自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2018年記事 トヨタ

ヴィッツ(1000cc)「7」
比較と評価総合

ヴィッツ(2017年式)。ちょっと乗れば割高感高し!ゆっくり乗れば魅力高し!噛めば噛むほど...な1台。

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「燃費と競合車比較、評価まとめ」

トヨタ
  • グレード:“1.0FセーフティED”
  • 年式:2017年式
  • 型式:KSP130
  • 車両価格:138万円
  • デビュー年:2010年12月〜
ヴィッツ内装1ヴィッツ内装2

試乗時の参考燃費

※今回の燃費チェックは不確実性が高い燃費です。追って再チェックする予定です。

ボディデザイン・後ろ試乗時の燃費は15.8〜18.7km/L。メーター内の車載燃費計に表示された燃費です。

内訳は、クルマに興味のない20代女性が使って15,7km/Lだったのを筆者がそのまま運転し、昼間15,8km/L、夜間15,9km/L。

トータルで数時間、燃費を意識して走っても伸びていきません。誰が乗っても一緒??というよりこれではちょっと燃費が悪い

1300ccのヴィッツでは20km/L弱が表示されるコースなので、翌日タイヤの空気圧やエンジンルームを点検しました。空気はパンパン、異常も見つけられず。

給油したら納得できる燃費に

ボディデザイン・サイドこんな時は給油!以前の経験から給油したら調子良くなる可能性を思い出しました。

このヴィッツは月200kmも乗らず、それでいてガソリンは常に満タン。何かあるかもしれません。

給油したらなんと、ガソリンメーターが下がり、10分ほどの走行で満タンになるという挙動を示しました。

それに合わせ、燃費の表示は18km/L台に上昇。この燃費なら納得です。

車内への乗降性とシート高

フロントシートのシート高

助手席の足元1助手席の足元2

左の画像は、ジュニアシートに座った小学1年生。右の画像は直接シートに座った状態。

ジュニアシートを使用すると、床に足が届かずなんだか辛そうだった。大人だって足がつかない椅子に長時間は座ってられない。身動きできない車内では尚更だろう。

身長はちと大きくて120cmくらいかな。直接シートに座るとちょうどよくかかとが設置する。腰の位置は完璧じゃないけどやっぱりラクそうにしていた。お年寄りでも身長140cm未満の方とかいらっしゃるし、ミニバンよりシート高の低いこれくらいが理想だと思う。

乗降性

リアシートの乗降性リアシートの乗降性2

前ページでリアドアの開閉角度は小さめなのを取り上げた。確かにクルマの用途を考えるとメリットなんだけど、体が大きな方には乗り込みにくいかもしれない。

所有しているカムリでも思う。アメリカ人とかどーしてるのよ?と。特にカムリはアメリカ向けという割に、乗車するのに神経使います。

薄いサイドシル

フロントシートから降りる時。サイドシルは小さく、服がステップに当たることはありません。

衝突安全性の強化なので乗降性は悪くなるばかり。日常的なモデルではこれくらいをキープしてくれる事を願います。


※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!

競合車と簡単比較

ボディサイズも価格も近いライバル車と簡単に比較。

フィットと比較したら?

別ジャンルと言えるほど長所短所が異なるホンダ・フィット。

ヴィッツと比較すれば室内は圧倒的に広く、運転席周りもボリューム感高くて、一回り大きなクルマのよう。

またベーシックグレードでも固いサスペンションにクセのあるハンドリングで走りにくい。

コンパクトカーらしい乗り味が魅力のヴィッツとは真逆の一台。

デミオと比較したら?

端正に見せる内外装デザインで高級感を感じさせるマツダ・デミオ。

ディーゼルが話題のモデルだけど、走りやすいのはガソリン車。コンパクトカーらしい気楽さを持ちながら、適度に高級な乗り味。

ガソリンエンジン搭載車に限っては、もっともヴィッツに近い部分を感じるコンパクトカー。クルマ好きの男の子向けヴィッツかな。

スイフトと比較したら?

