間違いいっぱいの自動車選び。マツダ2・2024年式の試乗レビュー。
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マツダ・マツダ2(2024年12月登録のDJLFS)ガソリン・グレード「15C」の試乗レポート。ディーゼルは2025モデルから廃止されました。
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「スタイリッシュ」もしくは「クルマ好きが選びたくなる」コンパクトカーとして、ロングセラーとなっているマツダ2。
デビューから時間経っても、マツダ内では2位か3位に売れている人気モデルです。
このマツダ2は2024年12月登録。なので、2025モデルと呼ばれるとモデルと思われれます。マツダは概ね、秋〜年末に商品改良が行われます。
乗れば今までより軽快感強め。というかかなりのシャキシャキっ子。デミオとしてのデビュー時から何回か変化されたようで、だんだん軽快な方向に変化。今回は軽快感極まるくらいに元気いっぱい。
試乗車は2024年式マツダ2。グレード「15C・ガソリンモデル」。
オドメーターが示す総走行距離は7000km。
グレード「15C」は、ベーシックなグレードで、155万円。安さがウリだとしても、それだけじゃない魅力があるからこそ、オトクな選択肢。
エンジン質感で選ぶなら無条件でオススメだし、装備面だってブラインドスポットモニターやリアクロストラフィックアラートが標準装備。
中心グレードと思われる「BD iセレクション」(178万円)になると、スマートキー、本革ステアリング、オートエアコンなど追加されます。
このあたり節約できるのなら、「15C」のお得感は高いです。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
マツダ2に乗って感じた印象を端的に。細かくは各コーナーをご覧ください。
2022年頃のモデルから搭載される改良型P5-VPS。通称「高圧縮エンジン」。
印象は高圧縮だからパワフルということはなく、でもやっぱり質感という面ではクラス最強。
変わらぬことが魅力とも思えるこのエンジンは、マツダ2を選ぶ大きな要素になるはず。
割高と思える車が多い中で、割安と感じさせるのがこのマツダ2。装備面しかり、乗ってもしかり。
評判悪かったナビモニターだって現代的に進化しています。
操作に対するゲインは高く、入力レベル高い!ちょっとの操作に大きく反応。言ってみればコンパクトらしいコンパクト、典型的なコンパクトハッチ的な乗り味です。
そしてアクセル、ブレーキ、ハンドル。これらが同じようにピリッと統一されます。
相変わらずなのはフロントシート優先と思える部分。後ろ寄りに座り、シートはかなり下げられ、それによりドラポジは一段と後ろへ。ペダルレイアウトからしても全体が後ろに寄りるデザイン。
こんなところからフロントシートでは余裕があって、その分リアシートは狭め。取捨選択がはっきり。リアシート多用されるのなら他に魅力的なモデルがあります。
エンジンが良い!質感と加速感、マツダ2の印象レビュー。
低回転での加速力は弱く、4500〜5000回転でパワーが盛り上がる特性。高回転に強いエンジンです。最高出力は110馬力と特別なことはないんだけど、それでもハッキリ、高回転での伸びが感じられる。
出来のいいMTモードを操作して高回転キープすれば、コンパクトらしい楽しみを十分に味わえました。
車外でのマフラー音はボボボボボっと低域強め。一方で車内では、軽やかで品質感の高さを感じられるエンジン音。おまけにアクセルOFF時のキレも良い!
よく、特別なことない普通の1500ccと紹介されるこのエンジンだけど、こうした部分から質の高さが感じられます。
左の写真は2021年式のマツダ2。1500ccです。改良前のP5-VPS。
高圧縮タイプのP5-VPSでは、ヘッドカバーの上の化粧カバーがなく、EGR装置と思われるパーツが目立っているのが特徴です。
質の高さといえばもう一つ。停止中や低回転巡行中のエンジン振動が少ないです。
意地悪にダッシュボードを触れてみても振動はやっぱり少なめ。よく使う領域なので、これはどなたにも分かりやすいはず。
他車ではモデルチェンジの中で3気筒エンジンが増えてきたし、そもそも4気筒だからというだけで振動が少ないわけじゃない。そんな中で変わらずマツダエンジンの魅力。マツダ2の魅力。
次はどうなる?今だけと思ったら貴重です。
燃費への意識が少ないユーザーにとって、気になるかもしれないのが低回転でのフィーリング。一般道でのある程度の速度、例えば60km/hあたりでのアクセルレスポンスはゆるく、燃費優先と思えるフィーリングです。
もしかしたらこの領域が圧縮比14、効率を優先したプログラムで、高圧縮エンジンらしい部分なのかも。アトキンソンサイクル領域とも考えられます。
反応優先なら、例えばスロットル特性で元気にすることも可能なはずですしね。
ただ、より低速時にはシフトダウンが頻繁に行われ、緩い領域をなるべく避けている様子でした。6ATとの協調制御で、燃費優先と反応優先にメリハリを持たせている、そんな印象です。
3気筒になったスイフトでも同じような燃費領域を感じましたが、トランスミッションの積極性に関する部分で、マツダ2の方がダルさを感じません。クルマの軽さ感にも繋がります。
やはりミッションは、エンジンの得手不得手を伸ばして補う。パワートレーンドライブトレーンはセットですね。
マツダ2の印象レビュー。トランスミッションはステップ式の6AT。6段のギヤが切り替わり、トルクを優先したり速度を優先したりと切り替えながら、速度に比例して回転数が上下するのが魅力。
MTモードで走れば、クラッチペダルのないMT車。そんな感覚を楽しめます。
元気というか落ち着きがないというか、変速多いです。これぞ小排気量車の魅力とも言えます。
加速するならシフトダウン、巡航するならシフトアップ。Dレンジでノーマルモードだとちょこちょこ変速。メリハリあります。
変速が多いことを変速ビジーと呼びますが、これがいやなら手動で変速すれば滑らかに走りやすい。筆者ならずっとMTモードで走ります。
同じマツダの2000ccクラスと比較すると、変速時の音の変化はマイルド。なんだけど、変速ショックは感じます。
これが軽快感でもあるし、クラスの壁でもある。シームレスと歯切れのバランス、ここが同じ6ATといっても、モデルによる差として感じられます。
自動でシフトダウンされる時、2速に変速される時だと思うんだけど、フォンオンと2回、回転数が上がる音が聞こえます。
飛ばしシフトされずに2回シフトダウンしているのかもしれないし、空ぶかしで回転数合わせるのに失敗してるのかもという音。
ちょうどマニュアル車でシフトダウンに失敗した音にそっくり。これはイヤです。MTモードなら平気。
試乗中に燃費チェックした時の燃費です。
昼間の市街地メインで郊外路を含む走行パターン。混雑していた時間も長いです。大人2名乗車でAC:onで走った時の燃費です。
表示された燃費はこんな感じ。
距離62.1km走って燃費13.3km/Lでした。
これ以外、停止して撮影したり加速を繰り返したりしていた時は10km/L以下でした。
カタログ値ですと車重1090kg、WLTCモード燃費は20.4km/Lです。条件良ければもっと伸びると思われます。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。
2022年あたりのマツダ2から搭載される、改良型P5-VPS、通称「高圧縮エンジン」に試乗しての印象を述べています。
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国産車バッテリー
エンジン質感
コンパクトクラス最強は変わらず
駆動系質感
嬉しい6AT。ただシフトショックが気になる場面も
足回り質感
固く締まった分だけ、アラが目立つように
内装質感
古くなったのは事実。ただもっと安っぽい車種もある
快適性
静粛性はけっこう良い!
お買い得度
車両155万円、ナビ付けて170万円。もちろん安いだけじゃありません。
ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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