試乗車は未来的感覚溢れるトヨタ・プリウス(3代目2009年式)。エンジン+モーター+バッテリーのハイブリッド!
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3代目となった今回のプリウスと、先代プリウスとの大きな違いは、燃費の向上が上げられます。ハイブリッドカーなので一番重要なポイントですね。
2代目プリウスでは35km/Lの燃費に対し、3代目では38.0km/Lの「カタログ燃費」になっています。
3代目プリウスでは、今までの1500ccから1800ccに排気量を拡大、アシストするモーターの出力も60kW(82PS)にパワーアップ。2代目プリウスの50kW(68PS)からパワーアップしています。
実際にはバッテリーの関係から、モーターの最大出力は発揮しないと予想します。
ハイブリッドシステムを含むパワーユニットは、100%近く新開発しているとアナウンスされます。
バッテリーという重量物が大きくなり、エンジン排気量だって大きくなれば燃費悪化の要因とも思われます。
しかし、低速時の無駄はエンジン停止で抑制。巡航時はより低いエンジン回転数で走行し燃費向上。新開発ユニットは動力伝達がスムーズになって効率アップ。という感じみたいです。
エンジンはアトキンソンサイクル(実排気量は2割減、熱効率はディーゼル並み)、実排気量は1400cc程度になります。
ハイブリッドシステムの強化が最も大きな変化ながら、リアシートの居住性向上、ボディデザインの魅力向上も大きな変化でしょう。
最新のシステムを味わうという魅力もありますが、プリウスはエコノミーが主目的。ランニングコスト・ガソリン代を安くすることが目的のクルマです。
プリウスの燃費の「23km/L」、ガソリン1リッター「120円」としてシミュレーション。
燃費「13km/L」のクルマ。
ガソリン価格が1リットル「150円」の場合。
プリウスとその他の一般車で燃料代を比較してみました。
プリウスの優位性はガソリン価格に左右されるわけですが、1万km走ると4万円〜6万円、10万キロ走ると40万円〜50万円安くなります。
プリウスを買って得をするかどうかは、車両代と燃料代の合計で決まります。「ローン返済金とガソリン代金」、合計金額が安い方が偉いです。
プリウスを買って10万km走るとすると、車両価格で50万円安いクルマとトントン。プリウスには制御起動用バッテリー(走行用バッテリーとは別、室内用なので高い)があるので、実質的には45万円安いクルマとトントンといったとこでしょうか。
(金利は割愛。ガソリン価格により試算は変動)。
プリウスの価格は205万円〜と安くなりましたが、他のクルマも燃費が良くなっています。
ハイブリッド補助金vs他のクルマなら値引き。このへんの勝負です。
10万km走って、カローラとトントン。ローンで買えばローン返済金が高いかガソリン代が高いかになります。月2000キロ走って4年でトントンなくらいです。
一般的な走行距離だと、プリウスだからって得をしないわけです。
これが、地方の通勤利用など、片道40、50kmと走行される方だと金額的にお得です。プリウスを買って20万km走れば、金額的に十分得をする計算です。
ボディデザインは基本が美しく、ディテールも優れ、魅力的なデザインだと思います。きっと多くの方に評価されるデザインでしょう。
試乗すれば2代目よりスポーティで乗り心地も多少改善、ワンランク上の上質感があります。
2代目プリウスとの比較では、安っぽさがとれて、しっとり感、重厚感がプラスされました。
クルマ全体で見ればレベル低いのは変わらずです。
経済性も居住性もボディデザインもレベルアップ。しかし、200万円以下クラスで比較しても、質感は最低に近いレベル。残念ですが仕方ありません。
イニシャルコストもランニングコストも安くて、クルマにかかるコストが安ければ最高。ということで、質に関する評価は割愛します。
の代わり、カヤバ製ショックアブソーバーは寿命の長さがウリ。プリウスのようにたくさん距離を走ってこそお得なクルマでは、長所だと思います。
プリウスにはグレード・タイプによって異なるショックアブソーバーが使われています。という話です。サスペンションショックにはスムーズなタイプと渋いタイプがあるらしく、これは購入時に要確認です。
プリウスは通勤がメインの実用車。それを大前提としながら評価させて頂きます。
静粛性、エンジンが止まっている間は、もちろん最高。振動だってありません。モーターだけで走行する感覚もスムーズで他にない感覚です。
ただ、うるさいときはものすごくうるさい。遮音材が最小限なのは、リアドアを閉める音でもわかります。外部からの音は容赦なく室内に入ってきて、さらに上り坂など、ものすごいエンジン音が伝わってきます。
走行中、急にエンジン回転が上がると、びっくりするほど気になります。試乗すればわかると思います。
インパネデザインは、プラットホームが一緒のオーリスやブレイドと同じ印象です。プリウスも基本的な造形が似ています。コストの関係から同じ部品を多用しているのかもしれません。
内装の形状的なデザインは、未来的で優雅に美しいデザインです。見た目は、価格以上の立派感!
