ホンダ・オデッセイ自動車比較P1・辛口評価と評論

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(2013年記事 ホンダ オデッセイ
著:ヒラリー男爵)

オデッセイ・試乗インプレッション 「1」

間違いいっぱいの自動車選び。今回の試乗レポートはホンダ・オデッセイ(M・エアロパッケージ)23年式の後期モデル。総走行距離は3000kmくらい。マイチェンでリアにガーニッシュが追加され、よりワイド感が強調されたモデル。じっくり試乗してのレポートです。


オデッセイ内装1オデッセイ内装(夜間)
ホンダ
  • グレード:“M・エアロP”
  • 型式:RB3
  • 車両価格:276万円
  • デビュー年:2008年〜

試乗車概要

試乗車はホンダ・オデッセイ、Mエアロパッケージ。2300cc&CVT。23年式の後期モデルでオドメーターが示す総走行距離は約30000km。

車両価格は約280万円。同価格帯の他車と比較しながら評価していきます。主な対象は下記車種です。

  • セダン感覚を重視したミニバン、トヨタ・マークXジオ(ANA10)
  • 正当派セダンのマークXセダン(130系)
  • 欧州車路線で硬派なアコード(CU系)
  • お得感高くて2割安く買えるトヨタ・ウィッシュ(20系)
  • 滑らかな乗り心地に特徴あるマツダ・プレマシー(CWEAW)

また基準としては中古で買えるモデルも含めて比較評価をまとめていきます。

先代からは大幅に進化

エクステリア(リア)

このオデッセイの車両型式はRB3/RB4です。旧オデッセイはRB1/RB2)という車両型式で、興味ある方からは形式で呼ばれます。

先代RB1が現行RB3になり、見た目の変化は僅かな反面、クルマ本来の内容は大幅進化しています。変化は最小限、進化は超進化。ものすごく良くなりました。

超キープコンセプトながら進化レベルは特別

ボディデザインやインテリアデザインで造形の方向性はぴったり一緒。エンジン型式もミッションも一緒。しかも価格は上昇。わかりにくくて価値のないモデルチェンジのように見えますが、内容進化で魅力大。熟成こそ最重要と思えるモデルチェンジです。

こうしたモデルチェンジは他車でも見られ、例えば初代〜2代目マークXや同世代クラウンも熟成を重視しています。しかしオデッセイほどキープコンセプトには見えませんし、進化のレベルも大きくありません。

オデッセイにじっくり試乗しました

短時間のディーラー試乗じゃ欠点はわかんないし、ホンダはレンタカーもあまりない。ごもっともです。次の項目から細かな試乗評価になります。参考にして頂ければ幸いです。

試乗レポ・内装について

内装・助手席前先代のイメージを継承しているインパネデザインはもうお馴染みのそれ。一目でオデッセイとわかるデザインがブラッシュアップしてグッと質感アップ。

内装各部では場所によってはコストダウンを感じさせますが、総合的な質感は向上しています。
強い奥行き感で立派なクルマを感じ、左右対称な広がりはパッセンジャーとの楽しみを連想。複雑な造形は見る者に凝った印象を与え、実用車らしさを感じさせません。

ステップワゴンが実用ミニバンだとすると、オデッセイはプライベートもカバーするミニバン。単なる車格付けだけでなく、方向性の違いも一目瞭然。そこには所有満足度だって大きな差があるでしょう。

ホンダが凝った内装デザイン=気合い十分な内装をデザインするときは、「それだけで引かれる強さを持っている」と先代オデッセイの試乗レポートに記述させて頂きました。ホンダは昔からワイドで奥行強調したデザインが上手です。

積極的に評価したいのは、スイッチなどは普遍的な位置にレイアウトされている点。 個性的なデザインでも操作に迷うことはありません。さらに加飾で表現されたデザインではないから、子供っぽさも感じさせません。これならばパネル材質的な質感など気になりません
質感で重要なのは素の造形。筆者はそう思います。フロントセクションだけでなく、インパネとドアトリムが連続的に繋がるのも上級車的で魅力です。

デザイン凝ってる!質感は・・・

エアコン吹き出し口細部の質感にも触れないわけにはいきません。インパネ各部には多くのパーツが使われ、部品点数も多そうです。こうした事により写真で見たりする質感はかなり高くなっています。

実車では異なります。作りの悪い部分に、何かの拍子に気づいてしまう事があります。それは購入後に気づくと、チープだよねという感想に変わるわけです。

今回の試乗車だけかもしれないと前置きした上で、よく見ればパーツ間の隙間は不揃いで、段差も付いています。つまり隙間とズレが目立つのです。パネル表面の質感については前述の理由から気になることはありませんでした。気になったのは細部。場所によってはコンパクトカーとか最近の軽自動車と同レベルです。試乗車は主力グレードで下から数えれば3つ目。安価なベースグレードではありません。

「オデッセイ=上級車」というブランド感まであと少し!

