間違いいっぱいの自動車選び。試乗レポートは3代目ヴィッツ(130系)グレード「1.3F」。
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優雅なボディデザインが特徴だったヴィッツ、今回はプレーンな方向に大変身。
先代(2代目)までのヴィッツは、優雅なボディデザインという魅力を持ち、好きだからと積極的に選べるコンパクトカーであったと思います。
どこかで目にした、3代目ヴィッツのコンセプト。「引け目を感じさせないコンパクトカー」とか「男性でも乗れるコンパクトカー」。
今回はシャープなイメージが重視されているそうで、方向性は変わりました。実車を目にすれば、シャープというよりシンプルで無個性、ちょっと地味。
内容的にも強力なアピールポイントがなく、「1番を目指してる何か!」が見つかりません。そんなとこからもベーシックなコンパクトカーという印象で、昔のコンパクトカーに戻ってしまった感もあります。
欠点が少ないクルマを目指す。こんな感じが本当のコンセプト??
ライバルは同クラス他車を始め軽自動車、異母兄弟のようなアクア、さらにダウンサイジング需要も含めればCセグメント車まで含まれそう。
これらライバル車はウリにする特徴を持っているクルマが多く、ヴィッツは微妙。
経済性が重要なクラスだから安いは魅力!あとはどうだろう?試乗して比較して評価して選ぶ楽しみはあります。
特徴薄いヴィッツだけど、消去法で比較すると俄然魅力を感じてくる。競合車と比較するとヴィッツには致命的な欠点が見当たらない。
など、どのコンパクトカーも優れた特徴を持ちつつ、大きな欠点が目立つ。
ヴィッツは内装が非常にチープという欠点があるけれど、スイッチ類の使いやすさが高いから完全な欠点には思えず。他に致命的な欠点がないという平均点的なクルマ。70点主義といわれるトヨタ車、このヴィッツはそれこそ長所。
70点主義って素晴らしいと思う。筆者ヒラリーも歳を取り、70点主義の良さがやっとわかり掛けてきました。
100万円台前半という価格で全て満足なクルマがでてくることは10年後も20年後もなさそう。特に最近では、一点豪華主義が低価格車の基本路線。
このクラスはヴィッツを除き長所短所がハッキリ。そんな割り切りが魅力の他車と、全て普通が魅力のヴィッツ。選ぶ楽しみは十分。
スタッフや身内で複数のヴィッツを購入し、思いました。
ヴィッツは購入後に後悔が起きにくく、所有すれば良さがわかる。知人にも勧めやすい。トヨタブランドのコンセプトは一貫していると評価出来ると思いました!
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
内装は非常にチープ。素材感が悪ければデザイン性も低い。昔の軽自動車みたい。
クルマってレクサスなど上級車クラスを除き、よく目が行く部分は立派に、あまり目が行かない部分はチープに、と設計されているが、今回のヴィッツは全てがチープ。
常に目にするパネルのシボ(模様)が昔の軽自動車レベル。いったいトヨタさんどうしちゃったの?なんて心配になっちゃう。
写真はエアコンコントロールスイッチ。直感的に操作できるダイヤル式スイッチだけど、操作性は最悪レベル。
操作中の抵抗が一定でないから、好みの部分を行き過ぎてしまったり。全然ヴィッツに限ったことじゃないんだけどね。フィットなんてもっと不快な回し心地。
ライバル車では3代目スイフトがベースグレードからオートエアコンを標準装備。液晶付き&プッシュスイッチ方式。「まともなダイヤル式スイッチが無理ならオートエアコンにしてしまえ」だったら熱意を感じます。
3種類のエンジンが用意されるヴィッツ。その中で1300ccのエンジンは新型としてデビュー。旧世代エンジンに続いてダイハツによる設計らしい。
「1NR-FE」という型式のエンジン、メカ的な特徴でいうとなかなか良い言葉が並ぶ。
例えば、一部金属がアルミ製だったり、可変バルタイが付いていたり、圧縮比が高いというアピール。
ただしこれ、メーカーがアナウンスしていることを鵜呑みにしてはいけません。基本、当社比です。エンジンに限らずね。
大事なのは試乗して受ける印象。で、試乗すれば、特別なことは何もありません。旧型ヴィッツより多少は進化したのかもしれないけど、CVT制御の差なのかエンジンの差なのかクエスチョン。
法定速度以上までどんどん加速してくれる2代目フィットの様な、試乗して感じる驚きはナシ。音や振動といった質感に関する部分も、ガサツなのは相変わらず。