3代目プリウスの内装を先代プリウスと比較すると、見た目上のデザインはワンランク上がって立派になりましたが、コスト削減した分、触った感触など質感という面では先代プリウスより劣ります。
インパネまわりがパコパコ、グローブボックスなどもかなりパコパコです。
プリウスのインパネには、大きな液晶画面があり、視線が集中、立派な印象をうけやすいものです。
これはプリウスの大きな特徴で、例えば価格の近い上級コンパクトカーと比較しても、プリウスの内装が豪華と感じると思います。
液晶部分に関する逸話では、バックライトにピンク系の光源を採用してコスト削減、その上にカバーを被せて変色させていると言われます。マイナーチェンジ等で白系のバックライトに変わればシャープさはグッとアップ。魅力は一段とアップしそうです。
プリウスの「L」というベースグレードでは運転席シートリフターが省かれています。シートが上下するあれです。
平均的な体格の方なら問題ないのですが、試乗時は要チェック。基本的には上のグレードが試乗車だったりします。
(例えばウィッシュなどはベースグレードでもシートリフター標準なので残念)
同じくベースグレードでは、スマートキーのドアロックオープンセンサーが運転席にしかついていないというのもあります。上級グレードが試乗車だと、購入するまで気が付かない可能性もあるのでご注意をどうぞ。
車両価格200万円でプレミオやアリオンを買うと、プリウスより静かで乗り心地もいい。でも古い価値観に縛られる。
ヴィッツやフィットなどコンパクトカーだと、プリウスより安いし気楽に使いやすい。でもちょっと貧乏くさい。
ならばということでインサイトと比較すれば、車格感はプリウスが上。でも乗り心地は同レベルか劣るくらい。
これらの中で、走行距離が多い地方のハイペース通勤を考えると、もっとも余裕があるのがプリウス。くねくねも多いハイペース通勤専門なら、プリウスがスペシャルです。
プリウスのモデル別の違いや比較
その他の概要はリンク先で掲載中。
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12Vバッテリーも室内設置用の専用品。
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
エンジン質感 | |
がまんがまん。 |
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足回りの質感 | |
がまんがまん。 |
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内装の質感 | |
デザインはがんばっている。 |
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外装の質感 | |
グッとバランス良く感じられるようになりました。 |
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快適性 | |
がまんがまん。 |
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パッケージング | |
リアシートは広くなった。ハイブリッドだけど遜色なし。 |
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先進性 | |
このまま突っ走っちゃって下さい。 |
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お買い得度 | |
走行距離の多い方には経済性高い。 |
システムスタートボタンは左側。
バッテリーの冷却に関する通風口。大きな音量でファンが回り出すのは確認出来なかった。
リアシートのステップ部分はこんな感じ。
ドアは閉めても叩いてもパカパカ。特にリアドアは。。。はい!軽量ならえらいんですね。
ラゲッジはフロアが高い。
ラゲッジにはトノカバー付き。
リアアンダートレイ。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。