こと内装に関してはあと少しで立派に!ならば1万円高くてもチープさを感じない質感を望みたい。ちょっとした部分の質感上がれば購入後も飽きることなく魅力を感じられそうです。

オデッセイのフロントシート

フロントシート「わかりにくい長所」と「わかりやすい短所」を持つオデッセイのフロントシート。あっこれはオデッセイすべてに言えることでした。
オデッセイのフロントシートは作りが良いのか悪いのか、着座時間に合わせて3段階に印象が変わる

試乗中、運転席に15分乗って、次に助手席に10分乗って、同僚と談笑。そこで感じたのは、昔ながらのシート表皮。見るからに暑苦しく、すぐに毛玉になりそうというネガティブイメージ。
また気付いたのが、運転席のシートの方が柔らかい!今回の試乗車は新車から3000km走行したクルマ。まさか3000kmでへたったのか??

シート上部が大きかったり、サイドのサポート部分がほどよい固さだったり、良い部分も見つかったんだけど、総合してイマイチシートっすねと評価させて頂きます。

しかしこの評価、ロングドライブをこなすに従って評価が一変することに...。

時間に合わせての3段変化

  1. ドライバーズシートで15分くらいの運転では、シートが柔らかく、足回りも柔らかく感じる。お買い物行くのに快適。これが一段階。
  2. 20分くらい運転していると、足回りのゴツゴツ感が伝わってくるようになる。衝撃の角が立ってくる。ここで座面をチェックすると、予想以上に座面が薄い。これが2段階。
  3. そして3時間を越える連続ドライブ。全然疲れを感じない。その間、1回も座り直していないのに気付く。フルブレーキの続く運転をしても腰の位置がずれてない!ビックリ。

このオデッセイ、徹夜明けで連続300キロの試乗もしました。「クルマの良し悪しは疲れている時こそ際立つ」が持論。

オデッセイを乗りこなしたい欲求もあり、連続200km走行し、満タンだったガソリンもメーターが半分以上減っていた。その時、驚くほど疲労が少なく、あくびさえ出ずに運転に没頭

シートに関する印象が一変したのでじっくりシートをチェックすると、ランバーサポートに弾力性のある何かが使われている!これが背骨を支えてくれているのに気付いた。

ボロくさい見た目だけ変えてくれればわかりやすいのに。やっぱりホンダの車だ(笑)


ちなみに筆者「ヒラリー」と同僚の「元自動車整備士」は最近、カムイというシート表皮を使っている某ドイツブランドのシートを購入しました。価格は1脚10万円オーバー。これよりオデッセイのシートが評価されても不思議じゃない。無駄な買い物したかな?なんてね。

また同じホンダのアコードセダン(23年式)のシートも評価出来ると思うし、N-ONE(24年式)のシートも短時間なら凄くいい感じだと思う。VWゴルフ(6型GTI)ではシートについて面白い記事があります。

試乗レポ・動力性能、エンジンについて

エンジンは4気筒2400cc、形式はK24A型。アイドリング時からシャカシャカとうるさく、2000回転程度でも何やら高周波な高音が聞こえてくる。うるさいエンジンなんだけど、ガラガラジャガジャガといった低品質4気筒みたいな音はしない。ステアリングに伝わってくる振動もほぼなし。これは走行中の快音をも期待してしまう。

魅力的なトルクカーブ

郊外に出てシフトセレクターをSレンジにセット。パドルスイッチでギヤをホールドし、アクセルを全開にしてみる。有効な加速力が3000回転くらいから盛り上がってきて、回転数とシンクロするように加速力が盛り上がる。レッドゾーンは6200回転からで、5800回転くらいまで加速に使える。その間、急激なトルクの山や谷も感じられない。まさにお手本のようなフィーリングだと思います。

