間違いいっぱいの自動車選び、ホンダ・フィットシャトル(GG7)の試乗レポート。グレードは「15X」。
ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。
当ページは2ページ目です。「快適性とラゲッジスペースについて、参考データ」などを掲載中。
※内容は辛口評価です。試乗して購入の際のチェックポイントとしてお役に立てれば幸いです。
「乗り心地」や「静粛性」、「車内広さ」や「安心感」など快適性について。
乗り心地、素のフィットから大進化。なんといっても、フィット独特のピョコピョコ感が低減され、普通になった!まともなタイヤを履くという恩恵もあるだろう。
バランスとしてはフロントサスは柔らかい。運転すればショックアブソーバーの減衰力が弱く神経使う場面もあるけれど、助手席に座る分にはこれくらいが良いと思う。
リアサスは固め。これは荷物を詰めるワゴンでは仕方がない。リアシートに座るとリアサスの影響を大きく受ける。小さなボコボコに関しては問題ないけれど、段差や路面の荒れ、マンホールの盛り上がりなどショックのピストンスピードが上がる場面では思いっきりドタバタする。急な変化に笑っちゃうほど。
広さは十分だけど座りたくないシャトルのリアシート。荷物満載でちょうど良い!?
ホンダからのアナウンスや自動車ニュースによれば、フィットシャトルのリア周りではけっこうな遮音対策が行われたらしい。リアシートでの静粛性には相当がんばったと評判になっている。
以前、フィットシャトル・ハイブリッドに試乗した際、期待してリアシートに乗ったのだが、これがまた、「多少マシ」な程度。期待したほど静かではなかった。ボディが大きく空間が増えた分、もっと丁寧にがんばらなければ実感出来るだけの静粛性は得られないと言うことだろう。普通にうるさい拷問仕様だった。
そうなればこの、フィットシャトル(ノンハイブリッド)がうるさいのは残念ながら当たり前。
今回このフィットシャトルに試乗することで、ハイブリッドモデルと差があることがわかった。
ハイブリッドは前後席でなんとか会話ができるが、このシャトルでは会話が辛い。
(ドライバーの声が小さいんだけど、なかにはそんな人だっている。筆者は難聴ではないと思う。)
まあ簡単に言って、リアシートは素のフィットと一緒。
それでも、フロントシートに関しては静粛性が一段レベルアップしているという意外性?を発見。遮音ガラスタイヤ銘柄の違いなど、グレード的な違いかもしれない。フロントシートでは荒れた路面での細かなガタピシ音を除き、フロアからのノイズはなかなかにマイルドな音質となり聞こえてくる。
助手席に座れば頭上のスペースは問題なし。身長180センチサイズの方でも乗れる。スペース面で欲を言えばシートがもう少し後までスライドして欲しい。
足を踏ん張って座る人なら良いんだけど、男性が足を伸ばしてダランとするにはスペース足りず。この辺からコンパクトカーらしさを感じてしまう。
フィットもそうだけどシャトルの助手席に座っていると、ドライバーが上手な人でない限り、フラフラ感が非常に気になる。怖いし精神的に落ち着けない。居眠り運転しちゃってるんじゃないかって感じ。
また写真のシート間距離、カップルディスタンスというやつだけど、ちょっと狭い。シートのサイドサポートが張り出しているというのもあるけど、男性2人で乗ることも考えれば、広ければ広いに越したことはない。
左の画像で見て頂きたいのはシートベルトのバックルと、Bピラーの隙間。ここの隙間はメチャクチャ重要で、走行中にカチャカチャノイズが出ないだけでなく、シートベルトの扱いやすさに直結。
ベルトを引っ張る時も戻す時も、神経使わず滑らかに戻せる事が望ましい。
頭上も足下も広さ的には問題なし。身長182cmの男性でも普通に座れました。
身長172センチの筆者がドライビングポジションを取った状態で・・・。
