ホンダ・メーカー別の特徴と自動車評価

2013年記事 ホンダ

フィットシャトル試乗レポート「2」
快適性とラゲッジスペース

評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。ホンダ・フィットシャトル(GG7)「15X」の試乗レポート。

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「快適性とラゲッジスペース」

ホンダ
  • グレード:“15X”
  • 年式:2011年式
  • 車両価格:161万円〜
  • デビュー年:2011年6月
フィットシャトルのインパネ(昼)フィットシャトルのインパネ(夜)

さらに便利なフィット!荷室が拡大されたワゴンタイプ。コストパフォーマンスや走行性能は??


  1. フィットシャトル試乗「1」特徴と内装、走行性能
  2. フィットシャトル試乗「2」車内快適性(乗り心地や静粛性、広さ)
  3. フィットシャトル試乗「3」エンジン&ミッション、参考データ
  4. フィットシャトル試乗「4」他車比較とコスパ、評価総合

素のフィットはこちら!2代目フィット試乗レポート

試乗:快適性(乗り心地)

「乗り心地」や「静粛性」、「車内広さ」や「安心感」など快適性について。

フィットの乗り心地が改善

タイヤ乗り心地は素のフィットから大進化。

フィット独特のピョコピョコ感が低減され、普通になりました!

柔らかいフロントサス

バランスはフロントサスは柔らかい。運転すればショックアブソーバーの減衰力が弱く神経使う場面もあるけれど、助手席に座る分にはこれくらいが良いと思う。

固めのリアサス

リアサスは固め。ワゴンだから仕方がないかな。リアシートに座るとリアサスの影響を大きく受ける。

小さなボコボコでは問題ないけれど、段差や路面の荒れ、マンホールの盛り上がりなどショックのピストンスピードが上がる場面では思いっきりドタバタする。急な変化に笑っちゃうほど。

広さは十分だけど座りたくないシャトルのリアシート。荷物満載でちょうど良い!?

試乗:快適性(静粛性)

多少は改善された静粛性

ホンダのアナウンスや自動車ニュースサイトによれば、フィットシャトルのリア周りは大きな遮音対策が行われたらしい。リアシートの静粛性は相当がんばったと評判になっています。

以前、フィットシャトル・ハイブリッドに試乗した際、期待してリアシートに乗ったら、「多少マシ」な程度で期待したほど静かではなかった。
車内空間が増えた分、実感出来るだけの静粛性は得られないと言うことだろう。

フィットに勝り、シャトルハイブリッドには劣る

そうなればこの、フィットシャトルがうるさいのは当前。試乗すればハイブリッドモデルと差があることがわかった

ハイブリッドは前後席で会話ができるが、このシャトルでは会話が辛い
(ドライバーの声が小さいんだけど、難聴ではないです。)

簡単に言って、リアシートは素のフィットと一緒。それでも、フロントシートに関しては静粛性がレベルアップしているという意外性?を発見。

遮音ガラスやタイヤ銘柄の違いなど、グレード的な違いかもしれない。フロントシートでは荒れた路面での細かなガタピシ音を除き、フロアからのノイズはマイルドな音質で聞こえてきます。


※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

助手席の居住性

フロントシート助手席に座れば頭上のスペースは問題なし。身長180cmサイズでも大丈夫。

スペース面ではシートがもっと後ろまでスライドして欲しい。

足を踏ん張って座る人なら良いんだけど、足を伸ばしてダランとするにはスペース足りず。この辺からコンパクトカーらしさを感じてしまう。

フィットもそうだけどシャトルの助手席に座っていると、ドライバーが上手な人でない限り、フラフラ感が気になる。怖いし精神的に落ち着けない。居眠り運転しちゃってるんじゃないかって感じ。

