自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別特徴スバル

2006年記事 スバル プレオ
著者:桃花

スバル・プレオ試乗レポート

言いたい放題な試乗記、試乗車はスバルの初代プレオ、スーパーチャージャー付いた「RS」

比較と辛口評価の試乗レポート

「プレオ・RS(RA1)軽自動車」

スバル
  • グレード:“RS”
  • 型式:RA1
  • 車両価格:125万円
  • デビュー年:-

「お金掛かってますね!」と思わせる、非常に良くできた軽自動車、それがプレオです。

プレオの特長

基本ボディは1タイプながらバリエーションが豊富です。ノーマルタイプにプラスし、商用に「バンタイプ」。上級&クラシックな「ニコット」があり、エンジンも3種類がラインナップ。

エンジンはベーシックなNA660ccを基本に、SOHCスーパーチャージャー、DOHCスーパーチャージャーが用意され、すべて4気筒エンジンです。

このスバル・プレオの特徴を一言で表すと、コンパクトカー並みの走行性能と運転する楽しさを備えた軽自動車。エンジンも乗り心地も、そして維持費も不満無くルンルン気分で運転できます。

上級グレードなら価格もコンパクトカー並みですが、装備も充実して維持費は安いです。

内装・外装

スバル

プレオの内外装デザイン。ボディデザインは、かっこわるいですねー。清く道具として割り切ったEKワゴンの方がまだ良さを感じる位です。

プレオは必要性に疑問なキャラクターラインとか、中途半端な細部の装飾が恥ずかしくなっちゃいます。
また下半分が従来ながらの軽自動車のまま、上半分を高くしたようなシルエットが気になります。キャビンが大きくデザイン性は低いと言わざるを得ません。

その分、室内の天井は高く、ミラなどベーシックな軽自動車と比較すると広いです。

リアシートは普通に狭いですが開放感があります。またリアシートにはリクライニング機構があるものの、実際に使えるのは1段のみ。無駄なコストが掛かっただけに感じられて残念です。

インパネは凝った形状をしていて、コスト掛かってそうです。デザインはもちろんスバルクオリティ。センスなんて言葉はありません。 これほどまでに「カッコ悪い」内装はまずないんじゃないかというレベル。

プレオのエンジンバリエーション

エンジンは3タイプが用意されます。

  • NA660cc
  • SOHCスーパーチャージャー
  • DOHCスーパーチャージャー

注目はSOHCスーパーチャージャー

この中で気になるのはマイルドチャージと呼ばれる、低過給圧仕様のSOHCスーパーチャージャー付きエンジン。実用的なエンジンで扱いやすさに優れます。「軽自動車のターボって乗りにくいんだよね」そんな方はぜひ試乗してみて下さい。

おすすめはDOHCスーパーチャージャー

クルマ好きがプレオを選ぶのなら、DOHCスーパーチャージャーのモデルがおすすめ。せっかく選ぶならやっぱりコレしかありません。低回転からレスポンスに差が少ないから運転しやすく、加速開始もマイルド。全開時も段付きを感じさせません。こんな加速がターボのアクセルワークの問題を解決します。

しかも、高速でもエンジンは低回転で静か。他の軽自動車とはひと味違うプレオだからこそ、7段に切って楽しめるCVTと組み合わせ、剛性感あるボディと動く足回りを堪能して下さい。

素の660ccだって4気筒エンジン

4気筒エンジンは洗練されており、他の軽自動車用3気筒エンジンより魅力が高いです。現代の技術だとまだ、3気筒は厳しいみたいです。エンジンが良ければ、ボディ剛性感やサスペンションの動きなど、田の良い部分を楽しんで味わえます。

※中古車ならどのグレードでもあまり価格は変わりません。

スバル・プレオの足回り

プレオのシャシーはびっくり4輪独立懸架式です。普通はミドルクラス以上で採用させる足回りなんです。

このおかげなのか、サスペンションが良質なのかはわかりませんが、高速の継ぎ目を乗り越えてもあまりバタバタしません。他の軽自動車のみならずコンパクトカーと比較しても良くできています。
固すぎず、柔らかすぎず、フリクションの少なさを感じるサスペンション。しなやかといった印象が強いのサスペンションが好印象です。

自動車の乗り心地で100点はありません。クルマが空中に浮かない限り無理です。だから少しでも気持ち良く走れ、段差を越え、不快な音を出さないのが一番素敵。

多くのユーザーが納得しそうな味付け

また質といえば良いモノは決まってます。好みという意味ではある程度幅があります。プレオは、質感高く、味付けも多くの方が納得されるセッティングかと。

プレオはちょっと古いクルマだし、内外装デザインは最悪レベル。しかもスバル車だし、興味を持ちにくい軽自動車かもしれません。それでも!ぜひ中古車販売店でお願いして試乗させて貰って下さい。

こうしたシャシーやサスペンションによって高速道路もラクラク。他の軽自動車より快適だし、安定性に不満があるわけでもありません。できそこないのコンパクトカーを比較対象に加えても評価は上々。軽自動車という枠を越えて、長距離運転をこなせます

軽自動車に乗るなら

私、桃花はもし軽自動車に乗るなら、自転車に乗ります。いや冗談です。実はプレオにしようと思っています(現時点)。そりゃカッコ悪いですよ〜。内装だって微妙なデザイン。

でもね、乗るといいんですよ。軽自動車は広くて今風のデザインがいい。これが主流かもしれませんが、また軽自動車に質感を求めちゃダメっていわれるかもしれませんが、どうせ乗るならプレオ。エンジンも乗り心地も、不満無くルンルン気分で運転できます。

プレオを総合して

プレオは軽自動車の中では本当に上質で良くできていますね。軽自動車として文句は全くなし。主観的な欠点としては内外装のデザインが田舎の街並っぽいので、上質感をアピールできていないのが非常に残念です。

また、変に安定している分、不安定さからくるコンパクトらしさが希薄なのも、車好きにとっては物足りないかもしれません。 ついでに燃費も悪めでした。

よって、おすすめしたい方は、クルマにうるさい方のセカンドカー目的に。中身は良くできたプレオですが、デザインに問題有りなので、田舎で高級車に乗る方のセカンドカーにぜひ。

これなら燃費の悪さも気にならないでしょうし、コンパクトカー並みの走行性能を軽自動車の維持費で乗ることができます。中古の軽自動車を狙うなら、相場も安めなことを考え、乗った質感を重視するならデザインを気にせずプレオで決まりですね。

追記:トヨタとスバルの提携で、ダイハツのOEMが決まったスバルの軽自動車ですが、プレオは買ってもみじめにならない、好きで趣味的に乗れる、積極的に選べる、数少ない軽自動車、プレオです。

スバル プレオ

スバル

pleo (プレオ)

  • 試乗グレード:“RS”
  • 型式:RA1
  • 排気量:660cc
  • 新車価格:125万円
試乗レポ・ライター

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