自動車の試乗比較、中古車選びにも・マツダの特徴

2015年記事
著者:元自動車整備士

デミオ(2代目DY系)試乗「1」

評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。デミオ(2代目)「スポルト」の試乗レポート。

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「ボディや足の良さが光るハイトコンパクト。特徴とエンジン質感」

マツダ
  • グレード:“スポルト”
  • 型式:DY5W
  • 車両価格:161万円
  • デビュー年:2007年7月~
デミオの内装1デミオの内装2

特徴は立派な作りが容易に想像出来るシャシー、質の高いショックアブソーバー、それらがもたらす乗り味。

2005年式デミオの試乗記をお届けします。 DY型DY5W・デミオ。1500ccエンジン搭載車の試乗レビュー。

  1. デミオ「スポルト」エンジン&ミッション、内装
  2. デミオ「スポルト」乗り心地など快適性と魅力

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    3代目デミオ(スポルト1500cc)試乗レポート

試乗車概要:2代目デミオ(DY型)

デミオDY型:テールライト

背を高くして室内を広くというコンセプトで、2007年デビューの2代目デミオ(通称DY型)

背を高くしてアップライトな着座姿勢に、そうして車内スペースを稼いでラゲッジも実用的にというハイト系コンパクトカーです。

用意されるエンジン排気量は1300ccと1500ccで全長は3930mm。Bセグコンパクトカーの王道的スペックを持ちます。

試乗したデミオ

ボディデザイン・フロント試乗車でメインとなる車体は、DY型デミオの中では最も新しい2005年式(平成17年)

1500ccエンジンを搭載した「スポルト」というグレードで、ミッションは4AT。現在の走行距離は約10万km。

このスポルトと、以前お借りした1300ccモデルを総合した感想と評価をまとめます。

グレード「スポルト」

1500ccエンジンを搭載し、サスペンションのセッティングも変更されたグレードが「スポルト」。タイヤは16インチサイズで足回りは硬めのセッティング。

ハネ方とか衝撃の伝わり方がとても気持ち良いんです。その足そのボディは3代目DEデミオより乗り心地が洗練されています。

執筆は2015年3月

タイヤなんで今更??ですがw この2代目デミオは新しい世代の国産コンパクトカーでも持ちえない魅力を持っているから。

1クラス上のCセグメントにだって勝る乗り心地の質感は、一言でいえばオーバークオリティ。車重は重めで車両価格はやや高め。そうした特徴があります。

3代目デミオは別の方向に進化し、4代目もまた違った方向に。そしてどちらも乗り心地はチープに悪化

2代目デミオの正当派後継車といえば、兄弟車のベリーサ。それが4代目デビュー直前まで販売されていた点からも、この2代目系統の優れた点がおわかり頂けるでしょう。


※当サイトは辛口の試乗評価が特徴です。評論家様がお伝えしにそうな点も記載しています。

試乗:内装

デミオDY型:内装インパネ

内装はたくましさ溢れるインパネ、センタークラスターが質感高い。ゴツいだけじゃなくてメルセデスのコンパクトクラスと勘違いしちゃいそうなデザイン性。

広さだけじゃない、立派です

フロント内装・インパネセンタークラスター

DYデミオの内装は、新車販売されていた当時のBセグメント車としてはかなり立派。特にインパネなんてオーバークオリティーな質感と言い換えてもOK。

純正ナビゲーションのレイアウトだって、当時は苦渋の策だったのでしょうが、現代風の場所に位置しています。

厚みのあるシート

フロントシートリアシート

シートに関してもマツダっぽいスポンジ(DEと同じ)なのですが、座面シートの厚みが感じられ、シートバック安心して背中を預けられます。

気配りの足り無さでマイナス点大きい

ただし、手放しで褒められるかと言えばそうじゃない。気配りの足らない部分が目立ちます。このあたりがマツダ車の内装は今一つといわれる点でしょう。

例えば、シフトセレクターやエアコン操作部、ドアハンドルの位置、ナビゲーション関連など、操作系の手が触れる部分はどこも、実際に使ってみると使いづらく、ユーザーフレンドリーとは真逆。自然に走りやすいハンドリングを引き合いに出せば、操作系はみんなセットで良くなきゃと思ってしまいます。