注目なのは燃費性能だろうけど、ライバルより明確に優れていないと長所とはいえず。
ビッグマイナーチェンジで1300ccエンジンは新型に。新しいエンジンは「1NR-FKE」という型式。
型式的に1NR型なのは変わらないけど、ライバル同様の高圧縮比(可変圧縮?)をウリにしたアトキンソンサイクルのエンジン。
こちら試乗すれば、ゆっくり走行する時の質感は大幅に上がっている。なんといっても音質が改善。極端なガサツさは息を潜め、メカニカルな響きを感じる時も。
素晴らしいことに、質感でデミオやフィットに引けを取らなくなった。静粛性の高さを考えれば、ヴィッツのエンジンの方が魅力的なくらいだ。
エンジン周辺パーツまで含め、振動を伝えてくる部分も減っています。またアトキンソンサイクルなのに、パワー感高いというのも魅力。
軽自動車やコンパクトカーにCVTは最適。しかしそうしたレベルじゃなくて、ヴィッツのCVTは軽自動車やコンパクトカーの中で最良と評価したいレベル。
走りやすさと快適性どちらもレベル高い。
加速時も減速時もショックを感じさせず、アクセル開度によるエンジン回転数や加速力のバランスに違和感を感じない。他車と比較しても良さがわかりやすい。
ディーラーで試乗される際はただ運転するだけじゃなく、注目点を決めてから試乗された方がより多くの事がわかると思います。良かったらアクセル特性とかCVT特性を気にしてみて下さい。
Bセグメントのコンパクトカーでは現状オタンコCVTばかり。唐突だったりショックがあったり、もっさり感強かったり。筆者はこのCVTだけでヴィッツを選ぶ意味があるとまで感じる。気軽にスムーズに走れるのって、自動車で重要な部分。
ミッションなど加速特性が与える影響って大きい。操作が丁寧な方、ラフな方、神経使う方etc.様々なドライバーが方がいらっしゃる。
神経質に走るクルマも面白いけど、完成度で評価出来るのはこっち。ヴィッツのCVTは様々な運転の仕方に対応しているようなスムーズさがある。
軽自動車と比較すれば、滑らかな加速感と落ち着いた巡航、エンジン&ミッションの違いで軽自動車より高いランニングコストを払う価値があるとも思います。
車載ジャッキはなんと!こんなとこに!
ココはドコ??助手席の下です。出し入れ難解。さらにセクシーな体制を取らなきゃアクセスできない。リアシートに寝そべるようなスタイルまたは外にお尻を突き出して〜。
つまり、女性専用って事ですか!きゃ〜想像しちゃう。
真面目なハナシ、ヴィッツを所有されている方でも知らなかったりすると思う。 筆者ヒラリー、真面目にさがしましたよ。
とりあえず、これじゃいざという時に役立つかは微妙。そもそもタイヤ交換なんて思いっきりチカラ作業。出来なくたって良いんです。そのかわり、パンク修理材のご用意をぜひ。カー用品店で1000円未満で市販されています。
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エンジン質感 | |
新エンジン、もちろん実用性重視。 |
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ミッション質感 | |
コンパクトクラスで最も上質。滑らかに発進できる、停止できるCVT。 |
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足回りの質感 | |
ボディのしっかり感は伝わってくるんだけどね。 |
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内装の質感 | |
軽自動車が恋しい・・・。 |
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外装の質感 | |
優雅なお姫様が端正な王子様に変身。 |
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快適性 | |
リアシートの静粛性はコンパクトNo1クラス。 |
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お買い得度 | |
1000ccは安い。1300ccは思ったより高いのが残念。 |
ヴィッツちゃんどうしちゃったの?なんて心配になるほどチープな内装。
ルームランプのドア連動切り替えはやりやすいタイプで好感度大。
エンジンルームと車載ジャッキ。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。