間違いいっぱいの自動車選び。VWゴルフ(7型)。7型と呼ばれる7世代目のゴルフです。
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VW(フォルクスワーゲン)ゴルフ(7型)。グレード「トレンドライン」の試乗レポートです。
2013年に登場した、7世代目のゴルフ。「ゴルフ7」「7型ゴルフ」などと呼ばれます。トレンドラインは最もベーシックなグレードで、ターボ付き1200ccエンジンに7速DSGが組み合わされます。
試乗車はゴルフ7でグレードは「トレンドライン」です。純正ナビゲーションがオンダッシュタイプとなる初期のモデルで、オドメーターが示す総走行距離は2000km弱。
先日はゴルフ7・ハイラインに試乗し、Dセグメントに迫る内容を持つCセグメントと、相当な驚きを味わせてくれました。お値段はちょっと高く、約300万円。
トレンドラインは250万円弱と価格が魅力!ハイラインの良さを持ったまま、エンジンと機能装備が簡略化されたグレードだと勝手に思い込んでおり、期待高まります。
試乗してみれば完全に別物。ハイラインとトレンドラインは予想以上に別物でした。
トレンドラインの走行感覚は知人にオススメしにくいもの。もちろんVWらしい良さも感じられる。しかしそれ以上に欠点が大きすぎ。残念な意味でう〜ん;;と困っちゃう。
もしかしたら試乗車の個体差で差が大きい可能性も。そこまで考えちゃってます。
このナビを「純正ナビです!」なんて売ってるモデルだから、煮詰めや調整が中途半端な「間に合わせモデル」の可能性も。
数ヶ月したらナビもサスペンションも、こっそり改良されたモデルに変わっているかもしれません。
ハイラインと比較した際の、主たるコンポーネンツ差異。
排気量の差は僅かなのに、車重の差が大きくないですか??
実際は、走って良ければ型式なんて何でも良いはず。安いパネル使った液晶テレビでも、良く写ってる事があるのと一緒ね。その逆もしかり。
ハイラインに劣る部分を簡単にいえば、乗り心地の質感が悪化し、滑らかに走行するには神経を使うように。ドライバーの快適性で劣るわけです。
比較と評価はゴルフ7ハイラインの他、筆者が現在日常的に利用しているVWシロッコ、また5型、6型ゴルフあたりを踏まえて。
他メーカーではマツダ・アクセラがデビューしたので国産Cセグメント車や同価格帯のモデルとも比較してみます。
多くのモデルでデビュー時は高く評価されます。いきなり厳しい評価をされる車種はほとんどなく、むしろ極端なほどヨイショされるわけです。
トレンドに合わせた新しいモノを送り出すのだから、これは当然。ユーザーからしても好ましい評価されているレポートは、気持ち良いものだと思います。
なぜか急に、ハードルが高くなってる!内緒にされていた弱点が書かれている!
文句言っても仕方ありません。試乗レポートではとりあえず、執筆年月を確認して下さい。当サイトではページ上部に記載しています。
で、ゴルフ7。現在、デビュー後10ヶ月目。この間にマツダから3代目となるアクセラがデビュー。ゴルフとはライバル関係だから、必然的に相対評価は変わってきます。
※内容は辛口評価です。試乗のチェックポイントを重視!
内装の形状や質感、受ける印象はハイラインと一緒。普遍的な造形を基本に要所要所は質感を感じさせてくれる造形を組み合わせ、立派に見せてくれます。
インパネは個性を狙ったデザインではなく、普遍的造形で質感高いのが魅力。
インパネだけでなく、ドア内張など見てもスタイリッシュ。メーターパネルは上下方向に傾斜角度が付いて奥行感を演出。こうしたポイントが質感の高さに繋がります。
普遍的なら、操作感もわかりやすく、あるべき箇所にあるべきモノがある安心感。
ただしディティールは、VWらしい落ち着いたデザインが少し、華やかな方向に変わってきたようです。
ステアリングの革は触り心地と機能性のバランス良好。200万円台の国産車では、”本革なんて名前だけ...”。そんなクルマもあったりするけど、ゴルフは大丈夫。
またシフトセレクターの操作感、軽く滑らかな上で節度感ある。これなら積極的に動かしたくなるし間違いも減る。
良い点ばかりでなく悪い点もある、”味の濃さ”こそ、輸入車の魅力。
総合バランスの高いゴルフといえど、やっぱりドイツ車。日本車に慣れた日本人から見れば笑っちゃうような箇所がある。
デビュー直後のモデルは、純正ナビがオンダッシュタイプ。わざわざ内装パネルに切り込みを入れて取り付けされる本格派。写真の状態で「純正ナビ」です。
ナビがビルトインタイプ(埋め込み型)になるのはデビューから半年後。事情はあれど焦ってデビューするのってカッコ悪いと思います。
伝統のインターフェイスも健在。相変わらずの回し心地がチープなロータリースイッチ。タッチいいスイッチもあるけど、ここは変わらないよね。
シートなど生地部分は、余裕の仕立てかとと思えば裁縫レベルは低かったり。そんな感じでチカラの入れ具合・抜き具合が面白い。
ゴルフ・トレンドラインと近い国産250万円クラスだと、マークXなら前々から上級車志向の内装で、2013年デビューのエクストレイルやオデッセイ、落ち着いた内装デザインを採用しつつ、質感高い。
