タイ生産される日産マーチ・辛口評価と評論

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(2012年記事 日産マーチ
著:ヒラリー男爵)

日産マーチ(4代目K13)試乗「1」

間違いいっぱいの自動車選び。試乗レポートは4代目となる日産マーチ。型式は「K13」です。2012年式でグレードは「12X」。ボディデザインが魅力だった先代マーチから一新。デザイン以外で勝負しなければならなくなった正当派コンパクト。内容は如何に?

K13マーチのコクピット1K13マーチのコクピット(夜間)
日産
  • グレード:“12X”
  • 型式:K13型・2012y
  • 車両価格:123万円
  • デビュー年:2010年10月〜

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. このpage - マーチ試乗レポート「1-1」・試乗詳細レポート
  2. 分割page - マーチ試乗レポート「1-2」・静粛性とハンドリング感覚
  3. 分割page - マーチ試乗レポート「1-3」・シート・リアシートサイズ
  4. 分割page - マーチ試乗レポート「1-4」・比較と評価総合

関連ページ - 2016〜17コンパクト比較(ベーシックグレード編) /  2015コンパクト比較

マーチ、試乗車概要

タイ生産の輸入車

日産

今回のK13マーチはタイ工場で生産される輸入車。世界全体ではインド・メキシコ・中国で生産とのこと。

これはクルマの内容評価を越えて、日本人ならマクロ的な経済を心配をしなければならない事態。最終的な組み立てだけでも日本で...と思わずにはいられません。販売台数多いマーチですよ!自動車って日本の基幹産業じゃなかったの?

日本製と違いはある?

タイ生産ということで、クルマに影響はあるか?答えは現状ではイエス

日産はそんなことは無いとアピールしていますが、実際にはちょっとなんか...みたいな。何がと言えば細部の質感が見たこと無いレベルで酷い

品質感が見たこと無いレベル

工業的精度というか緻密感の不足というか、ボディのチリはあっていないし隙間も大きい。ボンネット左右の隙間は違うし、テールゲートとリアフェンダーの隙間はミリ単位で異なる。またルーフとCピラーとテールゲートの集合する部分、ルーフ最後部は各面がバラバラ。

タイ生産が理由でなければ逆にヤバイw くらいの品質感。

納得して契約してください

クルマ好きが見ればすぐわかる違い。立派な国産車に見慣れているから違和感あり。いいモノ感は軽自動車に負けます。

もちろん走ればいいなら問題なし。自動車は宝物なのか道具なのか?知らずに買って後悔するのはきついので(真っ先に)触れておきました。筆者は「ハマった」経験を何度もしてきました笑

マーチ試乗:内装について

内装

では試乗レポート。内装のデザインを一言で表せばアジアンテイスト。質感は商用の軽自動車レベル。コンパクトカーという枠を越えて目に見える質感は低い。インパネやドアトリムなど内装内張り全般でそんな感じ。

使いやすい部分と使いにくい部分

良い部分も見つけました。それはメインメーター。速度メーターは光の安定した白照明で視認性がいい

メーターは実用性の高さを重視したタイプ。では実用的な面でどうしても気になる点は?気になるのはシート、スイッチ、ステアリングのチルト操作レバーの3点

ステアリングのチルト操作レバーが操作しにくい。物を動かすコツを掴むのが得意な方なら問題なし。逆にコツを掴みにくい人、チカラを入れすぎてレバーを折ってしまわないように。そう、そんな貧弱さと扱いにくさを併せ持つ頻繁に操作する部分ではないけど、そんな不安を感じさせるのが問題だ。

スイッチ、シートについては後述。

インパネ周辺をコンパクトカー内で比較すると、初代スイフト、2代目スイフトと同じような質感に見える。部品点数の少なさ一緒。パネル表面の品質感一緒。これらのモデルは時代が異なります。
同世代では、質感低いと話題のヴィッツにさえ及ばず。

しかしこのマーチの内装、実はとても頑丈に出来ていると思わせる。インパネ各部やピラー内張をパンパン叩いてみても、ガッチリ止まっているのが確認出来る。日本車はマークXクラスだってベコベコで頼りない部分があるのに、マーチはどうしちゃったの?てなくらいガッチリしている。

日本の道だって舗装の荒れた路面はいっぱいある。これで時間的劣化しなければ!マーチの隠れた長所です。

各スイッチの質感

センタークラスター運転しながら操作する必要がある自動車の各スイッチ。触り心地は質感だけでなく安全性にも関わってきます。
手元を見ないで、何も意識せず操作できればそれが一番いい。マーチは?

