自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2020年記事 全8ページ
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ヤリス(1000cc)試乗評価「6」
細かな長所短所

ヤリス!ハンドリングの豪華一点主義?ヴィッツから大変身の新世代コンパクト!

6ページ目です。

「試乗してわかった長所短所」

トヨタ
  • グレード:“1.0G”
  • 年式:2020年式
  • 車両価格:161万円
  • デビュー年:2020年2月〜
ヤリス・内装1(昼)ヤリス・内装(夜)

ターゲットはクルマ好きユーザー?「1」

ヤリス(1.0G)LDAの問題

パっと見の豪華さより、走って立派という特徴が強いヤリス。もしかしたら魅力がわかりにくいかもしれません。
だからこそ逆に、コダワリのあるユーザーが選びやすいクルマ、とも思えます。

この路線が続けばヤリス買っているだけで、「クルマ好きだね〜(^o^)」なんて言われる日が来るかもしれないw

そこで、そんなヤリスだから気になる部分をいくつか。

LDAが惜しい!

LDAとはレーンディパーチャーアラートの略で、車線からの飛び出しを防ぐサポートをしてくれる機能です。今や多くの車種で装備され、お馴染みの機能になってきました。

介入が回数多く、アシストも強い

このヤリスでは、試乗初めてしばらく、走りにくさを感じました。

LDAのせいだとわかったのは数時間後。

LDALDAを切ったらハンドル中立付近が軽く感じられるようになり、電動パワステもよく調整されているなと思えるステアフィールを味わえるようになりました。

LDAや同等機能は他車でも体験していますし、筆者の所有車にも付いてもいます。
でもこのヤリスほど、LDAが邪魔と感じたことはありませんでした。

理由は「量」や「強さ」「タイミング」の問題かなと。

走りやすさをスポイル

ヤリスのLDAは、アラームによるサポートは遅めです。内側外側ともに車線を踏むか、またいだ時なので、やかましいわけじゃありません。

気になるのはハンドル操作への介入です。
詳しく検証したわけじゃないので不確実ですが、下記のような印象を受けました。

  • 直線では弱く介入・・・車線中央をまっすぐ走らせようと、ステアリングの左右抵抗(重さ)が変化。
  • コーナーでは強く介入・・・奥で素早く向きを変えようと走らせると、手を離しても内に切れ込んでいくように感じるほど。

予想ですが、カメラやナビの情報からクルマが直線を判断し、サポートを行っている可能性を考えました。

ハンドル・ステアリング

体感的な直進安定性は上がるかもしれません。
でもコーナー手前では、外側・内側・外側と走りたいものですし、筆者はできるだけ手前からゆっくりとハンドルを切り始める事を一番に考えます。

そして、そうして「思い通りに走れる」クルマこそハンドリングが良いと評価したいです。

するとヤリスは30点くらいになっちゃいます。


こうした点は、対向車の有無は関係なさそうに感じました。これじゃ素のハンドリングがもったいなさすぎます。
ハンドルに伝わる振動とか、抵抗とか、重さの変化とか、運転を楽しむためにはものすごく重要な要素だと思います。

可能ならoffが走りやすい

居眠り運転とか、よそ見運転とかをフォローしてくれる機能なので、あった方が良いのは事実なわけです。でもまだ過渡期かな?これからきっともっと、使える機能として進化してくれると思います。

ってことで、筆者なら常時offにして運転します。

ステアリングスイッチ左ステアリングスイッチ右

乗車したら、システム起動!LDAオフ!!アイドルストップオフ!!! なんて声に出したら、気分は絶好調w
(アイドリングストップはありません)

on-offの切り替えはステアリングスイッチ(右側)で。

詳細(強さや介入パターンだったかな、曖昧です)は、メーター内のモニターを利用してのセッティングに項目があります。「弱」でも強力です。

 


※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!

ターゲットはクルマ好きユーザー?「2」

ヤリス(1.0G)楽しく走る時

タコメーターが惜しい!

ヤリスは「クルマ好き・運転好き」までターゲットにしているだろうことは試乗すればすぐにわかります。
この1000ccモデルだってタコメーターが付いているほどですしね。

タコメーターしか〜し、です。タコメーターがデジタルのセグメント表示というのが惜しい!

