「N-ONE試乗」軽自動車比較・辛口の評価評論

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(2013年記事 ホンダ N-ONE
著:ヒラリー男爵)

ホンダ・N-ONE・試乗「1」

間違いいっぱいの自動車選び。試乗車は、ホンダN-ONE(エヌワン)型式JG1。グレードは“G Lパッケージ”。プレミアム感を強調するホンダの軽自動車。

ワゴンRやムーブと比較して、同じような価格帯でどこがプレミアムなのか?N-ONEの長所短所に前述の2車との比較を交え、コストパフォーマンスなども総合して試乗レポートをお届けします。

N-ONEコクピットN-ONEメーター
ホンダ
  • グレード:“G Lパッケージ”
  • 型式:JG1
  • 車両価格:124万円
  • デビュー年:2012年
  1. このpage - N-ONE試乗「1-1」・内装とエンジン&ミッション
  2. 分割page - N-ONE試乗「1-2」・足回りと乗り心地の印象
  3. 分割page - N-ONE試乗「1-3」・グレードとライバル比較

N-ONEの概要

フロントマスクの画像

2012年にデビューしたホンダの軽自動車、N-ONE。少し前にデビューしたN-BOXと同じプラットフォームの、新世代な軽自動車です。

特許の関係上?ホンダならではのセンタータンクレイアウトはこの手のクルマならデメリットは少ないといわれ、車内スペースに有利な部分があります。また最優先ではなさそうだけど、燃費性能も重視されていると思います。

注目したいのは、ホンダのコンパクトカー「フィット」を越えるホイールベースの長さと、売れ筋と思われる車両価格124万円のグレードで装備が充実している点。

ホイールベースがどれだけ長いかっていうと、他の軽自動車より10cm近く長い!10cm変わればクルマの質感に大きく影響。楽しみです。外観は個性的なエクステリアデザインそして、1部は手塗りともいわれる2トーンボディカラーも特長です。

プレミアム感?お得感?

N-ONEは話題性豊富に登場し、そんなところからもホンダがプレミアムな軽自動車とアピールされます。

プレミアム感強い軽自動車ということで、確かに一昔前の軽自動車とは全然違う運転感覚。装備だって普通車並み。
でも手放しでプレミアムと呼べるかといえばそんなことはない。同世代のワゴンRやムーブと比較しても、そっちの方が優れている点もあるし、エクステリアは上級路線とは違う。

例えばFIAT500のわかりやすいプレミアム性、誰が見ても「なんか違うぞ」と感じる凄さ。N-ONEはそんな凄さを持ってないけど、ゆっくり試乗すれば「どことなくプレミアム」と感じる部分がある。

価格はFIAT500で200万円。N-ONEは120万円〜150万円。N-ONEの価格は普通に軽自動車なんだけど、その価格の中でプレミアムを感じさせるのが凄い。

「お得」でしかも、生活臭の少ない「運転感覚、ボディデザイン」。価格はコンパクトカーと変わりません。でも内容的にもコンパクトカーに近い内容です。

試乗して「内装」

内装・パネル今回試乗したN-ONEは「G・Lパッケージ」というグレード。NAエンジン搭載車で最もベーシックといっていいクルマ。
そんなG・Lパッケージの内装を見れば、インパネのデザインは一連のホンダファミリーの色合いを感じる。

運転席に座れば、第一印象として不満を感じない着座姿勢が好印象。

N-ONEはN-BOXと同じプラットフォームということで、全高が高ければボンネットも高いんだけど、運転席シートシートに収まった状態で不思議と腰高感を感じない。位置や高さがちょうど良い。

こうした部分で煮詰められているクルマだと印象を受ける。

筆者は開放感とチープ感は紙一重だと思っており、包まれ感のあるドラポジに高級を感じる。内装を重視し、さらに着座感覚を重視される方にはN-ONE、高ポイントだと思う。

柔らかく質感も高いフロントシート

N-ONEのフロントシート生地は毛が長いモケットタイプで、座り心地は柔らかい。短距離での走行を重視した感じだが快適な座り心地。
重さの掛かる部分が深く沈み込み、滑りにくいモケットの効果もあって、ソファのような優しい感触を与えてくれる