マニュアルエアコンの操作性が悪い!

まずエアコンの操作ダイヤル。クタクタのグニャグニャでこれは300円のおもちゃか!って感じ。先代(3代目)マーチより退化した気がする。スムーズに動かず、さらにカチッと節度というか区切りがないから感覚のみで回すタイプ。

ここから想像できるは、今やコンパクトカーでもオートエアコン有りき?マニュアルタイプだって利点があると思うんだけどね。

シフトセレクターの操作性が悪すぎる!

次にシフトセレクター。シフト操作はストレート式。固くて渋いので操作にはチカラがいる。だからPからDに動かすと、勢いでLまで行ってしまう。つまり操作性悪し。タコメーターがないから、周りがうるさい市街地ではLに入ったのを気付かないことも。

エアコン操作もシフトセレクターも、マーチに限ったことじゃありません。操作しやすい方が貴重。

スポーツモードのスイッチはいい場所

マーチのスイッチでいい点も見つけてきました。それはスポーツモードのスイッチ。このスイッチがいい場所に着いていました。
場所はシフトノブ。ちょうど一昔前にオーバードライブのオンオフスイッチがあった場所。手元を見ないで、感覚で押せます。

山道だけでなく、日常の上り坂でも使いたいスポーツモード。CVTの巡航回転数が”少し”高くなって、例えば東京ゲートブリッジの上り坂だって、一定の速度で上りやすくなります。この”少し”回転が高くなるというのがポイントで、気軽に使いやすくなってます。

※マツダ・デミオも同じ位置にSSモードに切り替えるスイッチがあります。

マーチ試乗:動力性能と加速感覚

走り出すのにアクセルペダルを踏み込むと、自然で飛び出し感がないのがいい。手前10%を越えるとその先はスロットル早開きを感じるが、アクセル開度3分の2以上の部分でも、反応があり、コントロールしやすいタイプになっている。扱いにくいコンパクトカーが多い中で、さすが日産と思えるセッティング。

今回エンジンは3気筒。走り出せばそれなりの振動を感じるし、ガーガーという3気筒らしいノイズも盛大に出すが、アイドリング時の振動はあまりない。アイドリングストップも付いているので、停止時は全く問題なし。

例えばトヨタ/ダイハツの1000cc3気筒エンジンと比較すれば、質感は上

1200ccの加速力

加速力については、排気量なりに非力。高速道路での合流など厳しいが、本線走行中は120km/hくらいまでは実用的な加速力があるので、一発の加速力以外は問題ない

一般道ではCVTが低回転を選択するので、上り坂では瞬間的なトルク不足を感じる。上り坂で一定の速度をキープしようとするとなかなか難しい。負荷がかかる場面ではCVTのスポーツモード切り替えてを活用してあげる必要があり、それで問題は解決。

マーチのCVT

シフトセレクターCVTのクルマでは、エンジンの質感と同じくらいCVTの制御が重要で、これによってエンジンの評価さえ変わってしまう。タコメーターがあってもなくても、回転の上がり方なんて評価は非常に難しい。

そんなCVT、マーチの場合は一つ特徴がある。

加速から巡航に映る瞬間の、アクセルを緩めるシチュエーション、この時に一気に回転が落ちる。あまりに素早く変速されるので、変速ショックと飛び出し感がある。またキーンというCVTの音は結構な領域で聞こえてきます。

試乗:サスペンションとか足回り

ストラットタワー足回りは固め。小さいボコボコはホント良く拾います。走ってる限りはどこでもボコボコを拾っている感じです。

だから普通に走っている分には乗り心地は固い。ショックアブソーバーのフリクションも大きそう。タイヤも固そう。しかし、悪路やガタガタが酷い道では評価は一転。悪路での乗り心地は良い。というか気兼ねなく走れりたくなるタイプ

ガタガタする路面も気兼ねなく

気になって減速するような場所、通勤中にありませんか?マーチならそんな場所だって気にする必要はありません。クルマが痛みそうだから減速、そんな必要がありません

足回りがスルスル動くからではありません。気にしなくて良いような乗り味だからです。軽トラックの感覚といいますか。
実際は大きなデコボコだと多少はショックアブソーバーが動いている様子。これら合わさり、大きく荒れた場所での乗り心地は楽しさを感じてしまう感じ。ピョコンピョコンと跳ね、ブワンブワンするサスペンション。昔感じた、クルマの楽しさを思い出してしまうこと間違いありません