フロントシート優先かつスペシャリティな走行感覚でプライベート感が強いスズキ・スイフト。

この型のスイフトはベーシックグレードでも特徴あるハンドリングで、趣味性の強さを感じさせる。ハードウェア的な質感は高く、小さなクーペみたいな一台。見方変えるとコンパクトカーなのに個性が強く、万人向けじゃない。先代スイフトとは真逆の方向性です。

誰にでもおすすめしやすいヴィッツに対して、長所を理解できる方にだけおすすめしたいのがスイフト。

「1.3U」1300ccのヴィッツと比較

当HPスタッフが2015年式のヴィッツ「1.3U」を所有しているので、可能な範囲内で比較してみます。

間でマイナーチェンジを挟んでいるので、厳密な比較ではありません。新車vs中古車を比較される場合などに。

エンジンの差

どちらも日常レベルでの加速力に問題はありません。違いは質感。つまりエンジンの音と振動です。1000ccは3気筒、1300ccは4気筒で、この差は快適性にハッキリと違いを出します。

3気筒は軽自動車みたい音にどこかが共鳴するようなノイズまで気になる一方、4気筒はクラス中でトップを争うような質感の持ち主。差は歴然。エンジン始動しただけですぐ分かる差です。

2017年モデルでの価格差は15万円。気になれば1300ccモデルを選ぶしかないです。中古車の場合だと差額はより縮まると思います。2014年のマイナーチェンジでエンジン変わっていますから、オススメはそれ以降のモデルです。

乗り心地の差

ショックアブソーバーの質感に差があり、路面のゴツゴツを吸収してくれます。またタイヤの違いもしくはノイズレベルの差で、ザラついた路面での快適性でも違いがあります。

静粛性の差

静粛性に関するすべての部分で差があります。下からのタイヤやサスペンションのノイズ、風切りや他車からのノイズ、エンジンルームからのノイズ。

コンパクトカーの静粛性はグレードにより体感できるレベルで違うことが多々あります。

ボディデザインの差

ボディデザイン1ボディデザイン2

ボディデザイン3ボディデザイン4

上が今回のヴィッツ(2017年式1.0F・1000cc)

下が別のヴィッツ(2015年式1.3U・1300cc)

ボディデザイン5ボディデザイン6

感想は、微妙なウネリでアクが強いものの、存在感やオシャレ感という部分で今回のモデルがリード。2015年式の黒いヴィッツは、まとまり良く塊感強い。一昔前のトヨタ車らしい安定感が詰まっています。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

ヴィッツメーター1(昼)ヴィッツメーター2(夜間)

ヴィッツ評価総合

ボディデザイン・正面

ヴィッツ(1000cc)の魅力は日常を共にしてこそよくわかる。従来からのコンパクトカーらしさが色濃く

そうしたポジションは軽自動車に奪われちゃったけど、ヴィッツなら「軽自動車と同じように気楽」に使え、「軽自動車より高い衝突安全性」を持ち、ボディデザインだって立派。

同クラス競合車との比較では、競合車はみな強いアピールポイントを持つ。フィットにノート、デミオ、スイフト、一言で表せる長所や特長がある。ヴィッツはパワステとCVTの味付けが好ましく、自然に走りやすいという長所を持つも、あまりにマニアック。

結局「気軽に走らせやすい」ってことで、クルマは道具という方にオススメしたいクルマ。筆者も身内に勧めて購入したくらいだよ。

弱点は質感低いエンジンと乗り心地の快適性。トヨタの末っ子だから仕方ないのかな。
納得できなければ1300ccを選ぶしかない。価格は15万円上乗せになります。すると競合車から見ると割高に。トヨタさん商売お上手です。

トヨタ ヴィッツ

トヨタ

vitz (ヴィッツ)

  • 試乗グレード:“1..0FセーフティED”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2017年式
  • 型式:KSP130
  • 新車価格:138万円
試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします
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