間違いいっぱいの自動車選び。フィット(GD型)、1300と1500cc比較や試乗感。
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ホンダ・フィット(GD型)の試乗レポート。グレード「1.3W」と「1.5W」がメインです。
売れてるから数多い!。そしたら個性も欲しい。ドレスアップなどにも触れています。
2007年の現在、編集部「元お車整備士」がフィット1500ccを所有中。
試乗車はこのクルマがメインで、1300ccモデルやアフターパーツのレポートも含みます。
当ページでは試乗評価を基本に、車高調など交換用サスペンション、交換用ブレーキにも触れます。
ホンダのドル箱になったといわれるフィット。誰が見ても良くできてると唸らせてしまいます。
デビュー当時はライバルのヴィッツやマーチよりも、サイズ的にも内容的にも格上で、そのわりに値段は一緒。ホンダの儲けはあるのかって心配なくらいでした。
フィットはライバルと同価格ですぐれた内容。ボディデザインさえ気に入れば文句なし。コンパクトカーの枠を越え、カローラなども比較対象にしちゃって下さい。
フィットの特徴で一番は室内の広さ。2000ccクラスのセダンと比較できます。
また同クラス比較ならラゲッジスペースも広さにびっくり。
広いからってシートがケチられたわけじゃなく、、前も後ろもシートは大きいです。サイズが大きく、厚みもある。
それでも広いものは広いわけで、男性4人乗車だって問題なし。全くというのはいいすぎですが、旧世代コンパクトカーとはもうぜんぜん、比較になりません。
内外装デザインは好みが分かれそうだけど、旧世代からは一気にレベルアップ。実質先代モデルになるホンダ・ロゴと比較すれば、確実に時代が異なります。
それからボディカラーには個性的な色が多く用意されます。ポップにもおしゃれにも、色違い2台目まで欲しくなっちゃうかも。ついでにお母さんにも買ってあげて下さい。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
フィットの走行フィール。エンジンはトルク感あり、音もパンパンと元気いい。所有する友人に聞けば、燃費だって良好らしい。郊外だと20km/Lを目指せる燃費だそう。
どうやら凝った仕組みを導入したエンジンらしく、1気筒に2本のプラグを使用し、別々に制御するシステムらしい。
こういった新機構は、メンテナンス費用が不安。でもフィットの場合は、常時使うのは片方のプラグだけらしく、交換の必要があるのは片側だけらしい。
加速力やパワー感で1300ccと1500ccの比較すると、そこまで大きく変わらず。でも全開にすれば1500ccの方がやっぱり速い。
1500ccの方がいいのは間違いないわけですが、1人で運転する事が多ければ1300ccだって問題はありません。高速道路の合流でも困る事はないでしょう。
1300ccに乗って、アクセル全開にすることが多いというのなら、1500ccを選ぶことに。アクセル開度が低い場合にはどっちも一緒。1300ccと1500ccの違いは比較しなければわからない程度の差だったりする。加速力自体はね。
全開なら1500ccが速いのは間違いなく、1500ccなら100km/h巡航からの再加速も可能。
※フィットの足回りは前期と後期で別物です。
前期型は良くいえばシャキッと。悪く言えば渋い。イメージはパンパンパンパンしてる足回り。乗り心地と質感は最悪と言えるレベル。サスペンションのチープさがステアリングに伝わってくるので、同世代コンパクトの中でも、独特のチープさ感じる。
後期型は、スムーズになり質感が上がってます。乗り心地もある程度は改善され、ボディ剛性も高くなった様に錯覚するほど。どちらもカヤバ製のショックアブソーバーという事です。
(他のホンダ車は好評のショーワ製ショックアブソーバーを採用)。
もし中古でフィットを買うなら、前期型は待って!中期か後期が大きくオススメ。
フィットの室内とラゲッジスペースはびっくりするほど広い。コンパクトカーNo.1です。
この広さだけでフィットを選ぶ価値がある。スイフト、ヴィッツ、マーチ、コルト、デミオ、それぞれ良い点を持ちフィットの比較対象となりますが、リアシート使うなら選択肢はフィットのみ。
内装の質感は標準的。3代目デミオや3代目マーチよりはちょっといいし、2代目ヴィッツにはちょっと負ける。
また軽自動車のインパネ全体の質感が上がっているから、高級軽自動車には負けと感じるときも。
もう一つ、ライバル他車より優れている点。それはフィットのシート。大きめでコンパクトカーであるということを忘れさせてくれるシートです。
従来のコンパクトカーは女性をターゲットにしたサイズでしたが、フィットなら男性でも大きいと感じるくらいのサイズがあります。
今までシートが良くないと言われ続けたホンダですが、とりあえずサイズだけは立派すぎます。
これだけ気合いが入って、車格無視のずるいクルマがフィットですが、もちろん弱点だってあります。長所に比べれば弱点といえるほどのことでもないのですが。