素のフィットからするとシートバックが寝かされたらしいが、ヘッドレストを伸ばさなければマトモに座れない。この手のリアシートに座ると、安全性を無視してヘッドレストはゴミ箱行きにしたい気持ちにさえなってくる。これを知らない人だと、ヘッドレストなんて伸ばさず我慢しちゃうよね。安全面の効果薄いし座り心地は不快だし、良いことなし。
このあたりライバル比較すれば、カローラフィールダーのリアシートの方が良いと思う。単なる荷室ならシャトルも魅力だけど、乗員が座るなら静粛性や座りやすさこそ重要。
ラゲッジ(荷室)の広さはなかなかに広大。これはもう、バンと言っても過言じゃないほど。実用性十分。
サイズは実測で奥行き100センチ、幅98センチ。だいたいスクエアな形状になっている。
カローラフィールダーが奥行き97センチということだから、奥行きはほとんど一緒。ほんの気持ちだけシャトルの方が奥行きがある。
注目はラゲッジの開口部。入り口が低くほとんどフラット!地面からの高さは53センチで、重い荷物も入れやすいのは容易に想像出来る。
リアアンダートレイ、こちら凄い。パッと見、アッパーミドルクラスワゴンと同じような広さが確保されている。
寸法は奥行き60センチ、幅52センチ、高さ23センチ。仕切りの位置は移動可能。写真では奥に工具が入っている。
ハッチドアって重くて開閉がおっくう。筆者はトランクだったら頻繁に利用するけど、ハッチはなるべく開けたくない。
そんなハッチドアだけど、フィットシャトルでは最低限の開け閉めしやすさをキープしている。ハッチ自体は軽くは感じない。でも、支えているダンパーがスムーズというか容量が足りているというか、動きが良い。
スコンと開いてスルリと閉められる。これと比較すればトヨタ車のダンパーはただの抵抗だ。未確認ながら、太さ自体が違う可能性がある。
ベースとなる2代目フィットのラゲッジスペース。奥行きは70センチ〜72センチ。
Bセグメントのライバルからは1割〜3割ほど奥行きがある。
またシートを倒した時、段差(継ぎ目)が少ないと一定の評価ができる。
Bセグ・コンパクトとしては優位なフィットながら、当然、兄貴分シャトルと比較すればラゲッジ全てにおいてシャトル優勢。そのためのシャトルなんだから当然だよね。
やはり、奥行き1メートルほどフラットなスペースができるのはシャトルならでは。リアシートを倒さなくても広いから、日常ではそのまま使える。床はもちろんフラット。シートが倒れるから困らないってわけじゃないらしい。ラゲッジはフラットだからこそ使いやすい。
素のフィットでは、完全にフラットでないと困る大きな荷物とか大事な荷物は、例えばリアシート足下とか違う場所に積む必要がある。
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リアシート、ヘッドレストが邪魔だから利用時は延ばさなくてはいけない。カローラフィールダーなら普通に座れる。
リアシートを跳ね上げることも可能(写真はフィット)。
リアシートのステップ部分。段差はあるがお子様でも足を引っかけにくい形状と思える。マーチと比較すれば断然良い。
タイヤの銘柄はダンロップSPスポーツ2030というもの。しゃかりきのエコタイヤよりアタリは柔らかいと思う。
上段がフィットシャトル。下段がフィット。奥行きはおおざっぱに言って30センチの差がある。
ラゲッジアンダートレイ。奥行き60センチ、幅52センチ、高さ23センチ。奥行きは敷居を付けた場合(奥に工具がある)。
これはライバルのカローラフィールダーのアンダートレイ。横幅はいっぱいまで広がっているけれど、とにかく天地方向の高さが少なく、何を収納するか考えてしまう。秘密のDVDでもしまえって事かな。
使っていないシートベルトは異音がでにくいようにフローティングされている(赤い矢印分だけスペースがある)。
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