2代目ワゴンR(MH23S型)、 ワゴンRスティングレー「X」の簡単試乗レポート。
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試乗比較と辛口評価と批評 スズキの看板モデルとして定着している軽自動車、ワゴンR。その上級グレードとしてラインナップされている「スティングレー」。
試乗内容は限定的。第一印象重視です。
ワゴンRにサブネームが付き、上級のカスタム系を強調するワゴンRスティングレー。
通常のワゴンRとスティングレーを比較すれば違いは一目瞭然です。車名の異なるノア&ヴォクシーより大きな違いを感じられます。
スティングレーは上級グレードとしての扱いで、内外装の意匠変更だけでなく装備も充実。
車両価格も高めに設定されます。素のワゴンRよりちょっとお高くなった価格はNAモデルで125万円〜。ターボモデルで141万円〜。
移動の道具と考えれば割高ですが、所有満足度を満たしてくれる質感を優先すれば、納得できる価格だと思います。
エクステリアデザインは力強い方向に変わり、インテリアにはツヤ有りパネルで装飾され、メインメーターはきらびやかに質感アップ。それ以外にも違いが見受けられます。
売れ筋の軽自動車全般に言えることですが、新車購入ではコンパクトカークラスと価格が被ります。
軽自動車とコンパクトクラスを比較対象として競合させれば、条件面の違いもあって迷っちゃう価格差になります。
諸費用や値引きも含めると、ワゴンRスティングレーはヴィッツやフィットとほとんど同価格。ヴィッツではナビゲーション付けて総額130万円とか。コンパクトカークラスを選択すれば、年間で数万円の維持費は増えます。
税金面を除くと、軽自動車の方が高いこともあります。軽自動車って実は贅沢に華飾され、内装は立派で高級路線。装備が優れていることも多く、こうした部分の魅力は高いです。
高級に装飾される軽自動車と、質実剛健なコンパクトカー。
若々しいイメージといっても、ワゴンRスティングレーに軍配が上がると思います。ヴィッツはおばちゃんくさいなんて良く聞きます。築いてきたブランドイメージの違いですね。
試乗すればクルマ本来の内容には大きな差があります。いってみればカローラとクラウンぐらいの差でしょうか。この場合は差額200万円。
軽自動車vsコンパクトなら購入時の価格帯は一緒。違いはランニングコストですが、筆者的には年々の維持費の差を超えるだけの差があると思っています。
快適性をとるか装備&イメージを取るか、こうしたあたりを重視した比較評価です。
ワゴンRスティングレーといえばボディデザインに惹かれます。ここに惹かれればお金を上乗せって事ですね。同じクルマといったところで欲しいものは欲しいです。そもそも「損得勘定」を気にするならミライースかアルトに惹かれます。
ボディデザインの特徴。ちょっと悪びれたフロントヘッドマスクが時代の流行にあわせて作られています。
そんな必要があると、どこかのお偉いさんが仰ってました。トレンドってやつです。このスティングレーはヘッドライトが鋭く強い印象で、これは先代からの路線。コンセプトが進化しています。
FMアンテナ部分の画像。左がスティングレー、右がベースグレード。右の方はアンテナはありません。折れちゃっています。木にひっかっけて折っちゃったらしい。
次にワゴンRスティングレーの室内。お化粧が施され、装備面では、スペシャルに商品価値を高める装備が付いています。 センタークラスターが光沢パネルになったり、メーターセットが豪華になったりetc...。
そして今回のワゴンRスティングレーでは、素のワゴンRとは見えない部分も差別化されている箇所が多そうなんです。
実は筆者の友人宅では、普通のワゴンRとスティングレーと、2台を所有しています。
なので比較ができるのですが、乗るとスティングレーの方が静粛性が高い。
予想すれば、防音材・吸音材の使用量が多いと思われます。
素のワゴンRです。インパネのセンタークラスター部分、素のワゴンRはこんなイメージです。
走行性能といえば、まずはやっぱり動力性能。NAかターボか選べる軽自動車だからこそ、迷う点ですね。
軽自動車全般で、例えばダイハツのムーヴやタントもそうですが、ミッションがCVTに変わりつつあります。
