試乗比較とレビュー、間違いいっぱいの自動車選び・マツダ

マツダ2(2024年式)
内装と小ネタ的な弱点

間違いいっぱいの自動車選び。マツダ2・2024年式の試乗レビュー。

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「内装質感と使い勝手、小ネタ的な弱点」

  • グレード:“15C”
  • 年式:2024年式
  • 車両価格:155万円
  • 新車価格帯:155万円〜
マツダ2・内装1マツダ2・内装2

マツダ・マツダ2(2024年12月登録のDJLFS)ガソリン・グレード「15C」の試乗レポート。ディーゼルは2025モデルから廃止されました。

  1. マツダ2・変わっても変わらぬエンジンの魅力
  2. マツダ2・キュキュッと刺激的な乗り味
  3. マツダ2・内装質感と小ネタ

関連ページ

  1. マツダ2(2021年式)試乗レビュー

内装:フロントシート周辺

マツダ2:内装インパネ

マツダ2の内装、インパネなどフロントシート周辺の質感や使い勝手。

スタイリッシュな8.8インチモニター

ベーシックグレードでもオプションで装着できるワイドモニター。8インチがスクエアに近く、8.8インチがワイド。選択できます。

内装01内装02

見た目で質感高いのはやっぱりワイド。飛び出し感ありますが、薄く、ベゼルは狭額。表示内容も知的な雰囲気でマツダらしいデザインです。

内装03内装04

タッチ操作には対応していないようで、操作はロータリーコマンダーで行います。

グリグリ回すと拡大縮小するのはやっぱり便利!
一方で、自車位置が中心に表示されるので、進行方向前方は表示が限られます。3D表示に変えたら、少しは遠くまで表示されました。

ただでさえ縦に狭いモニターですから、自車位置は限界まで下にしてほしい。でないと、先が全然みえません。

アグレッシブなデザインで素材感も悪くない

インパネ〜ドアトリムという内装の見せ場。アグレッシブな造形で古さを感じさせにくいのは利点。収納が少ないかわり生活感も低いです。

内装05内装06

素材表面の質感もそんなに悪くない印象。内装各部で異なる表面処理や模様が混ざっているのが効いていそうです。

内装:フロントシートとドラポジ

マツダ2:内装・中央部と8.8モニター

ドライビングポジションとシートの一長一短。

シートの一長一短

フロントシートは良い部分と妥協的な部分が両方あります。

良いのはシートバックの下部。低い位置に盛り上がりがあって、腰との密着感が高い。クルマの挙動を素早く感じやすいという安心感に繋がります。

またサイドサポートは標準的な硬さがあって、飾りではありません

内装07内装08

もう一つなのは、表地のグリップ力と座面長。

表地は滑りやすいジャージといった感触で、ツルッとしています。また座面も短いのですが、前上がりにセットすることでフォローされています。

ライバルより優れるドラポジ

ペダルレイアウトは外寄りです。ボディ幅から限度は感じるものの、ライバル車より外側で、足が楽な位置にアクセルペダルがあります。

内装09内装10

これはコンパクトカーのマツダ2だからこそ、大きな違いを感じられる部分

理由は、大きなクルマですとマツダに限らず良いことが多く、コンパクトカーでは悪いことが多いから。

車内スペースを稼ぐために、フロントタイヤの内側にペダルがある感覚です。つまりライバル車との関係からマツダ2では恩恵が受けやすいとなります。

せっかくこだわるなら

ただひとつ。せっかくドラポジにこだわるなら、アクセルペダルとブレーキペダルの段差は小さくして欲しい。かかとの位置を固定できればこそ、気になる部分です。

踏み間違え防止の観点から難しいのでしょうけれどもね。今でも段差が少ないクルマに乗ると、運転しやすいと感じます。

小ネタ的な弱点

マツダ2:メーター切り替え

2024年12月登録のマツダ2。購入の決め手になるほどではないような、乗って感じた小さな弱点。

ステアリングスイッチとメーター機能

ステアリングスイッチ左手側のインフォボタンで、メーター右側の液晶部を操作。
メーター右側の棒で、メーター左側の液晶部を操作。

小ネタ的な弱点01小ネタ的な弱点02

左右が逆転しているからわかりにくい。慣れの問題といえばそれまでですが、作り手側の意識でしょう。UIはわかりやすさこそ最優先です。

表示内容は、左がodd/trip。右が燃費等です。

スタートボタン周辺はタイト

スタートボタンもタイトな奥深くに追い込まれています。ワイパーレバーと近く入り組んだ位置にレイアウトされます。

小ネタ的な弱点03小ネタ的な弱点04

手首を開くようにしなやかに。下から回り込むように手を入れて押します。

運転席からは見えるか見えないか、という位置。最近急速にUIやUXの重要性が言われるようになりました。今後のモデルではきっと変わってくるはずです。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

