ホンダ・フリード(GB3)、グレードは「G」。コンパクトな3列シートミニバン。
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ホンダ・モビリオの後継車。モデル途中からはハイブリッドモデルも登場しています。2代目フリードのページが内容豊富です!
試乗内容は限定的。第一印象重視でより一般的な表現を心がけています。
フリードのポジションはモビリオの後継車。
いかにもなワンモーションフォルムで質感向上し、またキリッとしたフロントマスクでワンランク上の車格感を持つボディデザインが特徴。
シートタイプは5人乗りまたは7/8人乗りのコンパクトミニバンで、ベースはフィット系といわれます。
3列シートのクルマとして必要最小限といってもいいディメンションながら、ホイールベースが長め。それによりパッケージングはハイレベル。トヨタの同ジャンルのクルマ、シエンタより広い室内空間を持ちます。
ミニバンは絶対的に大きい方が使い勝手が良好。ですが、同じ機能性ならより小さく。あらゆる商品が歩んできた道です。
3列シートが欲しい。そして、必要最低限という言葉に美徳を感じるなら、ちょうどいい選択肢になりえます。
フリードのボディデザインは個性重視なタイプではなく、いうなら正統派。そんな正統派デザインで嫌みのないボディスタイルは、端正で質感高く立派。地味ではなく優れた特徴だと思います。
例えば先代となるホンダ・モビリオと比較すれば、高級感を感じさせるデザインになったのは一目瞭然。ワンランクどころかツーランク質感アップ。
またトヨタのコンパクトミニバンにシエンタがありますが、シエンタと比較してもフリードの方が高級に見えます。高価に見えるこれも、クルマ選びのポイント、そう考える方はフリードが魅力的ですね。
今までこのジャンルのクルマでは、人畜無害なスタイルが基本。質感は2の次。積極的に格好いいと思って買える車は皆無だったわけです。
フリードはボディデザインだけで選べそう。
万人受けと思われるシルエットに、ディテールサイドには強いキャラクターライン、ふろんとではトラッドなグリルにキリリとしたヘッドライト。
ワンランク上のクルマといっていい雰囲気が強いです。コンパクトカーでよくあるポップなデザインとは異なっています。
絶対的に小さいクルマなので、リア周りは妥協&手抜きといった感があり残念ですが、「第一は室内スペース」だろうと思えば、ここも納得です。
内装デザインはベースといわれるフィットとはしっかり差別化されています。
各部質感はフィットと同程度ながら、フリードはインパネにフラットなパネルが広く取られていて、プラスティック感が強調。こういった面積の差で質感は低く見えます。
面積広いと目立っちゃうというわけです。
さらに液晶表示部が少ないエアコン操作部、地味なスイッチなど。気にしなければなんてことない。でも気にされるならちょっと厳しい。
ホンダのディーラーは現在、全車種を取り扱っているので、いろいろなクルマの内装がチェックできます。例えばホンダ・フィットシャトルなんていうのもあります。
エンジンは4気筒1500ccの一本。ホンダエンジンの例に漏れず、同クラスライバル車より振動は少なめ。
ただライバルと比較してとっても優れているわけではなく、ちょっとだけいい、そんな実用エンジン (4気筒2000ccクラス以上ではかなり印象いいエンジンが多い)。
フリードの車重カタログ値は1300kg前後と重めです。1クラス上のトヨタ・ウィッシュが1800ccで1360kg、同ストリームが1400kg前後ということを考えれば軽くはありません。
重いクルマはパワー不足を感じやすいですが、気になるのは低速からの加速時だけ。2人乗車なら全然走ってくれるので心配はいりません。
フリードに限ったことではないですが、アクセルペダルに対するスロットル開度特性とかCVTの特性で、以前ほどパワー不足を感じません。
ミッションはCVT。運転感覚は比較的自然です。アクセル踏み込んだときにエンジン回転が先に上がってキープされるような状態は最小限。これはフィットにもいえることながら、ホンダCVTの特徴です。
嫌われ者といわれるCVTですが、人間の感覚に近いものなら問題は最小限。試乗される際は出来る限り多くの運転パターンで試乗してみて下さい。