また同クラスのアクセラ、インプレッサ、オーリスも最近は立派。
普遍性高い内装はトレンドかもしれないけど、先進性を感じさせてくれるデザインとか、そういった内装デザインの方が魅力長持ちなのかと思います。
2008年のオデッセイなど時間経過しても魅力的です。
フロントシートは期待通りのサイズで、柔らかくクッション性も良くなった。クルマの挙動がわかりにくいと思えば固いシートに交換すればいいし、この柔らかさが好ましいと感じる人が多いと思う。筆者もそう。
シート座面はやや長め。足を伸ばしたドラポジを好まれる方だと、ヒザ後に圧迫感を感じるかもしれない。そうした場合はゆるめに座る必要がある。
ここもクッションが柔らかくなった影響などで、従来ほどは気にならなくなった。
ドライビングポジションについて、ペダルレイアウトはこれ、日本のコンパクトカーよりいいんじゃない?
ブレーキペダルが右足で踏みやすい位置にある。内寄り過ぎずサイズなども工夫されていると思う。
上半身、こちらは着座姿勢によって評価が分かれそう。高めにドラポジを取る場合は気にならず。低めにドラポジを取る場合に違和感がある。
他のVW車もそうだけど、シートを下げるとハンドルの位置や角度が合わなかったり、メーター上部が隠れてしまったり、考えればハンドルの付け根位置が高いかも。
ドラポジの自由度は高いから、いろいろ調整できます。クルマに合わせた調整をすれば、それが運転に適したドラポジなのかもしれません。
これだけ覚えればもう安心!初めての輸入車試乗でも困る事はありません。
準備中
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
ボディデザイン、全体的なイメージはゴルフらしい形状ながら、よく見れば大きく変わっているじゃないですか!6型ゴルフがボリューム感を重視したラウンド形状、7型ゴルフはカチッとした精密感を重視した感じに。
自動車は高価な資産だから、所有満足度だって大きなポイント。商用車のように機能性一辺倒では人気車にはなりません。
6型ゴルフから見ると、特にフロント部分の質感がアップ。写真のように、エンジンフードの強いプレスラインには目が釘付けになってしまう。
照明下でのコントラストはすごい。これ、濃紺色じゃないんですよ。
サイドのキャラクターラインはリアドアで切れている。そういえば6型はCピラー下部まで続いていた。
だから7型ゴルフのCピラーはそっけない形状も含めて貧相に見える。Cピラーにリアドアパネル、リアハッチ、実用車らしさを表現しているから、走行感覚とのギャップがものすごい。
6型の時代、VWポロと比較すれば、まとまり感はポロが上だったと思う。7型世代のポロがデビューしたら、ゴルフの見え方が変わるかな。
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エンジン質感 | |
ノイズ&振動は少ない良いエンジン。ただし低レベルな演出とフィールに苦言を残す。 |
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駆動系質感 | |
滑らかな運転には慣れが必要。 |
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足回りの質感 | |
ホントにゴルフ?柔らかくそれでいて直進性高い。 |
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内装の質感 | |
バックミラーを見なければまるでセダンのよう。奇をてらわず落ち着いている。 |
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外装の質感 | |
塊感あってフロントは高級感ある。でも全体的にはクエスチョンマーク。 |
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快適性 | |
今回の試乗車ではハイラインに劣る印象。挙動が大きくドライバー次第で相当異なる。 |
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扱いやすさ | |
エンジン&ミッションの扱いにくさは閉口。サスが柔らかいからより挙動が伝わる。 |
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お買い得度 | |
安全装備充実。しかし予算が許せばハイラインがベストバリューか。 |
これでも純正ナビ。笑うしかありません。ナビゲーション本体はグローブボックス内に設置。
ハイラインより落ち着いたセンターパネル。
多くのロータリースイッチ(回すスイッチ)の触り心地は相変わらずよろしくない。ミラーのスイッチは特に酷いのが相変わらず。
そろそろ改善を望みます。
ペダルレイアウト。ステアリング中央がずれていてごめんなさい。
アクセルペダルは内寄りながら、ブレーキペダルは右足で踏める位置にある。アクセルペダルはつり下げ式に変更になった。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。