VWビートル「ターボ」。比較はVWシロッコRや5型6型ゴルフ、7型ゴルフRやポロGTIなどが対象です。
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通称ザ・ビートル、VWビートル(16CPL)グレード「ターボ」の試乗レポートです。
VWビートルといえばファニーカー(見た目が可愛いクルマ)の代表的存在。「内容じゃない!華のあるクルマがほしい!」そんな欲求に応えてくれる1台です。
最近発売されたビートルでは、先代が”ニュービートル”、今回が”ザ・ビートル”。 ザ・ビートルは復活後の2世代目モデルです。
試乗車は黄色いザ・ビートル・ターボ。2014年式。イエローなボディカラーが素晴らしく似合うクルマです。
オプションの「クールスターパッケージ」付きで、ディスチャージと室内追加メーター等のセット(価格21万円程度)。同パッケージは日本に輸入されるビートルにはほぼ付いてるという噂です。
タイヤは235幅のコンチネンタル「スポーツコンタクト3」。いわゆるSC3です。このタイヤは筆者ヒラリー男爵、購入して使用した経験あるので、タイヤの特徴も踏まえて試乗レポに進みます。
ターボ過給器付き2000ccエンジンを搭載したのがこの「ターボ」というグレード。
通称「ザ・ビートル・ターボ」。実質的に2014年、日本でも追加されたグレードです。
ゴルフやポロなど実用車らしさに飽きてくると、「華」のあるクルマが魅力的に映ってくる。
そんな時、乗り味の「質感」ではなくファッション的な「華」を重視した選択肢がビートル。ゴルフGTIの形状違いなんて思ってはいけません。
ボディデザインだけでなく、キャラクターデザインが異なります。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
ザ・ビートル・ターボ、このクルマの乗り味は個性的です。
一連のゴルフファミリーの中で外観デザイン違いかと思えば、実は別物でした。「ゴルフやポロのデザイン違いでしょ?」いやいやw
試乗すれば似てる部分も多いけど、異なった味付けがされている部分がいろいろ。それは内外装じゃなくて、運転や同乗した感覚としてね。
VWといえば高い上級感がウリ。だからビートルも上級車的な質感を想像して試乗すれば、全然異なる事に気付く。
ビートルの魅力を一言で表せば、「荒っぽさ」であり「レトロ感」
であり、また、
7型ゴルフRを「洗練」と表現すればビートルは「調整不足」。わざと?だよね??
VWブランドや高価な価格に期待して試乗すれば、ビートルは完全に期待はずれ。
限られた予算で最も優れたクルマを買おう!って場合は手を出しちゃダメw
VWだから立派だろうってローンを組めば、後で後悔してしまう可能性。
乗り味はちょっと、昔のクルマの感覚。この昔っぽい運転感覚を長所と考えられる方ならば、ビートルは非常に魅力的。個性的かつニューレトロな魅力的エクステリアデザインで、古いクルマの運転感価格が味わえる。
こんな感じなんで、真面目な方の真面目なクルマ選びだったら、ビートルは候補から外した方が無難です。同じ予算で立派なクルマは他にあります。
トルクステアやブルブル感を楽しいと感じ、その喜びに400万円ほど出せる方の為のクルマというワケです。
乗り心地や静粛性といった快適性能について。ザ・ビートルターボの欠点であり長所であり、もしからしたらウリかもしれない部分。
どんな感じかといえば、VWらしいボディ剛性感はいつもの味ながら、音や振動が最近のVWらしくない。
乗り心地だってお世辞にもいいとは言えず。
欧州車で上級グレードといえば、よく調教され、洗練された煮詰めが魅力。しかしこのザ・ビートルターボはちょっと違う。わざと作られた演出かもしれないし、志しが低いのかもしれない。
普通の路面で感じる乗り心地は固く、荒っぽい。サスペンションの質感といえばよく「しっとり」なんて表現がされるけど、それとは正反対。
運転席に座っても助手席に座っても、雑な固さを感じる。サスペンションがあんまり動かない部分では、けっこう渋めだよね。フリクションを固いタイヤが強調する。
例えばゴルフ7がバイパスバルブ付きショックアブソーバーだとすると、ビートルは昔ながらのそれ。
いつものVWらしさを感じるのは、大きめの段差を越えた時。条件が合えば段差から想像するよりボディの動きは少ない。
それから足回りからのコトコト音の小ささ。サスペンション周辺からの音が乗り心地に与える影響は大きいから、もしカチャカチャとした音が響いてくれば、もっと乗り心地が悪く感じてしまうことだろう。さすがにそこまでは昔のクルマらしさをシミュレートしてないw
ちょっと舗装が荒い道だと、ハッチ周辺からミシミシ音が聞こえる。
車内の乗員が感じる静粛性は概ね、不快じゃない。ただし、自車が発する音が嫌いじゃ無ければ!
VWらしく車外からの音は相応にシャットアウト。5型ゴルフというより6型ゴルフに近い感じ。
時速100kmでも乗員の会話を妨げない程度の静粛性は確保。国産Bセグコンパクトとは全然違います。
だからといってトヨタ車みたいに静かなワケじゃない。自車が発する音、ある種の演出だろうけど、これがスゴイ!絶対に好みが分かれるって断言していいくらい。
エンジン回転数を上げた時の、絶対的な音量は小さめ。主張強いのは普段の低回転領域。
発進時から低速時、ブルブルとした振動を出し、個性的な排気音がミックスされて乗員に伝わる。
なんというかそう、スバルの水平対向エンジンみたいな音が聞こえてくる。まとまりのないポロポロとした音で、音質は2000ccターボとは思えないほど中音域がメインの軽い音。
この、振動と音が、ビートルのビートルらしさを表現。好きなら他人の評価なんて関係なし。VWも遊んじゃってるのか?ノリが素敵です!w
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
発進から時速40kmあたりまで、ブルブルな振動を感じる。助手席に座っていれば、フロアが振動してるのが分かる。
いってみればスバル・レガシィみたいな振動。4WDでもないし水平対向でも無いんだけどね。
イヤな振動が続くのって、快適なクルマに慣れた方だときっと厳しい。
だって、トイレをガマンしてる時なんて超大変w そういうシチュエーションも必ずあるでしょ。
質感の高さより個性の強さ。ただし、トヨタの高級車アルファード/ヴェルファイアよりは良い乗り心地だよ。
乗り心地はそう、新車装着のタイヤ(コンチ・スポーツコンタクト)を別のタイヤに交換すれば、改善される可能性もある。ドタバタ感が軽減されれば、少しは評価も変わりそう。
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エンジン質感 | |
質感というより独特の個性が強調。 |
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駆動系質感 | |
やっぱりDSGのアラが目立つ。 |
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足回りの質感 | |
良く動く。新車時装着タイヤがきつい。 |
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内装の質感 | |
光沢パネルを大きく採用したのは好感度大。 |
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外装の質感 | |
趣味性高い。 |
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快適性 | |
乗り味もノイズも、荒っぽさが目立つ。 |
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お買い得度 | |
まじめな方には向きません。損得考えずに選べる方専用。 |
内装はとにかく、この光沢パネル多用が素晴らしい。あえて目立つ位置に採用したところなど、遊び心とGoサインに超好感!
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。