ホンダのCVTはCVTオイルの交換が性能に直結しているといいます。クラッチの構造上スタート時にギクシャクするクルマもある。試乗車の状態によって評価も変わるので、疑問を感じたら営業マンに確認した方がいいです。
多人数乗車モデルは乗車人数によって大きくイメージが変わります。以下は2人乗車の場合にて。
乗り心地は固め。これは、幅が狭くて背が高いというフリードのディメンションを考えれば、仕方ないものなのかもしれません。決して快適でないのはどのミニバンでも一緒。アルファードだって乗り心地は悪いです。
フリードは小さい分だけひょこひょこし、あまりずっしりとはしていない。(速度を上げるほどハッキリする)。
ただ意外と重さがあるのでコンパクトカーよりは落ち着きがある。総じてクイックに動くという評価もできるが、ゆったりと移動できるわけではない。
乗り心地は、ボディの全高が高くて全長全幅が狭ければ、しょうがない部分もあります。柔らかいゴムやサスペンションを快適性優先にすると、走っている実感のないクルマになっちゃうみたいですし。
販売的に車格との兼ね合いだってあるはず。なのでモデルチェンジしても一気に改良されるものではありません。
このクラスの乗り心地が良くなったとすればその分、上級クラスが売れなくなるという問題をメーカーは抱えるわけです。
フリードのステアフィールはなかなか自然。
一般的に、電動パワステが一般的になってから上質感は上がった一方で、違和感は増えた感があります。
フィーリングが今一つで、路面の感触がなかったり、運転してる感覚が希薄だったり...。
つまり納得できる電動パワステは皆無とも感じていました。
そんな中でホンダは2代目ストリームで納得のフィーリングを見せてくれて、こういうのもいいね、と思えるようになってきた。
フリードのハンドリングは、ロール剛性が高めです。急にグラッとロールすることがないため、クネクネ道をよく走る人にはラクだと思います。
スタビライザーが固いのかジオメトリーか。ロールしないクルマ=フラット感=走りやすいでしょってクルマが多いです。
雨の日や雪の日は、ロール剛性高いと逆に神経使う事もありますが、そこまで固くはないので心配は感じません。
フリードは箱形でハイトワゴン。この手のクルマですから乗り心地にはある程度の妥協が必要です。
それからブレーキングでフロントが沈みやすく一気に戻るのも、後ろに人が乗ってなければ仕方ないところ。
ウィッシュなども同じような感じで、サスの固さから想像する以上にフロントが動くと、ちょっとビックリ。ただこれに関しては同じ箱形でも、上級ミニバンならけっこう良くできています。
ホンダという名前から想像するイメージって面白いほど人それぞれ。考えれば車種ごとに、走る感触が大きく違ったりもする。
ブランドイメージは統一感あるフロントマスクに任せ、走行キャラクターは個々のクルマに合わせて最適解を求めるって感じなのかな。
フィット系のモデルって走りにくさを感じるし安定性も低かったり。サスペンションは固め&ピョコピョコ系。
一方でストリームなどシビック系では、走りやすさも上質感も考えられているように感じる。まだ電動パワステが出たての頃、ストリームのステアフィールはライバルより大きく好ましいモノだった。
油圧パワステと間違ってしまうような感触。回した感触が似ている。電動パワステがEPSと呼ばれたアコード/トルネオもそう。
筆者的にホンダといえば、ここぞという部分にはこだわってモノ作りをするという印象。本気の時のホンダって、わかりやすい魅力が凄いし、CMだって積極的にイケイケ。
そのぶん手抜きされる部分もよく目立つ。当たればドンピシャいい買い物。外せば気に入るように車に合わせなきゃ。
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フリード
GB3 - L15A 1500cc 2008年〜
42B19L
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フリードハイブリッド
チタン調カラーステアリング
FF車はCVT、4WD車は5AT
クルーズコントロールはステアリングスイッチ
大きなサンルーフ
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。