モケットという生地

モケットとは、毛布のように毛が生えているタイプ。暑苦しいとか劣化が目立つとか、近年はあまりいい評価はされていない。さらっとした質感を持つ平織り生地の方が人気だけど、それなりに良いシートでないと欠点が目立つ。

軽自動車でモケットは最適だと思うし、高級軽自動車の主流となっている。

ちょっと前の国産高級車は、毛の長いモケットこそ最高という時代だった。高級車らしいという面もあるので、苦手な方も毛嫌いせずしっとり感を感じてみてください。

クッション性も良質

安価で柔らかいシートの欠点は、座っていると徐々にクッション性が悪くなってくる点が上げられる。立派なシートほど長時間に対応する。N-ONEでは30分は問題なかったし、軽自動車で多い用途を考えれば問題ないと思われる。

通勤など長距離運転をされる方は試乗の際、この点を相談して少し長めに運転させて貰うといいです。

深いストロークをもつ各スイッチ

機能操作部分のスイッチ

スイッチは日常的に触れる場所だけに、一度不満に思うと毎日のように気になってしまう。

気にされる方にはなんとかしてよ!という部分だけど、高級車だってそれなりなのがクルマのスイッチ。良質なマイクロスイッチが使われることはなく、回し心地だって精密機器レベルに達するクルマも多分ない。

なので、ほどほどだったら満点、確実に押せたのがわかれば満点、というのがクルマにおけるスイッチの評価になる。

N-ONEのスイッチはどんな感じ?

カチッと爽快な押し心地はないけれど、ストロークは長め。ストロークが深ければ女性もきっと満足?いえいえ気にしないでください。

手元を見ていなくても押せたのはわかる。押した感覚がハッキリしているのはドライバーには大事なこと。

ステアリングスイッチ例えるならPC用キーボード・メンブレン式。フィルムスイッチのような感触ではなく、深いストロークを持つので合格と評価

理想はマイクロスイッチやタクトスイッチを使っての深いストローク。押し心地が快感というのは高級な喜びです。
またロータリースイッチの質感がオーディオ並みになってくれたらドライブが一段と楽しくなるのは間違いありません。

シフトセレクターの操作性

エンジンかければ常に動かすシフトセレクター。N-ONEではほどよい節度感がありつつ、渋い硬さはないので、軽自動車としては合格レベル
当HP編集部3人とも「これなら文句ないね」と笑顔になりました。

ハンドリング、ステアリングを握ったらどんな感じ?

ステアリングハンドルを回した感じは残念の一言。もちろん昔の軽自動車よりは良くなってはいる。FF車らしさも減った。フラフラはしない。でも残念ながらハンドルを握りたくないレベルにはまだ足りず。

リアシートに乗っている分には文句なく、直線を走っていても文句はない。ハンドルを切るフィーリングがちょっとね。

キャラクターとしてはマイルドで大きくに回すギヤレシオ設定。だからといって調子に乗りすぎるとフラッとします。

ステアフィーリングは「ダルな印象 + チープな印象」。軽自動車はタイヤが細い上にコスト的にも後回しにされたりと、仕方ないかもしれない。でもスズキの軽自動車、特にワゴンRなんかはもっと自然。

電動パワステの味付けは、ホンダの得意分野だったハズ。今後に期待。

試乗して「エンジンやミッション」

N-ONEのエンジン、ミッションは共に先発のN-Boxと共通。3気筒エンジン+CVTとなっている。

カタログ車重はN-Boxで950kg、対してN-ONEは840kg。車重は90kg軽い。誤差レベルではなく1割の差がある。N-ONEの方が多少なりとも余裕はあるはず。
(N-ONEも軽いわけではなく、ワゴンRは750kg。さらに90kg軽い)

エンジンの質感とパワー感

試乗した感想はガーガーうるさい普通の3気筒エンジン。軽自動車だと日常でもスロットル開度が大き目になるから目立つ。ホンダらしい良質なエンジンを期待すると肩すかしを食らうので、最初から普通の3気筒エンジンだと思った方が良い。

