間違いいっぱいの自動車選び。試乗車はホンダVAMOS(バモス)型式「HM1」。グレードは“M”。
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内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
バモスは仕事にも趣味にも使える5ナンバー軽自動車ワゴン。イメージ良好でアクティブ層に人気!ホンダ・アクティが商用としてラインナップされます。
バモスってどんなクルマ??予備知識のある方にお伝えすれば、ホンダ・アクティを乗用ワゴンとして仕立て直したクルマ。アクティは商用の軽自動車ね。
具体的には、軽トラックに屋根つけて、装備が充実した軽自動車。ライフやムーブ、ワゴンRなんかとは別物です。
つまり屋根付き軽トラックに快適装備を充実。それがバモスの正体。ライバルはアトレーワゴンやエブリーワゴン。ジムニーやパジェロミニといった特殊な軽自動車と比較すれば、乗用車感覚が強く乗り心地は快適。
どれもアクティブなこの中で、バモスは特にアクティブなイメージが強いらしい。そういえば行動派っぽい雰囲気がプンプンしています。
エンジンはリアにレイアウト。ラゲッジスペースの床からエンジンが見えます。駆動は後輪駆動だから、リアエンジンリアドライブですね。
エンジンは3気筒660ccで型式は「E07Z」。車両重量のカタログ値は970kg。ミッションは5MTまたは3AT。マイナーチェンジを行いながら、10年超という長いモデルサイクルで販売されています。ロングセラーモデルですね。
お借りした試乗車は、平成12年式のバモス。グレードは「M」。エンジンは660cc。そしてオドメーターで確認出来る走行距離は約90000km。
年式・距離ともにかなり古い試乗車。普通車の9万キロはなんてことないけど、軽自動車の9万キロはなめられません。
今回バモスをお借りしたのは、単純に古い軽自動車を試乗してみたいという願望がひとつ。バモスのロングセラーの要因が気になるのがひとつ。
また年式や走行距離が増えた際の、軽自動車の耐久性について考えてみたいという今後の課題に向けた確認も含みます。
バモスに試乗して感じるのは、一昔の軽自動車というか昔の日本車らしい特徴。ビシバシと緩いボディはそれこそ、サスペンション接合部が動いてるイメージが伝わってくるほど。ボディ剛性というより強度が心配になっちゃう。
乗り心地の質感は低いけど、乗り心地は間違いなくマイルド。時速50km以下の低速で、ご近所メインの移動だったら、こんな感じも悪くない、と思います。
筆者ヒラリーは以前、エブリィワゴンを所有したことがあります(スゴイ昔に1ヶ月だけ)。その時の印象を思い出しつつ試乗。もう一人女性スタッフの桃花が、助手席やリアシートで感じる事などをまとめます。
試乗した「M」というグレードはバモスの中でもベースグレード。軽自動車のベースグレードだから内装の仕立てに期待しちゃダメ。普通に最低限。良くいえばシンプル。見た目だけでなく機能面でみても、オーディオスピーカーがモノラルになるほど。質実剛健というより気にしちゃダメって事なんだよね。
バモスの本質を考えれば、走ればOK!聞ければOK!1円でも安ければOK!ってな感じかな。
特徴がハッキリしているから存在する意味がある。ロングセラーモデルってきっとこういうこと。
上級グレードの「L」をチョイスすると、木目調パネルが付いて、フロントスピーカーもステレオになるらしい。
リアシートに関しては次ページで。
バモスのエンジンは3気筒660ccで型式は「E07Z」。古いエンジンだけどダイレクトイグニッション採用など改良されている。最近主流のチェーン駆動ではなくベルト駆動。モデル途中からターボ過給器付きもラインナップされる。今回はNAモデル。
バモスのミッションは3ATまたは5MTが選択可能で、今回は3ATモデル。
注:エンジンはラゲッジ下です。
自動車の中で最も複雑な部分で、クルマの特徴が大きく変わるコンポーネンツがエンジン。普通に考えれば単なる動力源は黒子に徹しても良いはずだけど、クルマを選択するならやっぱり外せない比較ポイント。
バモスのエンジンは古いから、最近のホンダ車よりよっぽどホンダらしさを感じる。ホンダはエンジンに大きなコストを掛けると言われていたから。昔のホンダはね。