内装がカチャカチャすごい

カップホルダーと灰皿走行中、インパネその他内装パネルからのカチャカチャ音はすごく賑やか。

古いコンパクトカーという点を除いても、これは賑やかすぎる。ネジが緩んでいるとかじゃありません。

原因として見える点から想像すれば、例えばナビのリモコンはグローブボックス上部にポンッと置かれています。

ただ窪みがあるだけの場所に。これじゃあうるさいし、何かあったら吹っ飛ぶ。せめて磁石か何かあるでしょうに。こんな部分からもマツダの内装に対する思想が見え隠れします。

試乗:エンジン

エンジン型式は「ZY-VE」で1500cc。組み合わされるミッションは4AT。また今回の試乗車は2005年式ということで電子制御スロットルに変更されたモデルです。

楽しめるエンジンノイズ

エンジンマツダらしいエンジンサウンドが魅力のエンジン。

アイドリングからトップエンドまでノイズレベルは大きいけど、耳障りじゃないというか、気持ちの良い音というか、このノイズを楽しめればこれはデミオの大きな魅力

マツダのエンジンというと、高回転でメカニカルな響きを感じる場合が有るけれど、デミオの場合、残念ながらそれはない。
ただただ、うるさいけど耳障りじゃない音。ガラガラじゃなくてウーンウーンと鳴っている。

特性はフラット低回転重視

巡航中の常用域から踏み込んで5000回転オーバーまで、盛り上がりというモノを感じられず。下から上まで同じように回転が上昇している感を受ける。

今風なエンジンの特性で、”余裕”とか”実用性”という部分が大事にされている特性なんでしょう。

実際にはミッションとの兼ね合いで、比較的早い段階でシフトダウンしていくから、余裕というのは感じにくい。ではなんのための1500ccだろう?全開時の若干の加速力の差と所有満足度かな。

試乗:ミッション

シフトセレクターミッションは当時主流だったと思われる4AT。ステップ式の昔ながらの4AT。

このミッションはデミオの大きな欠点。変速にやけに時間がかかり、かつ、ショックも大きい。それでいて変速の回数がとても多い。せっかくの1500ccという排気量が台無しだ。

加速からアクセルペダルを少し緩め、シフトアップを促してやると、パーシャルでポジションと回転数をキープしようとする。

時間が経てばシフトアップするけれど、この時間はラグのように感じるし、大きな振動だって伝わってくる。最新のマツダ6ATもこうした部分が見受けられるから、こうした仕様なのだろうか。

また交差点からの立ち上がり時など、積極的に下のギヤを使いたがる。早開きなアクセル特性と合わせ、不快感極まりない。とにかく丁寧な動作で3速あたりで立ち上がれる方法を考えてしまう。

スポルトはゲート式セレクター

スポルトのシフトセレクターはゲート式で、ベースグレードのストレートタイプとは差別化されています。

  • 1300cc・・・ストレートのセレクター。節度感なくどのポジションに入れたのかわかりづらい。安価な車種でよくある行きすぎるタイプ。
  • スポルト・・・Pレンジからの操作時に多少引っかかり感があり、お世辞にもスムーズとはいえず。どれくらいの引っかかりかといえば、RとDの中間地点でもシフトノブが止められる。

操作感はどちらも今一つ。ただしホンダのコンパクトカーよりはマシです。

スロットル特性が今一つ

マイナーチェンジで電子制御スロットルに変更されました。従来はアクセルペダルとスロットルバルブがワイヤーで繋がっていたのに対し、電子制御はワイヤーを削除。

ペダルアクセルペダルからの信号によって、スロットルバルブはモーターで開閉する(スロットルバルブ常時全開のバルブマチック系とは別)。

そんな電子制御スロットルは、2015年になっても過渡期。特にMT車で顕著でわかりやすく、ペダル操作に対しての反応がどうしてもワンテンポ遅れる。イコール、先を見越した操作が必要になる。

