間違いいっぱいの自動車選び。N-ONE(2013年式)の試乗レポート。
2ページ目です。
ホンダN-ONE(初代JG1)。グレード“G Lパッケージ”です。
走行してのレポート、これこそ試乗レポートということで、ここが本番。
かと思えば、走ってどうこうは気にならない人も多いみたい。
文量が多いので、気になるポイントだけでも読んで下されば嬉しいです。
柔らかいシートに座って走り出すと、サスペンションはかっちり固め。しかし思ったよりストロークするし、シートは柔らかい上に衝撃吸収制高く、乗り心地はそこまで悪くない。
試乗中、ガツンガツンと突き上げるような硬さを感じることは少なかった。
固いのは確か。でも乗員に伝わる衝撃はそこまで大きくない。柔らかいだけの軽自動車よりいいと思う。
反面、とにかく「ひょこひょこぴょこぴょこ」とクルマが揺れる。特に曲がりながらウネッた路面とか、小さな連続するデコボコ。じまたワダチのある多車線道路ではレーンチェンジでも強く揺すられる。
横幅が狭い軽自動車はみな、ハンドルを切っている最中の段差、うねり、デコボコには弱く、ワゴンRなんかは右に左に大きく体が揺すられる場面も。
それと比較すればN-ONEは上下にヒョコヒョコ。質感は決して低くないだけに、マイナーチェンジで煮詰めて貰えれば、乗り心地に関する不満は一気に軽減されそう。
ワダチや古い路面も多い市街地では良くないフィーリングのN-ONEだけど、時速80〜90kmくらいで走れば印象一変、長距離ツアラー的な良さを感じる。
まさに軽自動車のツアラー系モデル。長距離対応の小型車的アプローチと考えられる。
時代的にもちょうど、速度が上がると印象が良くなるクルマが増えてきた。このN-ONEもそう。
連続するデコボコでは素早くダイレクトに揺れが収まる。フラット感も強い。ココが好印象。また路面の継ぎ目ではガチンと音はするが、衝撃自体は強くない。
サスペンションの固さを思い出しながら、ライバル他車と比較してみる。
N-ONEはダイハツのミラ系より固く、スズキのワゴンRでは一部グレードよりは柔らかめ。また三菱/日産系などそれ以外と比較しても、NAモデルでは特別固い。どれも長所短所あって選びがいがあります。
予想通りというか予想以上と言うべきか、直進安定性が高い。FF車なら概ね、加速中の安定性はどのクルマも高いんだけど、N-ONEは一定速度での巡航中も普通にまっすぐ走りやすい。
ステアフィールは中立を固めているタイプではないので、さすがはロングホイールベースといったところだろう、右、左と、細かな修正回数が少ない。
まっすぐ走りやすく”疲れにくいクルマ”というのは、視界や見切りの良さも重要。N-ONEはこのあたりの出来が良く、車線の中でクルマがどのあたりにいるかわかりやすい。
車幅の感覚が取りにくいコンパクトカーなどは、ドアミラーで白線を見て、クルマがどこを走っているか確認が必要だったりする。
世の中のコンパクトカー達には声を大にしていいたい。見切りの悪いクルマは小さくたって取り回しは良くない。気楽に走れるわけがない。
実際、大型セダンのセルシオやシーマの方が狭い場所を苦にせず、走りやすさが上の場合も、多くのシチュエーションである。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
ホンダのN-BOXを初めて見たときには、室内のスペース(縦方向)にビックリ。全長が長いというのだろうか、リアシート足下の広さにぶったまげ、馴染みのホンダディーラーでオデッセイと比較させてもらったほど。
N-ONEもデビュー直後の自動車雑誌では広いと書かれていたので期待していたが、実際には軽自動車の平均レベルでしょう。全長も全高も特別広いとは感じない。
具体的には、リアシートはワゴンRと比較して大差なし。フロントシートは目一杯後ろにスライドさせてもなんか狭い。特に足下狭め。フロントシートが狭いのがセンタータンクレイアウトのネガティブな面。逆に優れるのがラゲッジの奥行き。ラゲッジは目視では全長が長く感じる。
実際のトコロ、前モデル?のホンダ・ライフよりは広い。1つ前の世代となるスズキ・ワゴンRと比較すると同じような感じ。
ラゲッジは広めに作ったというダイハツ・ミラココアと比較しても余裕がある。
左上がN-ONE、右上がミラココア、
左下がミライース、右下がアルト。
ドライバー、パッセンジャー、N-ONEの快適性能を言葉でまとめてみた。
快適性という面でどうしようもないのが、フロントシート足下の狭さ。つまりシートのスライド量が少ない。もっと後ろに下がってくれないと、成人男性は苦痛です。
これはセンタータンクレイアウトのデメリットということで、結論としては助手席にのるならリアシートに乗った方がいい。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
ワゴンRやムーブと比較してどこがプレミアム?N-ONEの長所短所に比較を交え、コストパフォーマンスなども。
N-ONEと同じジャンルの、代表的な軽自動車の車重(デビュー時のカタログ値)
実際の車重はわかないけど、カタログ値を見ればN-ONEはけっこう重い。ワゴンRと比較すれば差は90kg。人間1.5人分。荷物にしたら米袋をトランクいっぱいの差。
重いクルマの方がショックアブソーバーのアラが目立たないので、乗り心地にメリットがでやすいし、重厚感だって多分に演出しやすいだろう。ホイールだって重い方が乗り心地はシットリする傾向。
ここで感じるのは、ワゴンRの軽量化技術って凄そうだ、と。
車重750kgというワゴンRに試乗すれば、ムーブより上級な質感を感じる時もある。
N-oneと比較しても落ち着いた乗り心地。特別な我慢無く運転出来る”軽量車”といえる。
重量が重いクルマがお好みだったら車重1000kgに迫るNBoxのターボがオススメ。もしくはダイハツ・ウェイク。足回り固いけどドタバタしにくい印象あります。
系列サービスです!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。
セディナなど法人ETCカード
系列サービスです!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
リアシート足下は身長172センチの筆者が座って、膝前はコブシ2個分。
写真ではフロントシートのシートの位置は目一杯後ろ。
写真はリアドアのステップ部分。ステップ部分(サイドシル)
ラゲッジスペース。試乗車はパンク修理キットだったので、リアアンダートレイになっていた。アンダートレイも十分に使えるスペースがある。
テールランプはいかにも軽自動車のそれ。クルマはリアを見られる時間の方が長いため、N-ONEを見に行ったらとりあえずココもチェック。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。