試乗車は未来的感覚溢れるトヨタ・プリウス(3代目2009年式)。エンジン+モーター+バッテリーのハイブリッド!
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プリウスの長所に、「低速時はエンジン始動してもノイズが気になりにくい」というのがあります。低速走行中なら、周囲の状況次第ではエンジン状態もわかりにくいです。
始動中か、停止中か、こうした走行状態での静粛性は、ライバル車より安心できる部分です。
アイドリングストップが付いた車種では、ストップしない車種よりノイズを感じてしまう。静かなのを味わった直後に騒音を感じれば、うるさく感じるわけです。
人間の耳は自然にイコライザーを掛けるというから、自動で音質調整をしたり、感度を調整しているわけで、こんなことが起こる。うるさいなら安定してうるさい方が良いのも納得。
同じトヨタ式ハイブリッドのSAIでは、こうした低速時、注意してもエンジンが掛かっているかわからない事が多いです。
プリウスもSAIも、それからアクアやカムリもどちらも強い加速時にはノイズレベルが高まり気になります。特にカムリは、豹変したようにワイルドに変わります。
クルマが停止していて人間も敏感なアイドリング中は?手元の騒音メーターで計測してみました。
車外、周囲の環境騒音は「59.7dB」。普通に昼間の屋外という数値。車内での計測はリアシート。
エンジン停止中と稼働中、数値で見れば約3dBの差。音圧でいうところの3dBは音量では倍というが、簡単に言えば人間がボソボソ声で話しているのと同じくらいの差に。
また、周囲が静かだとこの差は広がり、夜間ではおよそ10dBくらいの差になる想像ができる。周りがうるさければエンジン音も気になりにくい。
ディーラー試乗時は気にならなかったのに...。なんてこともよくありますよね。
ノイズの音質的には、単純にガラガラという低質感な4気筒エンジンの音。でもね、セルモーターのキュルキュル音が無いのは非常に快適です。
逆にいえば、他のアイドリングストップ付きの車種には閉口です。
写真はプリウスのサービスデータ。アイドリング回転速度が1000rpmなんて記載されてる。一般的な車種より高い回転数です。
充電のため?どんな理由があるのか気になって仕方ありません。そういやSAIのハイブリッドも900rpmと高め。
それから点火プラグ、イリジウムプラグで20万kmごととなっているけど、エンジン稼働時間が少ないからこそなのかな。
3代目プリウスは、先に販売されたホンダ2代目インサイトと、主力グレードの価格を揃えてきましたw なんとグレード名も一緒です!「プリウスL」「インサイトL」。ともに205万円。
同価格と言っても、3代目プリウスのハイブリッドシステムは圧倒的に優れ、インサイトがライバルと呼べるかはわかりません。
回生ブレーキだって、通常の減速中に充電できるハイブリッドブレーキはトヨタだけ。ホンダや日産では、ほぼエンジンブレーキ状態でのみ充電といわれます。
それでもホンダをつぶす勢いのこの姿勢、王様になっても攻め続ける姿勢は見習うべき点ですね。安心しちゃったら潰される。歴史が物語っています。
最廉価グレードも価格一緒です!w インサイト「G」の価格は189万円。トヨタは、併売している2代目プリウスをEXと言うグレード名にして、インサイトと同じ189万円でラインナップしています。
今回の3代目プリウスは、2代目プリウスと併売とされ、トヨタの大人げない態度などと噂されましたが、工場の関連や開発費ペイのための併売であり、189万円という価格でも利益はあるといわれています。真相がきになります。
2011年12月のマイナーチェンジ(小変更)では、主要グレードで価格がアップしました。
「L」グレードが12万円アップで217万円からスタート。グレード別に見ればバンパーの意匠変更やディスチャージランプの設定など変更点もありますが、実際には単純な価格アップ。
雑誌ではアクア登場による価格調整といわれました。そういえば同時期に、トヨタのハイブリッド自動車SAIも価格がアップしています。
経済性が重要なプリウスなだけに、12万円の車両価格アップは痛いですね。
良い点はオプションでディスチャージが選べるようになったこと。従来はLEDヘッドライトが高価でしかも見にくくて走りにくいものでした。ユーザーによっては朗報です。
プリウスは確かに、チープな足回りにパカパカなドアなど、クルマの基本性能は低いと言わざるを得ません。コンパクトカーレベルかそれ以下かと思える部分もあります。
しかし、エンジンが始動したり停止したり、燃費の変化をみたり、今までの自動車とは違った楽しみがあると思います。
ダウンサイジングという部分でも、質感低下が気になりにくいと思います。高級車といわれるセルシオやマジェスタなどと比較しても、3代目プリウスの液晶表示部は見応えあり、視線が液晶部に向かうために、内装の質感が気になりにくいです。
なんだかんだいっても2009年のエコカー減税の中、このプリウスが一番人気で、すでに8万台の予約で半年以上しないと手元に車が来ない状態です。
ソーラーベンチレーションシステムとは、ルーフに設置されたソーラーパネルによって発電された電力で、クルマが駐停車中でも車内換気ができるシステム。
加えて、リモートエアコンシステムによってエアコンの動作条件が変わります。エアコンが効きにくいプリウスでも、駐停車中からエアコン動作させて快適というわけですね。
リモートエアコンコントロールとは、リモコンで車外からでもエアコンを作動させることができるシステムです。
実際は、割高な装備ですので、知的好奇心を満たす為の装備と感じます。
試乗記なんて必要ないくらい人気のプリウス。魅力的という部分もあるでしょうし、流行という部分もあるでしょう。
試乗レポートも、ここまで人気車だと書きにくい部分もw ドライバーが気になる運転感覚や印象は控えめでした。
プリウスの長所はご存じの通り。熟成のトヨタ式ハイブリッド。軽自動車のようにガマンすることなく、それ以上の燃費性能が手に入ります。
他車の燃費が良くなったといっても、がんばって運転してこその良い燃費です。それならプリウスの方が楽しいんじゃない?
好き勝手に運転しても高燃費で、気を付けて運転すれば脅威の燃費。やっぱりね、ハイブリッドだねって。家電だったらヘルシオ買いますか?普通の電子レンジ買いますか?って感じ。
それだけスペシャルな自動車が普通の価格で販売されている。それはもう、買うしかないわけです。”あえて”、乗り心地や静粛性など快適性には目をつぶってね。
プリウスのモデル別の違いや比較
その他の概要はリンク先で掲載中。
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国産車バッテリー
シフトノブ。ここを見ると最先端レベルのハイブリッド車ということを実感できる。このスペシャルな操作感覚はプリウスを始めとするトヨタの長所。
カップホルダー1。蓋付き。
カップホルダー2。
リアセンターアームレスト。CT200にはこれがないがプリウスならある!
スポーツコンバージョンモデル「G's」
プラグインハイブリッドのプリウスPHV。エクステリアの差は最小限で一部メッキパーツ等が増える。サイドとリアには専用エンブレム。
2011年12月のマイナーチェンジ後のフロントマスク。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。