唐突な部分があるスロットル特性

デミオの電子制御スロットルの弱点は、制御プログラムが今一つ。これは他車でも、電子制御スロットル創世記のモデルはだいたいそんな感じで、唐突な部分があったり、アクセルOFF時に空走感が残ったりデミオはマツダらしく、早開き特性が強い

シフトチェンジのタイミングが遅めなのも含め、アクセルOFF時に3000回転超をキープする時間が、長いわけで、その際にペダルからリアシートフロアまで、盛大な振動が伝わってくる。

半分以上ペダルを踏み込んだ際と、特定の回転数をキープされた時、振動が気になる

デミオ(メーター・昼)デミオ(メーター・夜間)

燃費に関する話題

DYデミオは無駄が多いと言われる。オーバースペックな車体にオーバーウェイト。重いクルマの方が乗り心地良いと思いつつ、無駄にガソリン使うというイメージがある。

そんな燃費を2代目スポルトと3代目スポルトで簡単に比較してみました。
条件はタイヤ銘柄が異なり、2代目はルマン4(省燃費ラベリング付き)、3代目はアジアンタイヤ。最大で3%ほど違いが考えられる。

燃費は同じくらい

結果から言うと、3代目で15km/L位の時は2代目でも15km/L位。ドライバー交代して運転しながら満タン方で試してみれば、実は誤差といえる違いだった。

同じ排気量のクルマで同じように走れば、そんなに変わる訳じゃないのは他車でも経験済み。

スペック的には違いがある。2代目は車重カタログ値1100kg。4AT。巡航時のエンジン回転数はこんな感じ。

  • 時速60km - 1700rpm
  • 時速80km - 2100rpm

車重は1割ほど重く、巡航時回転数も高い。前面投影面積もおそらく大きい。どこをとっても不利なのに、燃費の差はタイヤの差くらい。ガソリンタンク容量は2代目45L、3代目41L。カタログ燃費は失念。

同時期にタントでも走行。車載の燃費計で15km/L台まで伸びたところで安定。こちらも同じような結果に。条件、タントはまっさらの新車で車載燃費計による表示という点が異なります。

マツダ デミオ(スポルト)
マツダ
demio (デミオ)
  • グレード:“スポルト”
  • ミッション:4AT
  • 型式:DY5W
  • 年式:2005年モデル
  • 新車価格:158万円
エンジン概要
  • 排気量:1500cc
  • エンジン型式:ZY-VE
その他概要
  • ボディサイズ:3930×1680×1530mm
  • ホイールベース:2490mm
  • 車重:1100kg
  • 発売時期:2002年8月~
  • 新車時価格帯:112万円~
車両型式
  • DY3W - 1300cc
  • DE3R - 1300cc 4WD
  • DY5W - 1300cc
  • DY5R - 1500cc 4WD
試乗レポ・ライター

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デミオ

DY5 - ZY-VE 1500cc 2005年~
55D23L

比較評価
エンジン質感 5段階評価

1300ccより断然好印象。スロットル特性は強い早開きでマツダらしい。

駆動系質感 5段階評価

やっぱりマツダの4AT。

足回りの質感 5段階評価

素晴らしい。1クラス上の質感。

内装の質感 5段階評価

見た目の質感は悪くない。シートも普及点。ただし気配りが足らなすぎ。

外装の質感 5段階評価

締まりなければ優雅さもなし。

快適性 5段階評価

乗り心地は心地良いんだけどね。

パッケージング 5段階評価

実用性はなかなか。

お買い得度 5段階評価

新車は競合車より10~20万円高かった。中古車はお得感あり。



レビューワー・著者情報

ヒラリー男爵

ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。

経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。

少々変わった人生、かも。詳しくは


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