「間違いいっぱいの自動車選び」。コルト・ラリーアートverRです。
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試乗レポートはZ27A型「三菱コルト」。ターボ付きの「ラリーアート・バージョンR」。5MTモデルです。
編集部でコルトを購入。バージョンR、MTの後期163馬力仕様。試乗レポートに追記が重なり、まとまりが無くなっている点をご了承下さい。
純正では独特のペダルタッチを持つコルト・ラリーアート。コントロール性が悪く走りにくかったのでエンドレスのブレーキパッドに交換してみました(効き自体は4輪ともABSが作動するだけの効きはあります)。
今回交換したのは、エンドレスのNS97。コルト用ブレーキパッドで検索して1番早く購入できるという理由でで選びました。ほどほどの価格のストリート用パッドということで、使いにくくなる可能性も大いにある中、使ってみなければ何も始まらないということで、深く考えずにネット注文。
ペダル位置(ストローク)とペダル剛性(重さ)の図。コルト・ラリーアートは手前でペダルが軽く、奥で重くなる。
重くなった位置では、ゆっくりとした制動力なので、それ以上はガシッと踏むわけだが、ペダル位置はほとんど奥に行かず、踏むチカラでブレーキ制動力をコントロールする。
次が純正ブレーキパッドの場合のペダル位置と制動力の関係。軽くペダルを踏んだ状態で、クッとブレーキが効く。
そのあとは、ペダルが重くなる位置で強めに踏むまでブレーキ制動力は強くならない。
つまり、軽く踏んでちょっと効いて、それ以上はかなり強く踏まないと、グッとくる制動力は得られない。リニアじゃないので扱いにくく、ヒール&トゥもペダル踏み量がごくわずかなときは非常にやりにくい。
エンドレスのブレーキパッド「NS97」に代えたあとのフィーリング。
初期の制動力は弱まり、全体的にリニア?な制動力になる。一番上の図のブレーキペダルが剛性高まった(重くなった)付近から本格的に制動力が発揮する。
ペダル位置があまり変わらず踏み力で制動力をコントロールできるので、非常に扱いやすく、ブレーキ開始位置を間違えにくくなり、クルマがピョコピョコすることもなくなる。何より楽しい。
エンドレスのこのブレーキパッドに代えると、余計な気を使わなくなるほか、黄色信号で右左折する場合の判断なんかも非常にラクになる。また、リアの制動力があがり、フロントのピッチング(ノーズダイブ)が減り、普段の運転がうまくなったと、助手席の彼女にも感じて貰えそうだ。
ハイペース走行中は今までよりクルマを不安定な方向にももっていけて、ヨーの立ち上がりが早くなったり、いつもよりハンドル切り角少なく曲がったり。バランスが多少リアブレーキに寄ったのかもしれない。
とりあえずで適当に買ってみただけのストリート用パッドながら、今回は一発でアタリでした。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
コルトのインテリアはシンプルで上級車志向のデザイン。ワンランク上のクラスに見えるインテリアデザインです。特にインパネは端から端までまとまっていてとてもいいと思います。
他のコンパクトカーが個性強めたデザインのインパネを採用しているのに対し、コルトは普遍的なデザインを採用しているのはストロングポイント。質感だって車両価格を考えれば十分なクオリティに思えます。
好みを言わせていただくと、ハンドル中央の三菱マークが強調されているのに不快感。こんなところでメーカーロゴをギラギラと目立たせなくてもいいのにって思います。
着座位置、背が高めなコンパクトカーのため、シート着座位置も高めです。シフトノブは上から握ります。ラリーアートバージョンといえどレカロシートはオプションなので、改良したければシートを変えてローポジションシートレールを付けることになります。
純正シートを低く設置できるローポジションシートレールを購入してみました。
良くなったのは包まれ感の向上。ドラポジとしても雰囲気はあがりますが、ペダルとハンドルが動かせない関係から、良い点ばかりではありません。
日常での感想は、挟路地で運転しにくくなります。走行中Aピラーが邪魔になり、視界と車両感覚に悪影響。
もともと、フロントウインドウが寝たコンパクトカーは見切りがよくありません。ウインドウ=ピラーが寝ているクルマ全般でいえる事実。コルトも例外ではありません。その分、フロントシートの開放感があるわけですが、車両感覚がつかみにくいです。
室内空間、ここは定評あるフィットにはかなわなく、ヴィッツやマーチと比較すればいい勝負。マーチとの比較なら、もしかしたらコルトの方が広いかも。
全高は1550mmとライバルコンパクトカーと比べ結構高めの設定。これ、車内広さと引き替えに古い立体駐車場では、残念ながら入ることができません(古い全高1500mmまでの駐車場)。
これくらい仕方ないと思いますが、気になるなら車高調で5cmくらいは車高が下がります。5cm=50mm。これならほぼ、立体駐車場で困る事はなくなります。
コルトの、シートポジションというか着座姿勢という点では、ミニバン並みにアップライトです。
ラゲッジのスペースはコンパクトカーとして標準的〜やや狭い。コルトはハッチバックだからリアシートをたたむことができる。でもたたみ方は難しいし、たたんだシートを固定するのも難しい・・・。一応説明はシート周辺に記載されています。
リアシートの折りたたみは、ダブルフォールディングタイプ。背もたれ倒して、座面ごと前にごろん。そしてベルトで固定。左の画像の赤いベルトが固定ベルト。面倒な反面、フラットな荷室ができる。
リアシート収納はつまるところ、2段階。普段は背もたれを倒すだけ、段差が気になる場合はゴロンまで。この状態でゴルフバッグはギリギリサイズ。ただし上にはいくらでも詰める。
うまくゴロンと行かない場合は、フロントシートを前に出してみて下さい。
リアシートたためばとりあえず16インチサイズのタイヤは楽勝で入ります。
この形にたどり着くまでが大変。前に倒してさらにシート全体を前倒ししてベルトで固定。指挟んだりとか気を付けて下さい。
三菱のクルマといえば昔から、かゆいところに手が届く便利機能に優れています。
このコルトも例外ではなく、カタログに載らない優れた利便性を持っています。ラリーアートならコルトの中でもトップグレードなので、だからこその機能もありそうです。
三菱のクルマだから、電装品は便利&ちょっと個性的な機能となっています。トヨタ車や日産車から乗り換える時はちょっとだけご注意下さい。
こんな感じです。リモコンキーの電池は早め早めの交換を推奨します。
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リアシートはスライド機構付き。スライド量はほんの少しだけどがんばってる。
ラゲッジスペース。奥行きはだいたいフロアマットの横幅くらい。荷物を載せるときはリアシートをたためば問題なし。
コルトの意外な長所、リアシートの背もたれはこんなに寝ます。
リアシートは止まっていれば快適、でも走り出すと乗り心地は悪く足下は非常に狭い。最大の欠点はフロントの2人と会話しにくい静粛性の低さか。
サーキットに行く時、スペアのタイヤを4本積んでいける。写真のタイヤは話題のアジアンタイヤ。コルサPS55。タイヤ自体は安いけど工賃変わらずなのはご注意。
コルトのキーはイモビライザー付き。ただしキー側は、メインキー一個しか対応していない。スペアキーは普通のキーなので、スペアキーでロック解除すればピーピー鳴り出す。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。