まずはCVT、渋滞にはまるとギクシャクします。走り出しに神経を使います
次に静粛性。旧世代のコンパクトカーよりは断然いいとはいえ、やっぱり値段なり。特にリアシートに座るとうるさい。ヴィッツの方が快適です。
そして前期型フィットの乗り心地。ホンダ車全般で小さなゴツゴツは苦手ですが、輪を掛けて酷い。このあたりが弱点だと思います。ただしこの乗り心地、前期型よりは中期型、中期型よりは後期型とだんだん良くなっています。
ショックアブソーバーを変えると劇的に良くなります。乗った中ではエナペタル製ビルシュタインはとてもいい。テインやクスコは固くて初期の減衰力無し。乗り心地は悪化します。
最後にいかにもFF車らしいステアフィーリング。ハンドルを切った後の反力が強い強い。アクセルを踏み込むとグワッと中心に戻ろうとします。
参考までにキビキビした走りを楽しみたいなら、別のクルマ、スイフトやデミオがオススメ。フィットは安定しているのでどっしり感がある反面、コンパクトカーらしいキビキビ感は少なめ。派手にガンガンステアリングを切っていける懐の深さはあるので、そういう運転をすればキビキビと言えるかも。
このホームページは独断を偏見を多く含みつつも、「辛口」が特徴。その中で、このフィットについては非常にいい評価となっています。
従来までコンパクトカー最大の欠点といえば、室内の居住空間が狭いと言うこと。スペースが圧倒的に不足し、リアシートはもとより場合によってはフロントシートでさえ、大柄な男性は座れない程度でした。このフィットをホンダが発売したことで、居住空間に関するレベルは一気に向上。おまけに使いやすいラゲッジスペースといった特徴だって付いた。
トヨタの初代ヴィッツが登場した時には、質感ある内外装デザインで積極的に選べるコンパクトカーとしてインパクトがありましたが、ホンダからフィットが登場した時には、実用性を備えてきたという大きなインパクトを感じさせてくれました。
惜しいのは外装デザインと乗り心地だけ。あまりに人畜無害な平凡さ。コンパクトカーとしてコレはいけないでしょう。ただしクルマとしての基本性能なら、トヨタでいえばカローラクラスとその派生車種と勝負できます。いやドライバビリティでいえばフィットの勝ちかも。
FITモデル別の違いやマイナーチェンジ
その他の概要はリンク先で掲載中。
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フィット 初代
GD1 - L13A 1300cc 2004年〜
42B19L
フィット 2代目
GE6 - L13A 1300cc 2007年〜
42B19L
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
エンジン質感 | |
エンジンは1500cc、1300ccともにこのクラスでもっともスムーズ。そしてパワフル。海外のコンパクトカーを入れて比較しても文句なし。 |
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駆動系質感 | |
フィットは発進時にギクシャク、さらにもっさり変速、減速時もギクシャク。 |
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足回りの質感 | |
前期は最悪。中期後期ならなんとか許せる |
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内装の質感 | |
ロゴからはグッと進化。 |
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外装の質感 | |
初代フィット最大の弱点がこのデザイン。締まりが無くて不格好。まさに人畜無害系。不格好だから愛嬌がある。それは質感という面では評価は低い。 |
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快適性 | |
広さだけはワンランク上のクラスに迫るモノがある。 |
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パッケージング | |
ボディサイズはコンパクトながら室内は広い。コンパクトカーで比較すれば文句なしにフィット。 |
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お買い得度 | |
安い、広い、燃費も良い。さらに普通に走る。コストパフォーマンスは高い。 |
シビックタイプR流用のレカロシート。意外と希少なモデル。ドアトリムはアルカンターラで張り替え。本物は購入するのに誓約書にサインさせられ面倒くさい。
のっぺりしたドアトリムだから、内張の張り替えは簡単。本物のアルカンターラを使ったが耐久性という面ではオーバークオリティだった。
1300ccモデルのメーター。昼間&夜間。
1300ccモデルのエンジンルーム。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。