CVTだとエンジンパワーを効率よく利用でき、NAエンジンでもパワー不足によるストレスを感じにくいです。2人乗車でも普通に流れに乗れます。
一度加速してしまえば、時速70km位までの速度域は、普通に利用範囲内。特に不満を感じず、普通に走れます。上り坂ではまだ厳しい事実がありますが、ゆるい上り坂なら無問題。
従来の軽自動車に搭載されるNAエンジンでは、上り坂にさしかかればアクセル全開でも加速しないのが当たり前。
CVTの採用が増えてパワー感は相当に改善されました。大排気量エンジンでは伝達効率やフィーリング面でデメリットになりますが、660ccならメリットが多いと感じます。
ワゴンRは以前から、2000回転くらいの低回転でも「ちから」を感じました。今回も一緒です。軽自動車にとって2000回転はとっても低回転なんです。
もっともCVTの恩恵により、必要と判断された時だけ回転数が上がります。「ちから」を感じるのはミッションのホールドモードで踏み込んだ場合に感じます。
ミッションはATになるグレードもあります。これは商用・業務用の大量購入にあわせた商品とのことです。
新車価格はCVTと比べ3万円程度しか安くならないので、燃費でも動力性能でも有利な場面が多いCVTがおすすめ。
立派なATではCVTよりよほどラクにスムーズに発進でき、思った通りの速度に合わせやすいなど、運転しやすさに余裕が感じられる。
軽自動車のATだとシフトチェンジでショックがあることが多く、アクセルも大きく踏んでる事だって多い。そうした面でもCVTの方が快適な事が多い。
軽自動車なので、絶対的には遅いです。遅いということは運転感覚だって普通車とは大きく異なりま独特です。
軽自動車に限れば、ドライバビリティはダイハツ系より良好です。
ワゴンRは軽自動車で全高の高い(軽トールワゴン)こともあり、ハンドルを取られたりクルマが左右に揺れることがあります。
軽自動車だからどれも仕方ないんだけど、特に欧州車などから乗り換えれば差を感じます。ダウンサイジング目的なら気になってしまうかもしれません。
なので、ターボ付きを選んでも、快適に巡航ができるわけではありません。ワゴンRで高速巡航は疲れますので、基本的にはNAもターボも街乗りが最適です。違いは余裕という部分が大きいので、金銭的な余裕があればターボ、という選択が賢いと思います。
使い勝手の向上、商品価値を高める特別な装備を見ると、2代目スティングレーはインパネシフト、使い勝手をさらに増しています。
さらに最上級グレード“TS” にはパドルシフトも装備されており、マニュアルの雰囲気でシフトダウンを楽しみたい方、運転をもっと楽しみたい方には、多少は楽しめます。
前の世代のワゴンRと比べると、足回りから発生する音などはかなり減りました。段差やハンドルを切ったときにゴムブッシュがコトコツいうのはあまり気になりません。ここは非常に嬉しい進歩。
乗り味に関しては簡単に言ってしまえば旧モデルと似たような感じ。ベーシックグレードでもちょっと固め。乗降位置も高いために体の揺すられ感も強め。
また軽自動車ということで仕方ないんですが、静粛性は低いです。ロードノイズが盛大に入ってきます。後部座席に乗っているさらに。残念ながら普通車レベルには届いていません。
静かな高級タイヤを履けばロードノイズは改善されますが、ただでさえ価格が高いワゴンRスティングレーが、とんでもない金額になってしまいます。
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自発光タイプのメーター。システムオンで挨拶してくれる。
素のワゴンRとの価格差は支払総額で15万円。価格なりに差別化される。写真のナビは社外品。
素のワゴンRはこんな感じ。使用されるパーツ個数が全然違う。
このワゴンRのオーナーはこれとスティングレーを両方所有中。
インパネアッパーボックスは蓋付き。
ワゴンRスティングレーのアンテナ。
素のワゴンRのアンテナ。手で伸ばす。
注:写真のアンテナは折れているのでアンテナ部分はありません。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。