質感はアレだけど、パワー感は強いです。積極的に踏むドライバーだと笑顔になれます。

シフトセレクターミッションはホンダのCVTとしては滑らかに発進ができる。ここは高ポイント。ただし巡航中からの再加速、アクセル踏み増しでは変速が遅く、「超」が付くほど遅い。

思えばホンダのCVTって発進時にギクシャクするのが当然だった(フィットやCR-Z等)。そこが良くなった分、レスポンスが悪いのはしょうがないのか。
最も軽自動車の走行パターンを考えれば、これは進歩といえる。

加速力に関して

発進からの加速力は平坦な道を走っている限り問題なし。幹線道路でも問題なく流れに乗れる。

動力性能が厳しいのはやはり上り坂。ここは厳しいので、モアパワーを望むならやはりターボ付きの「ツアラー」になる。

またリラックスして走りたい場合もツアラーを。アクセル操作がラクになり、騒音や振動も少なく、ドライバーもパッセンジャーも快適。軽自動車のターボは快適性の部分にも魅力があります。

軽自動車とコンパクトカー、キャラクターは近づく

今まではチープで割高な軽自動車、お得感を重視したコンパクトカー、ここに明確な境目があった。軽のお客は軽のお客。コンパクトカーのお客もまたしかり。

その境目がかなり小さくなった=軽の割高感が減ったわけ。軽自動車を買うかコンパクトカーを買うか?単純に好みだけで選べる時代までもう少し、でしょう。

コンパクトカーを基準に考えれば、相対的に軽自動車の割高感は減った。でも絶対的には軽自動車の価格は現在はまだ高い、クルマの内容と一致していないと感じる。

一方は世界基準で企画され、もう一方は日本ならではの枠内で企画される。軽自動車規格を撤廃してくれれば、コストパフォーマンスの差は縮まるかなと。海外で販売できるサイズになればってことね。

軽自動車は税金が安いだけが取り柄。でも軽自動車は内容がその価格に追いつき始め、近い将来には自動車税も上がりそう。すでに装備面では差がないレベルに達した。
コンパクトカーは低価格路線でエンジンは3気筒も増えている。両者は近づきつつあり、これからも年々、境目は小さくなっていくと思う。

ホンダ N-ONE
本田技研

N-ONE

  • 試乗グレード:“G Lパッケージ”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2013y
  • 車両型式:JG1
  • 新車時価格:124万円

エンジン概要

  • 排気量:660cc
  • エンジン型式:S07A

その他概要

  • 車重:840kg
  • 発売開始時期:2012年

車両型式

  • JG1 ・・・ FF
  • JG2 ・・・ 4WD
試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届け致します。
ヒラリー男爵

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

普通の軽自動車用エンジンだがマイルドな音質でゆったり感あり。

駆動系質感 5段階評価

滑らかに発進するがレスポンス悪すぎ

足回りの質感 5段階評価

よく揺れるが速度を上げて真価を発揮

内装の質感 5段階評価

落ち着いたデザイン

外装の質感 5段階評価

個性的だけど、質感やまとまりは?

快適性 5段階評価

フロントシートは狭いけれど、静粛性やシートの良さで高評価

シートの良さ 5段階評価

柔らかく体重の掛かる部分だけ沈み込む

お買い得度 5段階評価

個性を重視したモデルだか高すぎはしない


内装のシボは決して高級ではないが、低レベルでもない。これより質感の低い普通車も多くある。
また奇抜な柄でもなく、飽きはこなそう。軽自動車全般で内装のレベルは普通車と変わらなくなってきているが、中でもN-ONEは高ポイント。



リアシート足下は身長172センチの筆者が座って、膝前はコブシ2個分。
写真ではフロントシートのシートの位置は目一杯後ろ。


最近の実用車ということで、ドアの開口部は広い。大きな荷物の出し入れの際など、やはり便利。


ナビゲーションやオーディオを装着するとステアリングスイッチも。押し心地は特別悪くはないので、手元を見なくてもきちんと押せたどうか迷うことは少なそう。



わかりやすい形状のウインカーミラーが付く。これだけで新しいクルマだと判断する人も居るらしい。
写真は上が消灯、下が点灯している状態。

乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

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