どのあたりがホンダらしいかと言えば、エンジンノイズがいい音。安っぽくない音を奏でてくれる。ガラガラしないのは当たり前。もっと高いレベルで明るい音なんて感じちゃう。他の軽自動車と比較すれば、3気筒なのに振動も気になりにくいし、出力特性も高回転型。感覚的なパワーバンドは4500rpmから上かな。
エンジンだけ評価すれば、昔のエンジンも良いモノだって評価出来る。しかし快適性のための静粛性だって重要。どんなに良い音だって、ずっと大音量で聞いているわけにはいかない。
バモスのエンジンはかなりうるさい。リアシートに座ってもドライバーズシートに座っても一緒。ものすごい音量で車内にノイズが響き渡る。ゆっくり普通に走るだけでもうるさい。
同じリアエンジンの軽自動車では、三菱アイ。アイはリアエンジンの特徴を生かしたような、遠くから聞こえて来るような感覚を実現している。結果、バモスよりはよほど静かな演出がされている。
ミッションは時代遅れの3AT。3速が厳しいだけでなく、フィーリングも厳しいから困ったもの。
シフトチェンジの度に挙動が変化するし、その挙動をわざと避けるかのように、走行中はなかなかキックダウンをしたがらない。加速感薄いけど効率の良い領域を積極的に使わせるようなセッティング。
高回転での加速感を重視したエンジン特性とはなんかチグハグ。3ATだとやっぱりね、各ギヤ守備範囲が広いってことみたい。CVTや低回転重視型エンジンになれると、こういった事を忘れてしまうw
最近忘れないのは、トップギヤのギヤ比に関する部分。巡航中のエンジン回転数はトレンドである燃費に直結。バモスではどうってタコメーターの目視確認でおよそこんな感じ。
ビックリしません?? 燃費悪そうな回転数をバッチリキープしての巡航。もちろんエンジンノイズのボリュームも盛大というレベルを超えてる。
再加速に有利?? いやそれにはもう少し排気量がないとちょっと。。。
注1:4WDモデルだと4ATが追加されています。
「3日に1回、不味いモノを食べる」。これはグルメ好きの間で語られる、伝説の合い言葉。
意味はそのまんま。で、自動車好きだって真似すれば、日常が充実することなし。小さな喜びを3日に2回、味わえる可能性あり。
例えば、こんな質感なんて2の次3の次になるクルマをセカンドカーにチョイス。そうすればファーストカーを運転する度にちょっとした満足感や新しい発見を味わえるかも。
しかも、例えばバモスをセカンドカーにしたとすれば、こっちだって新鮮で運転が楽しい!!普通の乗用車とは走行感覚が大きく異なるから。時速60km/hで120km/hの不安定感が味わえちゃったり。
駐車場所さえキープ出来れば、超低価格な軽自動車を追加所有するのもオススメ。
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バモス
HM1 - HM1 660cc 1999年〜
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国産車バッテリー
エンジン質感 | |
昔のホンダらしい特性と音。 |
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駆動系質感 | |
3ATはちょっと。。。。 |
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足回りの質感 | |
ライバル車とあんまり違いない。キャラクターは柔らかめ。 |
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内装の質感 | |
気にしなくていんじゃない? |
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外装の質感 | |
年式以上に古ぼかしさ満点。 |
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快適性 | |
短距離&低速度だと、バモスの緩さが魅力に感じる。 |
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お買い得度 | |
この手のクルマは安いが一番?バモスはまずまず。 |
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。