内装:助手席

マツダ2:内装・助手席

マツダ2の助手席内装で感じる点。

上級グレードでは助手席にもシートリフター

写真で見れば横幅が狭く感じられますが、シートを後ろに下げて座れば気になりません。一言で言えば標準的なスペースです。

助手席内装01助手席内装02

リアシートのスペースがタイトなので、後ろに乗員がいる時は遠慮する必要が出てきそう。リアシートが広いクルマの利点は助手席にも及びます。

良いのは、中間グレード以上で助手席にもシートリフターが付きます。これは嬉しい装備。体型に合わせたり好みに合わせたり。低く後方に座ることも、上げてしっかり座ることも可能に。

内装:リアシートとラゲッジ

マツダ2:リアシート印象

マツダ2のリアシート印象レビュー。乗降性や着座感。

乗降性と居住性

乗降性は足元がラクで、頭上はきつい。小柄な方でしたら乗降性良いと思います。

リアシート01リアシート02

シート座面が小ぶりなので、足の出し入れはラク。一方で頭上はタイトで、172cmの筆者は頭をたたむように。

座面は小ぶりで表地は滑りやすいという特徴はフロントシートと一緒。ただリアシートはクッション性が確保されていて、座面もシートバック下部も、ブニュッとした感触が心地良い。

リアシート03リアシート04

スペース的には頭の外側がタイト。足は問題なくシート下に入ります。

あと15Cというグレードでも、シートバックポケット付き。

ラゲッジスペース

ラゲッジは開口部が高く、バスタブ形状と呼ばれるような作り。

ラゲッジスペース01ラゲッジスペース02

荷物が飛び出しにくいという安心感はメリット。逆に重いものを積むのはきつい。

ラゲッジスペース03

重いものって経験から、30kgのお米や24本入り段ボールのジュースといったあたり。

開口部狭いほうがボディ剛性で有利とは言われます。

チラッと見える黒いバッグは、長さ50cmです。

ちょっとした小ネタ

シートバックを前倒しするレバーは小さく、ベルトの影に隠れます。やりやすくはありません。

ラゲッジスペース04ラゲッジスペース05

ラゲッジルームのライトにはスイッチ付き。
テールゲート開閉に連動するか試したら、無事に連動しました。

マツダ2(2024年式)特徴10秒チェック

マツダ2:特徴を箇条書き

マツダ2の特徴。単純明快・簡潔に。長所短所をまとめました。
お手数ですが意味不明な部分は本文でチェックして下さい。

  • エンジンは変わっても変わらず、クラス最高の質感。音よく振動少ない。
  • ハンドル、ブレーキ、加速中のアクセル、クイックな方向で統一感。
  • 快適性とスポーティのバランスでいえばスポーティ方向のまとまり。
  • 乗り心地は硬いってほどではないけど、伸びやすく荒っぽい。
  • ゆるくも反応早いステアフィール。軽さ感しっかり。
  • ハンドルを戻してくる時の感触に好印象。
  • わかりやすく伝えてくれるステアリングインフォメーション。
  • 8.8インチナビまで含め、コスパ優れる割安感。割安と思える貴重な選択肢。

動画:試乗レビュー総合

走行フィールから内装までまとめた総合レビューです。細かくはテーマ別の動画をアップしています。

準備中です。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。

マツダ2・メーター(昼)マツダ2・8.8インチディスプレイオーディオ

マツダ2(2024年式)評価総合

ボディデザイン・リア斜めデビューの古さは価格でカバー。でも装備が悪いわけじゃないし、乗って古さを感じさせるのはわずか。
なので、割安と感じられる貴重な1台。

高圧縮と呼ばれるエンジンは、燃費性能や環境性能への意識が強そうだけど、それでもクラス最強と思える質感の持ち主。エンジンで選びたくなるのがマツダ2です。

今回試乗した2024年12月登録のマツダ2、全体的な乗り味は、快適性を多少犠牲に、操縦性が高められているという印象です。

マツダ2(2024)

MODEL(マツダ2)
  • グレード:“15C”
  • 型式:DJLFS
  • 年式:2024年式
  • 車両価格:155万円
エンジン概要
  • 排気量:1500cc
  • エンジン型式:P5-VPS
その他概要
  • 車重:1090kg
  • ボディサイズ:4080×1695×1500mm
  • ホイールベース:2570mm
  • 新車価格帯:155万円〜
試乗レポ・ライター

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レビューワー・著者情報

ヒラリー男爵

ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。

経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。

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