形が凝っている点と、引く部分が引きにくい点

掴む部分は大きく立体的でダイナミック。しかしその奥にある取っ手を引くのは、手の大きなユーザーにはきついです。

ヤリスが実用的コンパクトというより、プレミアム的な存在であることをアピールしているようにも思えます。使いにくいけどね。

続きましてその他の細部。

サイドブレーキ内装・ハザードスイッチ

写真左:ハンドタイプと呼ばれるサイドブレーキです。電気式より素早くサイドブレーキがかかります。前走車追従型のACCが停止対応ならば、電気式に変わりそうです。

写真右:ハザードスイッチは目立つ部分にレイアウト。最近のトヨタ車では同じような位置にレイアウトされていることが多く、探しちゃう心配がないです。
押しやすい位置にあるクルマからすると、ドライバーからちょっと遠くて、サラッとスマートには押せないけどね。

カップホルダー

お次はセンターコンソールのカップホルダー。前後に並ぶ形ですが、2個分用意されています。

写真はコンビニコーヒーを2個置いたところ。めちゃくちゃぴったりサイズでした。

缶コーヒーしか置けないクルマはもう古いって事ですが...(それヒラリーの愛車w)

 


※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!

マイチェンで質感向上?

先代モデルのヴィッツとか、先代と兄弟車的なアクアとか、デビュー当初の内装はものすごくチープでした。

それがどちらも、マイチェンの度に質感向上し、立派に進化していきました。
安直に光沢パネルに変えた箇所もありましたが、もっと大きな部分で変更されていきます。

ヤリスクロスのイメージ前例があるだけにもしかしたら...今回も...ライバルとの関係から大変更されるかも。

写真はヤリスクロスの助手席前
ここの処理だけでも相当にイメージが変わって見えます。

幅広く対応するドラポジ

ドライビングポジションの自由度が高いです!様々な体型に幅広く対応するであろう、広い調整幅を持っています。

フロントシート座面

シートは前後の移動量が大きく、足の長いユーザーでも大丈夫。一番うしろまで下げるのは身長190cmのユーザーくらいかなって感じです。

上下の可動量もまずまずで、どちらかといえば低めに座らせる方に基準があると感じました。ほどほどに包まれ感のあるドラポジです。

シートが後ろまで下がる分は、他の操作部もしっかり考えられています。テレスコピックはしっかり引けますし、シフトセレクターの位置も良好です。

人間工学的な理想は一つなのでしょうが、お好みに合わせてセットしても楽しいです。リラックスしたい時、丁寧に走りたい時、狭い場所を走る時etc.

筆者は低く足を伸ばし、手は近めに座るのが好きです。そしてたまにドラポジを変えると、新鮮な気分で飽きませんのでオススメです。

助手席スペース

ヤリス(1.0G)内装・助手席側

助手席側から見るダッシュボードは、奥行き感が高い感じそして、薄くスポーティなイメージ。センターコンソールの盛り上がりもこんな印象を強めています。

助手席シート座面助手席シート足元

見た目的にはチープなモノフォルムシートでも、座ってしまえばなんてことありません。

スペース的には適度な広さですが、足を伸ばす姿勢でも座れます。シートの位置や座面高から、前席優先の作りを感じます。

足元のスペースは身長172cmの筆者でちょうどよく、足底がフロア前側にピタッとつきます。身長180cmクラスのスタッフだと窮屈さもありました。膝の下が浮き気味になります。

ヤリス・メーター1(昼)ヤリス・内装(助手席側)

押し心地のよいエアコンスイッチ

ヤリスのオートエアコンは、プッシュ&ロータリーの物理スイッチ!タッチ式でないから神経使わず確実な操作がしやすいです。

そして、スイッチの押し心地は良好で、回し心地もまずまず良好です。

エアコン操作・ロータリースイッチエアコン操作・プッシュスイッチ

筆者ヒラリー、そして元お車整備士、桃花、スタッフみんながずっと思ってました。走行中の操作も行うクルマのスイッチは、節度があって滑らかな物理スイッチが望ましいと。

ヤリスくらいの質があれば押し心地に文句はないです! あとはマニュアル操作を行いやすくするため、レイアウトやデザインを改良していただきたいと思います。

トヨタ ヤリス

トヨタ

yaris (ヤリス)

  • 試乗グレード:“1.0G”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2020年
  • 型式:KSP210
  • 新車価格:161万円

エンジン概要

  • 排気量:1000cc
  • エンジン型式: 1KR-FE

その他概要

  • ボディサイズ:3940×1695×1500mm
  • 車重:970kg
  • 発売時期:2020年2月〜
  • 新車時価格帯:140万円〜

車両型式

  • KSP210 - 1000cc FF
  • MXPA10 - 1500cc FF
  • MXPH10 - 1500ccHV FF
試乗レポ・ライター

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