VWビートル「ターボ」。比較はVWシロッコRや5型6型ゴルフ、7型ゴルフRやポロGTIなどが対象です。
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通称ザ・ビートル、VWビートル(16CPL)グレード「ターボ」の試乗レポートです。
「地味&古ぼかしい」という印象と、「派手だね」という印象を両方感じるのがザ・ビートルのダッシュボード。ちなみにザ・ビートルでは一輪挿しは廃止とのこと。
画像左はセンタークラスター下部のエアコン操作部。
ノッペリ感が強く、20年前のパーツをそのまま流用しているみたいに思えちゃう。カッコ良く表現すればレトロチック。未だに根強い人気を誇る昔のビートルの影響だね。
右の画像は3連メーター。スポーティというよりレトロなデザインのアナログメーター。
メインメーターのデザインもレトロチック。レトロかつドイツ車らしさが強い。
グラフィカルな液晶表示部が現代のクルマをアピールするものの、全体ではデザインはシンプルさを強調。
大きなサイズでセンターに座るスピードメーターは、国産コンパクトカーのシンプルさも思い出す。
軟質パネルだから高級なんていうつもりはありません。
立派と感じるのは走行中に振動しにくいという部分。物には固有振動数というのがあって、振動しやすい周波数があるわけだけど、走行中のノイズを考えればダッシュボードは重量があった方が耳障りなノイズになりにくい。音=振動ね。
国産車の低〜中価格モデルでは往々にしてダッシュパネル素材が軽く、薄めの場合が多く、走行中に遮音しつつもスピーカーになっている。
簡単に言うと、走行ノイズ拡声器だね。奥行きある立派な内装デザインのクルマほどその傾向が強い。
助手席前のパネル、実は制振材塗布で効果の高い場所だったりする。D.I.Y.なら鉄板よりパネル裏にがんばるとOK。
ビートルでは、ここはレトロ感を演出せず、質感向上とお見受けしました。面積が小さいのも関係してるはず。輸入車の内装は質感高いという評価は、こうした見えにくい取り組みも評価されてるんだと考えています。
左の画像は助手席前〜ドアトリム。
レトロチックが目立つザ・ビートルのダッシュボード、最大の特徴はビッグサイズの光沢パネル。
曇りの日に、しかも木陰で撮影した写真なんだけど、かなりの光沢なのがおわかり頂けると思う。乱反射防止って何??みたいなね。
ザ・ビートルターボに試乗して始めに感じたこと。
この光沢パネルはスゴイ!商品化して発売するVWがスゴイ!
実際に運転すると、目障りなのは想像の通り。パネルは上に向かって角度がついてるし、盛大に景色が流れる。
でもね、そんな問題はガマンすれば済むこと。ビートルはある種のジョーク車であることを忘れちゃダメ。無くなったって困るクルマじゃないし、逆に遊び心が抑制されれば、つまらないクルマが増えるばかり。
今回体験出来なかったけど、イルミネーションの中を走ったらきっと反射がキレイだよ。
これは特殊なクルマの演出だと考えます。きっと批判もあるでしょう。でもビビらず市販する勢いに惹かれちゃいます!VWの英断には拍手を送らせて頂きます。
※筆者ヒラリー、20代の頃はパネルの塗装をがんばりました。エナメル調の室内とか好みです。
昔、日産のラシーンというクルマでも、反射防止を省いたクリア素材を使用し、レトロ感を演出した例があるという。
しかしラシーンは、あっという間に消滅。VWは末永くがんばって欲しいです!
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
2シーターだって問題なし!ハッチが開かなくても問題なし!現代のビートルはそんなスペシャリティなクルマ。でも、リアシートは付いてます。ハッチも開きます。
リアシート、人が乗る場所というよりは荷物置き場。リアシートを利用しようとすれば、フロントシートの乗員が前に寄らなければなりません。ドライバーの後ろは飽きらめた方がいいです。
右の画像はドリンクホルダーです。貴重なスペースを利用してドリンクホルダーが付いてます。
ドイツ人て大柄じゃなかったの?蹴飛ばされない?合理性で考えれば、どうせ乗れないんだから邪魔なだけ。理屈じゃないみたいです。
リアシートの頭上が不足したら、ハッチを開けちゃえば良いことに気付いた。リアシートの頭上はもう全然ハッチゲートの守備範囲。
昔、ハッチを閉め忘れた1時間のドライブに行ったことがあるんだけど、スモークガラスが無くなり後方視界が良かったのを思い出したw
ビートルももし、ハッチゲートを閉め忘れたとすれば、それは交通違反とかになるのかなぁ。詳しいことはお調べ下さいませ。
意外に使いやすかったラゲッジスペース。おまけというよりは普通に使えるのスペースが用意されていました。
想像以上に奥行きがあり、イコール床面積が広かった。天地方向はそれなり。
ゴルフバッグを積みたい?練習用バッグでも横積みは無理でしょう。リアシートを倒して縦に入れて下さい。
気になったのはハッチゲートの開閉。いつものVW車らしく、同じ感覚で開けるんだけど、ここのフィーリングが良くない。
キャッチャーのポップアップが弱く、開いたと思えば引っかかってる。締めて開け直そうと思えば、閉まったかどうかがわかりにくい。
とりあえず覚えたコツは、丁寧に開けるなんて考えず、一気にガシッと開ける。締める時には育ちの悪さなんて気にせず、力を入れて締める。
ドアの開閉とかハッチの開閉って、育ちや物の扱い方がわかっちゃう大事なポイントだけど、これだとしょうがない。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
ザ・ビートルターボに試乗し、クルマについて連日考える。
たどり着いた結論は、真面目なクルマ選びの主役じゃない。無駄が平気な、ある種の豪快さがある方向けだなって。
同じご予算でもっと立派なクルマも買える。なのにビートルターボを選択する、それは「質感」ではなく「華」にお金を出せると言うこと。
素晴らしい事だと思うし、筆者もそんな選択が出来る人間になりたいと思います。
”遊びクルマ”という言葉がある。走行感覚に個性を持ち、運転が楽しいクルマ。ビートルも一緒。 370万円のオモチャクルマです。ベーシックな1200ccモデルなら余計に、ターボより強いチープ感。前後左右の揺すられ感など。
VWが遊び心を表に出すメーカーとは思っていませんでした。
特別な魅力を持つクルマは長く乗れる。ボディデザインだけでなく走りの個性も持ち合わせたクルマ、それがザ・ビートルターボ。ゴルフ7の形状違いではないので、そこはお気を付け下さいませ。
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国産車バッテリー
ルーフ前寄りについてるルームライトとサングラスホルダー。ホルダーは開閉式ではなく穴が開いてるタイプ。
ゴム製のベルトでホールドするタイプのドアポケット。ジュースがちょうどいいくらいのテンションはあって、緩くはない。
ハッチゲートの開閉はこのように。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。