間違いいっぱいの自動車選び、ホンダ・フィットシャトル・ハイブリッド(GP2)の試乗レポート。
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ドライバーズシートに座ると、素のフィットより静粛性が上がったのがわかります。
特に、車内の会話を邪魔しやすいノイズである、風切り音が小さくなりました。
フロントシートでの風切り音は低減され、車内での総合的な快適性は向上しています。シート表地も良くなり、ざらついた路面でのノイズも、リアシートと比較すれば少ない。
また人間の体は音を吸収するから、多人数乗車すれば一段と快適に。
この状態で気になるのは、タイヤからのノイズが目立つ点くらい。エコタイヤによるタイヤ性能ということも考えられる。
初代フィットのフロントシートは、意味わかんないほど大きかった。しかしこのフィットシャトルだって悪くない。コンパクトクラスから想像するシートより立派です。
夜間試乗して次の日、腰が痛かったんだけど、フィットシャトル試乗によるものかはわかりません。車内でHな事してたわじゃないです(違w
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
フィットの特徴はコストパフォーマンスの高さ。
それだけでなく、コンパクトクラスでは圧倒的に広い室内空間とラゲッジスペースを持つ。
どれだけ凄いかってラゲッジの奥行きをチェックすると、ライバルのトヨタ・ヴィッツが手寸45cmくらい、フィットは65cmオーバーですよ!
差は20センチ、どこにそんなに差があるのかと本気で思います。
内容でも、エンジン質感もライバルより上質だったり、絶対的な加速力が速かったりと魅力十分。それで価格は他のコンパクトカーと同じか安い。ホンダらしい商品企画と思えるクルマです。
※2代目フィットはマイナーチェンジの度に価格が上昇しました。マイナーチェンジのたびに少しずつ値上げを実施し、コンパクトカーとしてのお得感は薄れてきています。
価格が上昇すれば1クラス上のモデルに手が届きます。
広さならボディサイズ大きいクルマが優れるのは間違いありません。
リアシートに乗ると、フロントシートよりサスペンションの固さを感じます。
重い積載にも対応しなければならない実用性重視のワゴンだと、リアは固いのが一般的。それでも、普通のフィットより快適!
ドタバタと跳ねることは跳ねますが、動き方が変わり、落ち着きがアップしています。
全体的にはフィットならではピョコピョコ感がダイブ低減されています。このあたりショックアブソーバーが変わっているかもしれないし、剛性アップと重量増の効果なのかもしれません。ボディ剛性に関してはなんとボルトを何本も追加したとかいうハナシも。
以下、再試乗で違う印象を感じたので大きく修正です。
旧:「単純に荷室分が延長されたのに直進性だって悪くない。」
新:改めて試乗すればやはりよくはない。試乗車の状態による差も少なからずあるのかな。
旧:「もとのフィットは高速道路でフラフラしやすく助手席に座るのが苦痛で苦痛で。」
新:これは間違いありません。ドライバーにもよる。
旧:「フィットシャトルは値段高いので当然だが、トヨタや日産だったらこんな補強をしたかどうか怪しい。」
新:現在のトヨタ車や日産車、ホンダ以上に真面目に作られていると感じる事、多々あります。むしろホンダって真面目じゃないような。
リアシートでの静粛性は、1500ccのワゴンとして普及点。
ただし、タイヤの音は標準的にうるさい。静粛性を強化したとアナウンスして、音を吸収する人間が4人乗った状態で標準レベル。ホンダ車の静粛性ってこんなもの??
4人乗車でリアシートに座りました。人が多ければ車内の静粛性は高まります。人間は様々なノイズを吸収します。だから乗員分、発泡スチロールを詰めたようなモノ。
試乗車のタイヤ銘柄はミシュラン・エナジーセイバー。高級なエコタイヤだけど、印象はよろしくないタイヤです。これが原因かもしれません。
ディーラーの営業マンに確認すると、お出ししているクルマはこの銘柄だけ、とのこと。
フィットシャトルの購入を真剣に考えているのなら、よろしければタイヤ銘柄の確認を。年次改良でも変わることがあります。
「フィットシャトル」のリアシート静粛性は、まんまコンパクトカーレベル。
誰もがうるさいと感じるレベルでしょう(シャトルのページには騒音計チェックの参考数値も記載)。
「フィットシャトルハイブリッド」は上級コンパクトカーと思えるレベルの静粛性。
同じ日に試乗して比較した訳じゃありませんが、体感的にシャトルハイブリッドの方が静かです。
コクピット周りのスイッチ。知っておくと、ディーラー試乗の際に役立つかもしれません。
写真左はエアコンのスイッチ。8つのスイッチが、4x2のカタチでレイアウトされています。
機能的には風量や温度など一般的なもの。このスイッチ、触り心地は極悪ながら、運転中でも操作がしやすいんです。
スイッチ自体が比較的高い位置にあるのが一点。スイッチごとに切れ目に区切りがあるのがもう一点。これにより指先の感覚で押す場所がわかります。縦方向のミゾは工作上のチリかもしれないけど長所。
写真右は運転席右のスイッチ。「1」の部分はドアミラーのコントロール。「2」のスイッチは左から横滑り防止装置OnOff、エコモード切替、ヘッドライト光軸調整。となっています。
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使っていないシートベルトは異音がでにくいようにフローティングされている(赤い矢印分だけスペースがある)。
リアシートを跳ね上げることも可能。
こちらは2代目フィット「G」の内装。価格的にはこちらの方ががんばってる感が強い。
カップホルダー個数は充分。ドリンク型の灰皿を置いてもちょうど良い位置に置ける。
素のフィットだとメッキリングが省かれる。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。