飾りとしては華やかで良いんでしょうけど、加速中にタコメーターを見るような方からは不満が聞こえそうです。

筆者はもちろん不満です。せっかくタコメーターつけるなら、ワクワク感をちょうだいよ!ってね。

CVTだって反応の良いタコメーターがあれば、運転が楽しいかなって思います。

センターコンソールが惜しい!

センターコンソール前方を利用し、左膝で体を支えようとすると、ぐにゃぐにゃ感が気になります
(コンパクトクラスではヤリスに限ったことではないです。ホンダCR-Zなどでもそう)

センターコンソールコーナーで強い横Gを感じるような場面では、ドライバーは体の垂直を保ち、正確に運転しようと心がけるもの。

サポート性能の高いシートの場合は、張り出したサポートに体を押し付けることで、車体のロールに負けず、着座位置もずれず、クルマの状態を冷静に感じ、手足の繊細な操作も可能になります。

いや、スポーティ走行に興味があって、上手に走りたいと思う方に限る話ですがw

このヤリスは、走ることの楽しさを始め、WRC出場!とか、4WD+ターボ!とか、サーキット走行ベース!とか、スポーツ面が大きくアピールされています。

なので、GRとかのグレードだけでも、補強されていたら嬉しいと思いました。

乗ってわかった細かな長所短所

ヤリス(1.0G)

じっくり試乗してわかった、トリビア的な長所短所です。

ウインカーのオートリリースと回数

ウインカーとワイパーレバー

ウインカーはレバーの軽い操作で数回点滅するタイプ。

オートリリースではなくて数回点滅させる機能なわけですが、筆者が今まで経験したのは、3回点滅して消えるタイプでした。
カチッカチッカチッってね。

ヤリスのこれは、4回か5回点滅して消えます

慣れてる3回の方が使いやすく感じたけど、どの車種も統一してくれるのが一番だと思いました。写真はワイパーレバーです。

ドアのインナーハンドルが狭ーい

ドアハンドル(ノブ)が狭くて引けません〜。

ドアハンドル1ドアハンドル2

引けないというのは大げさすぎますがw でも狭いのは事実です。筆者の手は小さいんですよ〜。

スペースに手を入れて、続いて指を引っ掛ける感じです。

ボンネットの突っ張り棒

エンジンルームを開ける

エンジンルームって開けるー??って問題はひとまず置いておいて、突っ張り棒の固定について。

ヤリスでは、エンジンフード(ボンネット)側にぶら下がった棒を、ストラットタワー部に空いている穴に差し込んで突っ張ります。

この穴で良いと思うんだけど、多分ね。

やってみたらコツが掴めず、固定できずに苦戦してたら手が疲れちゃってw 結局ふたりがかりで突っ張りました。

基本がAUTOのヘッドライト操作

ヘッドライトは最近の、基本がAUTOになるタイプです。停車中は手動でoffにもできますが、夜間はシステム始動した瞬間から点灯します。

こんな感じです(クルマはライズ)
ヤリス・メーター1(昼)ヤリス・内装(助手席側)

1Lサイズが入るカップホルダー!

ネタです!w フロントドアポケットのカップホルダーに、1Lサイズのペットボトルが入りました。

フロントシート・カップホルダー1フロントシート・カップホルダー2

もしやと思ったらもうバッチリ!ネタでジュース買っちゃいましたw

無理なく入る感じで、使用感は全然悪くありません。実用にだってきっと耐えてくれます。これならエアコン壊れたって大丈夫!トイレだけは我慢してね!

トヨタ ヤリス

トヨタ

yaris (ヤリス)

  • 試乗グレード:“1.0G”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2020年
  • 型式:KSP210
  • 新車価格:161万円

エンジン概要

  • 排気量:1000cc
  • エンジン型式: 1KR-FE

その他概要

  • ボディサイズ:3940×1695×1500mm
  • 車重:970kg
  • 発売時期:2020年2月〜
  • 新車時価格帯:140万円〜

車両型式

  • KSP210 - 1000cc FF
  • MXPA10 - 1500cc FF
  • MXPH10 - 1500ccHV FF
試乗レポ・ライター

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