不快感少ないエンジンノイズと低振動

ペダルレイアウトエンジンの質感として、期待していた音はやっぱり良好。良くできたホンダのスポーツエンジンと比較すればコモリ音も強いものの、メカっぽいシャーンといった音が響き渡る

そうそう、こんなエンジンで走りたかったんだと、笑顔は間違いなし。これと比較すればトヨタの4気筒なんてまるで30年前のトラックのエンジンだ。(車内ノイズレベルはトヨタのほうが静かなことが多い)

エンジンの回転数上昇による振動上昇も少なめ。意地悪に裸足になれば確かに振動はあるが、靴を履いて運転してれば無問題。6気筒選ぶならトヨタだけど4気筒ならホンダという感じかな。オデッセイのK24Aは魅力的です。

実は最近、ホンダの4気筒エンジンもいまいちなフィーリングなエンジンが多く、少々残念に感じていたのだが、妙に安心。中国などからの部品調達率が上がってコストダウンに一生懸命のホンダだけど、ならではの特徴くらいは残しておいてくれれば、安心してホンダ車を買うことができる。

オデッセイメーターオデッセイメーター(夜間)

アブソルートとエンジン比較すれば

「M」「MX」というアブソルート以外のグレードでもエンジン質感高いし、VTECの切り替わりらしき変化もわずかに感じる場面もある。実はアブソルート以外もDOHC-VTECらしい。

ではアブソルートはなんなのか?アブソルートのエンジンはハイオク仕様にして圧縮比が高く改良されているとの事。

実際に試乗すればアブソルートではミッションも5ATと変更になり、高回転でのエンジン音もレベルアップ。ただ加速力自体の差はどうだろう。一応カタログスペックでは30馬力ほどの差がある。体感的な加速力で比較すると、標準グレードのエンジンは速いわけではないが、速いクルマが欲しくてアブソルートを選ぶほどの差はないと思う。
むしろエンジン音の違いや付加装備の差が大きいかと。アブソルートに試乗した時はフロントシート間に肘掛けがあり、大きなフットレストが付いていた。こういった装備面での演出に惹かれる。

今回の試乗車(Mエアロパッケージ)とアブソルートの価格差は約20万円。価格差を考えればMエアロパッケージが割高なので、お得感でアブソルートを選ぶなら価値あり。下取り価格の差も少しはありそう。

ホンダ オデッセイ(4代目)
本田技研

odessey (オデッセイ)

  • 試乗グレード:“M・エアロパッケージ”
  • ミッション:CVT
  • 車両型式:RB3
  • 年式:平成23年式
  • 新車時価格:276万円

エンジン概要

  • 排気量:2400cc
  • エンジン型式:K24A

その他概要

  • ボディサイズ:4800/1800/1545mm
  • 車重:1600kg
  • 発売開始時期:2008年〜

オデッセイの型式

  • DBA-RB3 - 標準
  • ABA-RB4 - 4WD
試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届け致します。
ヒラリー男爵

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適合バッテリー

オデッセイの適合バッテリー詳細


オデッセイ 4代目

RB3 - K24A 2400cc 2008年〜
55B24L

オデッセイ 4代目

RB4 - K24A 2400cc 2008年〜
55B24L

 
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国産車バッテリー

ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

高回転も良く回るし、音の良さが印象を上げる。4気筒としては振動も少ない。

駆動系質感 5段階評価

滑らかではありません。ホールドモードもしょうがないから使うだけ。

足回りの質感 5段階評価

セッティングの好みはあれど質感はなかなかに満足できるはず。

内装の質感 5段階評価

熱意と凝り具合はMAX。質感はMIN。

外装の質感 5段階評価

フロントマスクは立派な反面、全体的には優雅さがない。シルエットはただのバン。

快適性 5段階評価

リアシートに大切なゲストはとてもお迎えできません。

お買い得度 5段階評価

クルマ好きも納得の内容。でもオデッセイの割にはけっこう高くなった。装備面でも残念。


マイナーチェンジで特にリヤのワイド感が強調された。



ミニバンなのにフットレストがでかい!アクセルペダルはつり下げ式。


アブソルートの内装イメージ

乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

自動車クルマの評価評論・比較レビューの間違いいっぱいの自動車選び。単純明快な5段階評価を続けています。
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