間違いいっぱいの自動車選び、ホンダ・フィットシャトル・ハイブリッド(GP2)の試乗レポート。
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サラッと読めるちょっと簡単試乗記だったんですが、複数回の試乗・追記でまとまりなくなりました。申し訳ございません。
おそらくホンダで最も有名な車種、フィット。
そのフィットのワゴン版がフィットシャトル。
シャトルにモーターと電池を積んだのがフィットシャトルハイブリッド。
ボディサイズは4410/1695/1540mm。車両価格は181万円〜。
フィットをベースに全長をストレッチさせ、リアスペースを延長したのが「フィットシャトル」。簡単に言えばワゴンボディです。
リアの荷室周りがストレッチ。ワゴンらしく延長されています。
ホンダのアナウンスによれば、ボディ延長に合わせ、剛性アップと静粛性アップも盛り込んだとの事。格付けすればサイズも内容も、フィットより上級車種になっています。排気量は1500cc、価格は15万円アップ。
実はリアの延長に合わせ、フロントセクションも延長。素のフィットからすればなんと!合計で”51cm”も伸びました!(フロント18cm、リア33cm延長)。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
「フィットシャトル」にモーターとバッテリーを積んだのが「フィットシャトルハイブリッド」。
1300ccエンジンに走行用モーターの組み合わせ。
車両価格はフィットシャトルにプラス20万円の181万円〜。
フィットシャトルハイブリッドでは、ハイブリッド車に乗ってみたい!というユーザーの好奇心に、20万以内の差額で応えてくれます。
トヨタ式ハイブリッドとは違い、簡易的と言われるホンダ式ハイブリッドですが、この価格設定はなかなか絶妙。
素のフィットは概ね120万円ですから、そこからすれば60万円ほど高くなっています。
これを燃料代の差で取り戻そうとすれば、大変な領域。車両が高ければ月々ローンで支払う金額が高くなるわけです。毎月のガソリン代が安くなっても、よほどの燃費の差+走行距離の多さが必要です。
単純にハイブリッドだから高いって訳ではなくて、内容が向上しています。
素のフィットと比較すれば、ボディサイズは別物。装備や内装は立派に。素のシャトルと比較してもリアシートの乗り心地が向上しています。
負担するコストで比較すればメリットなくても、「フィットの中ではプレミアム」なポジション。満足度は高いと思います。
ということで、経済的な魅力は減ってプレミアム感が高められたのがフィットシャトルハイブリッドと言えそうです。
リアアンダートレイの広さなんて圧巻!バンとしての使い勝手は伝統あるライバルのカローラフィールダーに迫り、ラゲッジ奥行きだって実測で3センチほど長い。
試乗したのはフィットシャトルハイブリッド。GP2型。2012年式のほぼ新車で、グレードはスマートセレクション。車両価格は約190万円。
ホンダディーラーの所有車で、アコードセダンとどちらか購入前提ということで試乗車をお借りしました(結果はアコードを購入)。
ということで、今回の評価評論は1泊2日の試乗レポートです。ボディ全長が伸びて電池とモーターを積んで、快適性も若干改善されたフィットシャトルハイブリッド。
※写真は同型のフィットシャトル及びフィットの写真で代用している部分もございます。
フィットシャトルハイブリッド、内装の基本デザインは素のフィットと共通です。
コンパクトカーとしては手数が多く凝ったデザインだから、低品質感はうけません。「Bセグメント以上Cセグメント以下」というシャトルハイブリッドでも通用していると思います。
インパネ形状はちょっと個性的。カローラフィールダーやウイングロードなどは普遍的で端正。シャトルハイブリッドも価格を考えれば、そうした方向性が合っていると思います。
素のフィットと比較すれば、細部は立派に加飾されます。例えばメーターパネル。各メーターにメッキリングが追加され、立派な印象に。
奥行き感が高いこのデザインにピッタリで、効果的な加飾ですよね。同時にメーターパネル内には液晶ディスプレイも備わります。
メーター部ドライバーが最も見る部分なので、ここにコストを掛けると立派に見えるのでしょう。
それ以外の装飾は普通で、よくある装飾です。本音は、やっぱりフィットだねという内装。「パッと見がよく見えるファッションアイテム」と同じ雰囲気といいますか。ほんとは、価格・車格あった基本的な質感、装備、そんな内装が魅力です。ストリーム買っちゃいますかw
試乗、走り出します。まずはドライバーズシートから。相変わらず大きめのシートはいいです。
通常のフィットと違うのは、ブレーキやコーナーでの反応。
少しだけ速度を上げてコーナーに入ると、ハンドル切ってワンテンポ遅れてから舵角分のヨーが立ち上がり、ロールをして曲がります。
ちょっと遅れてグラッとくる感じです。
遅れたあとに、強めにヨーが立ち上がるから、雑な操作や素早い操作は控えなければなりません。
運転していれば、様々な状況があるわけで、ハンドル切り遅れる場面もあると思います。そういう時は仕方ないですが、滑らかに乗るには、慣れが必要なタイプ。
フィットシャトルハイブリッドに初めて試乗した際にはリアシートに座ったため、ドライバーのハンドルの切り方が荒いかなと感じてしまいました。
よく出来たクルマだと、適当にハンドル切っても不快感なく曲がってくれます。フィットシャトルハイブリッドでは、早めの位置から少しずつゆっくりと、そんなハンドル操作を覚えるにはちょうど良いです。
※フィットファミリー、走行性能はあまり自然と思えるものではありません。
センタータンクも長所があれば短所もあるのか?詳しくはフィットのページで触れています。
ハンドリングは、市街地や幹線道路でのディーラー試乗では、わかりにくいポイントだと思います。
試乗の際はできれば2人以上でディーラーに行き、同乗チェックもできたら良いです。もしくは営業マンに運転して貰うことも、快く承諾してくれるはずです。
実際に購入後、リアシートは大切なゲストをお迎えする場所、あんまり不快だと誰も乗ってくれなくなっちゃいます。大人になるとね。
アクセルレスポンスは悪く、加速時にトルクが付いてきません。ミリ単位のアクセルワークに答えてくれるだけのトルクがあるか?といわれれば、ノーとなります。
これはハイブリッドの問題かもしれないし、ミッションの問題かもしれません。というより、ハイブリッドが速いというは現在まだ、幻想です。
アクセルワークって、エコを重視したクルマでは、反応はなくても、「ちょっと戻す」という動作は燃費削減において重要な動作です。アクセル開度メーターでいえば1%とかのコントロールですが、これが燃費の差になります。
ホンダのハイブリッド車は、CR-Zを購入して体感しています。印象はCR-Zの試乗ページで!
試乗したグレードは「スマートセレクション」。お値段は190万円強。
この価格となると、ストリームやウィッシュ、プレマシーの低価格グレードと同価格帯。価格とクルマの内容を考えると微妙です。
ほかにも本格的なCセグメント(元からCセグメント車)だって車両価格が近い。オーリスとかインプレッサとかアクセラとかね。
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インパネのシボはこの部分だけ立派に見える。助手席前のこの部分はアッパートレイになっている。
メーター周りにはメッキリングが付く。このあたりは素のフィットと差別化される。真正面から見ない方が立体感が強調される。
上段がフィットシャトル。下段がフィット。奥行きはおおざっぱに言って30センチの差がある。
リアアンダートレイ。上段:ハイブリッド車。下段:ハイブリッド車以外のフィットシャトル。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。