カップルディスタンスが狭い

カップルディスタンスまた写真のシート間距離、カップルディスタンスというやつだけど、ちょっと狭い。

シートのサイドサポートが張り出しているというのもあるけど、広ければ広いに越したことはない

未使用ベルトの処理

シートベルト収納時

左の画像でご頂きたいのはシートベルトのバックルと、Bピラーの隙間

ここの隙間が重要で、走行中にカチャカチャノイズが出にくいのと、シートベルトの扱いやすさに直結。

ベルトを引く時も戻す時も、神経使わず滑らかに戻せる事が望ましい。

リアシート居住性

リアシートリアシート足下

頭上も足下も広さ的には問題なし。身長182cmの男性でも普通に座れました。

身長172cmの筆者がドライビングポジションを取った状態で。

  • 身長182cmの男性・・・ヒザ前 コブシ1.5個 / 頭上 コブシ1個
  • 身長172cmの筆者・・・ヒザ前 コブシ2.5個 / 頭上 コブシ2個

リアシートで気になる部分

素のフィットからするとシートバックが寝かされたらしいけど、ヘッドレストを伸ばさなければマトモに座れない。

この手のリアシートに座ると、ヘッドレストはゴミ箱行きにしたい気持ちになってくるw 

知らない人だと、ヘッドレスト伸ばさず我慢しちゃうよね。安全面の効果薄いし座り心地は不快だし、良いことなし。

カローラフィールダーと比較

リアシート足下写真はライバルのカローラフィールダー。比較すれば、カローラフィールダーのリアシートの方が良いと思う。

単なる荷室ならシャトルも魅力だけど、乗員が座るなら静粛性や座りやすさこそ重要。 ヘッドレストの使い買っても良好です。

ラゲッジスペース

スペースが広大

ラゲッジスペース

ラゲッジ(荷室)の広さは広大。これはもう、バンと言っても過言じゃないほど。実用性十分と思われます。

サイズは実測で奥行き100cm、幅98cm。スクエアな形状です。

カローラフィールダーが奥行き97cmだったから、奥行きはほぼ一緒。気持ちだけシャトルの方が奥行きがある。

注目はラゲッジの開口部。入り口が低くほとんどフラット!地面からの高さは53cmで、重い荷物も入れやすいのは容易に想像出来る。

アンダートレイが凄い

ラゲッジアンダートレイ

リアアンダートレイが凄い!パッと見、アッパーミドルクラスワゴンと同じような広さが確保されている。

寸法は奥行き60、幅52、高さ23cm。仕切りの位置は移動可能。写真では奥に工具が入っている。

ハッチが開け閉めしやすい

ハッチバックのテールゲートって、重くて開閉が面倒。筆者はトランクだったら頻繁に利用するけど、テールゲートはなるべく開けたくない。

フィットシャトルでは最低限の開け閉めしやすさをキープ。ハッチ自体は軽くは感じない。でも、支えているダンパーがスムーズで動きが良い。

スコンと開いてスルリと閉められる。これと比較すればトヨタ車のダンパーはただの抵抗です。

フィットシャトルのメーター(夜)フィットシャトルのメーター(昼)

素のフィットとラゲッジ比較

素のフィットはこれくらい

2代目フィットのラゲッジスペースは奥行き70〜72cm。ライバルからは10cm以上奥行きが長い
シートを倒した時も、段差(継ぎ目)が少ないと一定の評価ができる。

ベースのフィット、ラゲッジ1ベースのフィット、ラゲッジ2

兄貴分シャトルと比較すればシャトル優勢。そのためのシャトルなんだから当然だよね。

奥行き1mのスペースはシャトルならでは。リアシートを倒さなくても広いです。フロアはフラットで使いやすい。

素のフィットでは、フラットでないと困る荷物は、例えばリアシート足下とかラゲッジ以外に積む必要がある。

ホンダ フィットシャトル

ホンダ

fit shuttle
(フィット シャトル)

  • 試乗グレード:“15X”
  • 年式:2011年
  • 型式:GG7
  • 新車価格:165万円
試乗レポ・ライター

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リアシート、ヘッドレストが邪魔だから利用時は延ばさなくてはいけない。カローラフィールダーなら普通に座れる。


リアシートを跳ね上げることも可能(写真はフィット)。


リアシートのステップ部分。段差はあるがお子様でも足を引っかけにくい形状と思える。マーチと比較すれば断然良い。


タイヤの銘柄はダンロップSPスポーツ2030というもの。しゃかりきのエコタイヤよりアタリは柔らかいと思う。


ラゲッジ標準 上段がフィットシャトル。下段がフィット。奥行きはおおざっぱに言って30センチの差がある。


ラゲッジアンダートレイ。奥行き60センチ、幅52センチ、高さ23センチ。奥行きは敷居を付けた場合(奥に工具がある)。


これはライバルのカローラフィールダーのアンダートレイ。横幅はいっぱいまで広がっているけれど、とにかく天地方向の高さが少なく、何を収納するか考えてしまう。秘密のDVDでもしまえって事かな。

シートベルト収納時
使っていないシートベルトは異音がでにくいようにフローティングされている(赤い矢印分だけスペースがある)。

試乗や比較が難しい中古車も、より具体的なレビューでぜひ!
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