異音を出しにくい、パンパンの内装

内装のインパネ周辺を叩くと、音はパンパン。同世代のデミオやノートと同じ傾向で、無骨なデザインの方がベコベコいわない可能性。

マーチは特にインパネ中央〜奥に掛けてカッチリはまっている感があるので、新車時〜しばらくは内装のミシミシ音に悩まされない事が予想できる(2〜3年後はわかりません)。

感じた点を大げさにまとめれば、ボコボコ道ではジムニーのような楽しさ。跳ねて揺れてのアトラクション感覚。昔のクルマはきっと、笑いながらボコボコを走る楽しさがあったはず!

コンパクトカーのカタチをしたクロカン系?マーチって実はそんなクルマ。タイの荒れた道も何のその〜。そんな感じさえ抱いてしまいます。

追記:後日に試乗した車体では内装からノイズ

レンタカー(埼玉県のお店、ボディカラーグリーン)を運転したら、インパネ周辺からカタカタとノイズが。普通の国産コンパクトカーと大差ないかもしれません。

K13マーチのコクピット(メーター1)K13マーチのコクピット(メーター2)

固いタイヤ

タイ生産のK13マーチ、新車時装着タイヤはどんなタイヤが付いてる?タイヤも聞き慣れないタイ銘柄でした。

タイヤは「MAXXIS MA-307」。サイズは「165/70/14」

とにかく固いタイヤというのが第一印象。空気圧2.2キロで走行していて、やけに固く感じたのでタイヤのサイドウォールを触ってみると、やはりカチカチのパンパン。こりゃ空気圧3キロくらい入っているのかと勘違いしてしまうほど。

試しに空気圧1.5キロまで抜いてみましたが、サイドウォールの固さはあまり変わらず。地面に設置しているあたりも思ったより凹まなかったような。新車時はこんなタイヤなので、タイヤを交換する時には銘柄を変えればマーチのキャラクターはグッと変わるかもしれません。

日産 マーチ(4代目)
日産

march (マーチ)

  • 試乗グレード:“12X”
  • ミッション:CVT
  • 型式:“K13型・2012y”
  • 新車時価格:123万円

エンジン概要

  • 排気量:1200cc
  • エンジン型式:HR12DE(4気筒)

その他概要

  • ボディサイズ:3780/1665/1515mm
  • 車重:950kg
  • 発売時期:2010年10月〜
  • 新車時価格帯:99.9万円〜

車両型式

  • K13 - 1200ccFF
  • NK13 - 1200cc4WD
試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします。
ヒラリー男爵

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適合バッテリー

ニッサンマーチ・バッテリー詳細


マーチ

K13 - HR12DE 1200cc 2010年〜
Q-85 (特殊規格)

 
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー

ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

3気筒としてはよかった。音はいかにも3気筒だが軽自動車より静かなエンジン。

駆動系質感 5段階評価

ここはどれも50歩100歩。現状、我慢するしかありません。

足回りの質感 5段階評価

特別走りにくいわけじゃないんだけど、10年前の低価格車と大差なし。

内装の質感 5段階評価

走る分には支障なし。カッチンカッチンにはまっているのはとても良いと思う。

外装の質感 5段階評価

いや〜決して笑わないで下さい。パネルの合わせ、パーツの合わせ、軽自動車を下回る。

快適性 5段階評価

全体的にうるさい。ただライバル車もこんなもの。

悪路乗り心地 5段階評価

正確にいえば気兼ねなく走れる。田舎のたんぼ道を走れる。

お買い得度 5段階評価

カタチが良ければまだ比較する価値があった。軽自動車の維持費の安さに惹かれちゃう。


夜間のイルミネーションは最小限。ナビの画面だけ暗くすれば運転しやすい。

内装


カロのラクナビを付けるとこんな感じ。
(光が反射しちゃってごめんなさい)


リアシートを折りたたむと大きな段差ができる。そしてフラットでなく角度がある。マーチの伝統。いちおう、角度があるといってもダイハツのミラ系のように酷い角度ではない。

マーチ・ストラットタワー
アッパーマウントを固定しているボルトがない??メクラ蓋されている穴も。

サスペンション
タイヤを外してみると、普通にストラット。上部はどうやって固定されているのだろう。ボルト1本止めらしい。

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